生目古墳群史跡公園
豪族の眠る丘、生目古墳群
~生目(いきめ)古墳群史跡公園のご案内~
平成20年4月1日に、生目古墳群が史跡公園としてオープンしました。生目古墳群は、約1700年から1400年前(古墳時代前期~後期)にかけてつくられた古墳群(豪族のお墓)で、その規模は九州でも最大級。100mを超える前方後円墳が存在しており、昭和18年に国指定史跡になるなど、以前から注目されてきた古墳群でした。そこで、宮崎市制70周年記念事業の一環として、史跡の整備事業が始まりました。
生目古墳群史跡公園全体図
生目古墳群とはどんな古墳群だろう?
生目古墳群は、宮崎市大字跡江にある丘陵上に築かれた、古墳時代前期から後期(約1700年前から1400年前)の古墳群です。この丘陵は大淀川右岸に位置しており、東には宮崎平野を見渡すことができます。
生目古墳群は50基の古墳で構成されており、公園内には、前方後円墳8基、円墳25基があります。その中の1号墳、3号墳、22号墳は全長が100mを超える規模を誇り、生目古墳群は古墳時代前期において、九州最大の古墳群であったといえます。当時、この生目古墳群に埋葬された人物は、かなり大きな力を持った人物であったと考えられます。また、南九州独特のお墓の形である地下式横穴墓も多く発見されています。その中で注目されるのは、地下式横穴墓が前方後円墳の下から見つかったことです。これは、近畿地方からの影響のもと築かれた前方後円墳と南九州独特の地下式横穴墓の関係を知る上で非常に貴重な発見であったといえます。森の中に今も静かにたたずむ生目古墳群は、当時の宮崎平野の歴史のみでなく、古墳時代の社会を考える上でも、重要な情報を提供してくれる貴重な遺産なのです。
国指定史跡生目古墳群全景(平成18年3月 撮影)
生目古墳群みどころガイド
昔日の威容~5号墳~
生目5号墳と5号墳出土埴輪
古墳には、墳丘表面を石で覆った葺石(ふきいし)が存在するものがあります。生目古墳群にも葺石も持つ古墳がいくつか存在しますが、ほとんどのものは土に埋まってしまっていてその様子を見ることができなくなっています。葺石には古墳群付近で採取できる小石が使われており、墳丘全面を覆っていました。5号墳では発掘調査の成果をもとに、葺石を葺き、古墳が築かれた当時の姿を復元しています。また、5号墳には個性的な埴輪が並べられていたこともわかっています。この5号墳の前に立てば、古墳を見ていた古墳時代人と同じ気持ちを感じることができるはずです。
登って感じる巨大古墳~3号墳~
生目3号墳
長さ137m、高さ11mの3号墳は古墳時代前期では九州最大の前方後円墳。さらに、実際に立ち入ることができる古墳の中では古墳時代全時期を通して九州最大級のものです。
森の中で、静かにたたずむその巨大な姿からは千数百年を経た現在もこの古墳に葬られた人物の威厳と古墳をつくることの大変さが伝わってきます。さぁ、実際に古墳にのぼってその大きさを体感してみよう!
その他施設案内とご連絡
生目古墳群史跡公園には、その他、広さ9000平方メートルの芝生広場や高さ10mの展望台、休憩用のあずま屋3箇所、トイレ2箇所も備えています。木々に囲まれた園内は季節ごとに様々な表情があり、自然学習や森林浴にも最適です。皆さんの憩いの場としてもご活用ください。
また、公園内は現在も復元工事等をおこなっている古墳があります。そのため、一部見学できない部分があります。ご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。
アクセスマップ・開園時間
交通アクセス
[車]東九州自動車道「宮崎西IC」より約5分
[車]JR宮崎駅から約20分
[バス]宮交シティ発・県病院方面「記念病院・生目の杜」行き「遊古館」下車 ※土・日・休日のみ
[バス]「生目の杜運動公園北」停留所も利用できます。(徒歩20分)。詳細は宮崎交通のホームページでご確認ください。
開園時間
5月1日から9月30日 午前8時30分~午後7時
10月1日から4月30日 午前8時30分~午後6時
【お問い合わせ】
古墳に関すること
- 教育委員会 文化財課
- TEL 0985-85-1178
FAX 0985-84-2222
MAIL [email protected]
施設の利用に関すること
- 都市整備部 公園緑地課
- TEL 0985-21-1814
FAX 0985-21-1816
MAIL [email protected]