~養豚関係の皆様へ~豚流行性下痢(PED)にご注意ください!!
【豚流行性下痢(PED)の症状】
哺乳豚では嘔吐と下痢が見られます。特に10日齢以下の子豚は黄色の水様性下痢を呈し、急速に脱水状態となり体重が急減します。発症豚は3~4日の経過で死亡することが多く、致死率は一般に50%前後、ときに100%に達することもあります。
母豚では、食欲減退や発熱が認められ、母子ともに下痢をすることもあります。また泌乳の低下や停止が認められることもあり、哺乳豚の病勢悪化の原因となります。
育成豚や肥育豚では、食欲減退と元気消失、水様性下痢をおこしますが、約1週間程度で回復し、死亡することはほとんどありません。ウイルスは糞便中に排出され、感染のほとんどは経口感染で起こります。
【農場における予防対策】
農場における予防対策として、飼養衛生管理の徹底、導入時の隔離観察などによりウイルスの侵入を防ぐことが大変重要です。このため以下の取り組みの徹底をお願いします。
- 飼養衛生管理基準の遵守を徹底し、病原体の農場への侵入を防止しましょう。
- 特にウイルスに感染した豚や汚染した輸送車両、衣類、履物、器具などが感染源になる可能性がありますので、導入豚の隔離観察や消毒を徹底しましょう。
- 豚流行性下痢を疑う症状が認められた場合は、直ちに下記の家畜保健衛生所まで連絡をお願いします。
宮崎家畜保健衛生所 TEL:0985-73-1377 FAX:0985-73-7922