生目古墳群が日本遺産に認定されました
古代人のモニュメント ―台地に絵を描く 南国宮崎の古墳景観―
日本独自の形である前方後円墳という古墳が造られた時代。
ここ宮崎市でも生目古墳群など多くの古墳が造られました。
宮崎平野には繁栄した当時に近い景観が今も保たれており、古墳の姿形が損なわれることなく、
古墳の周りに建築物がほとんどない景観は全国で唯一です。
日本遺産に認定
本市の生目古墳群や蓮ヶ池横穴群などが、「古代人のモニュメント~台地に絵を描く 南国宮崎の古墳景観~」
として、本県で初めて日本遺産に認定されました。
これは、西都市の西都原古墳群や新富町の新田原古墳群などを含め、現存するさまざまな古墳景観や、
副葬品や埴輪といった古墳から出土した多くの品々から、当時の繁栄した様子などが悠久の時を経ても
今なお感じられることなどが、高く評価されたものと考えます。
生目古墳群とは
大淀川河畔の小高い丘陵に広がるこんもりとした木立の群れ。
実は、前方後円墳や円墳の今の姿です。その一角に、ひときわ輝く前方後円墳が一つ。
白い石で表面を覆った当時の姿に復元されたもので、その頂きに立てば、昔日の威容と造形美、
古墳造りのエネルギーが体感できます。
生目古墳群には、古墳が造られてから悠久の時間を感じさせる森と化した古墳と
当時の姿に復元された古墳が対照的に体感できる景観が備わっています。
蓮ヶ池横穴群とは
海辺に近い蓮の花咲く池のほとりにある、列島最南端の横穴墓です。
丘陵の固い岩盤に横穴を掘って造ったお墓で、造り終わった後は、丘陵全体が照葉樹や
落葉広葉樹の森林となり、忘れ去られた様にひっそりとたたずむ景観になりました。
今も自然のままに時を重ねています。
宮崎市下北方地下式横穴第5号出土品一括
古墳に葬られた南九州の豪族達のいでたちとその生活ぶりを具体的に可視化できる資料。
古墳時代中期(5世紀)の地下式横穴墓から出土した副葬品で、武器・武具や生活用具および
服飾品等で構成されています。古墳時代史が凝縮された資料でもあります。(現在、非公開)
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