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郵政改革法案の早期成立を求める意見書

 これまで郵便局は、地域社会において「情報」「安心」「交流」の拠点としての役割を担っており、地域住民の利便性の増進に大きく貢献していた。

 しかし平成19年10月、郵政民営化法に基づき郵便・貯金・保険の郵政三事業は民営・分社化され、郵便外務員に貯金・保険の取扱いを依頼できない、郵便局へ郵便の問い合わせができない、各種手数料が上がった等、「利便性向上」をうたう法の趣旨に逆行する様々なサービスダウンが生じ、地域住民から不満の声が多く寄せられている。

 また、現行法には、郵便事業は全国一律のサービスを維持することが明記されているが、金融ユニバーサルサービスは担保されていないため、将来的に貯金・保険を提供できない郵便局が現われ、公益性・地域性が失われる恐れがある。

 これらの不満・不安を解消するため、昨年4月郵政改革法案が閣議決定され通常国会に提出されたが、以後秋の臨時国会、先の通常国会と未だ成立しておらず、たなざらしの状態が続いている。

 この間、郵便事業における経営不安も報道されているところである。

 全国2万4千郵便局のネットワークは国民共有の財産であり、生活に必要不可欠なライフラインでもある。

 それを今後も維持し、更に地域社会が有効活用していくためにも、一刻も早く郵政改革法案を成立させるよう強く要請する。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 平成23年9月14日

宮崎市議会

衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
郵政改革担当大臣  殿

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