国の重要文化財(美術工芸品)に指定されました

 国文化審議会は、3月9日(金)に開催される同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、本市にあります
下記の文化財2件を重要文化財に指定することについて、文部科学大臣に答申しました。
この結果、官報告示を経て、10月31日(水)付で国指定重要文化財となりました。

○木造乾峯士曇坐像(上)

 木造岳翁長甫坐像(下)

     乾峯士曇の像

   岳翁長甫の像

【所有者】
宗教法人  大光寺

【大きさ】
像高:80.2cm(乾峯士曇)  79.6cm(岳翁長甫)

【特徴】
大光寺開山岳翁長甫と、その師で、京都東福寺など五山に住した乾峯士曇(1285~1361)の肖像彫刻。
岳翁が自らの肖像を製作させるに先立ち、師の像を造ったと想定される。
南北朝時代の肖像彫刻の中でも製作優秀で、かつ製作事情がうかがえる作例である。

 

 

 

 

○木造神王面(宝治二年銘)    附  木造神王面(天文五年銘)

 

木造神王面

【所有者】
宗教法人  生目神社

【大きさ】
縦51.3センチ

【特徴】

縦の長さが50センチを超える大型の仮面。こうした面は神王面と呼ばれ、南九州に多く遺っている。
人がつけるのではなく、神人が年貢を徴収する際に捧持するためなどに使われ、神体に近いものとして扱われた。
面裏に「土持右衛門尉田部通綱  寶治二年(1248)五月日」の銘があり、この種の面としては突出して古く、迫力に富んだ造詣も注目される。

 

 

 

 

 

参考

 本市に所在する国重要文化財は以下の6件。今回の指定で8件となりました。

  ○木造薬師如来及び両脇侍像三軀:王楽寺所蔵

  ○旧黒木家住宅:県(民家園)

  ○旧藤田家住宅:県(民家園)

  ○木造騎獅文殊菩薩及脇侍像(五躯)附木造天蓋一面:大光寺所蔵

  ○乾峯士曇墨蹟(六種):大光寺所蔵

  ○巨田神社本殿一棟附棟札22枚:巨田神社

 

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