−−−−−−−−−−−−−885text06−−−−−−−−−−−−− キラリ! 焼酎 杜氏(とうじ) 風土で醸す。この土地で、 私たちにしかできない焼酎を造る  渡邊酒造場は田野町で100年以上続く焼酎蔵。杜氏自らが、原料となる芋を栽培することで注目され、最近では海外でもPRや販売を行っています。「自分たちが育てた芋と田野の気候、代々受け継いだ菌を使って発酵させる。徹底管理の下、一定品質のものを毎年同じように造る現代では、時代遅れと言われるかも」と語るのは4代目で杜氏の渡邊幸一朗さん。   毎年変わる原料などの条件に合わせて、杜氏が培った経験をもとに、その年最高の味を引き出す。年ごとの味の深みを楽しめ、小さな蔵だからこそ造れる魅力になっています。「造り手の思いを伝えることでファンを増やしたい」と意欲を見せています。 渡邊 幸一朗さん(わたなべ こういちろう) プロフィール 渡邊酒造場4代目。東京農業大学に進学後、平成13年に帰郷し焼酎造りを始める。ミラノ万博での出品を契機に、ニューヨークやパリでも販売活動を行う。 \市長コラム/ねこのひげ日記 山あいを抜けると そこは・・・    毎朝、新聞に目を通すことが日課ですが、観光客などが宮崎の印象を語るコーナーを欠かさず読んでいます。景観や食事、人とのふれあいなど、宮崎を訪れた方々の感想や提言に興味を引かれ、新鮮な気持ちで受け止めています。    その中でも特に、多くの方が堀切峠の絶景を印象深く語られていますね。私も何度となく訪れていますが、あの景観には深く感動します。川端康成氏の小説「雪国」ではありませんが、山あいを抜けると突然眼下に広がる雄大な太平洋と立ち並ぶフェニックスに目を奪われることと思います。いまあらためて「宮崎観光の父」岩切章太郎氏の功績には感謝の念に堪えません。  さらに、敬意を表したい方は、デューク・エイセスのリーダーで宮崎市出身の谷道夫さんです。日本のうたシリーズで1967年に発表された「フェニックス・ハネムーン」は、新婚旅行ブームの中で宮崎をPRしていただきました。そのデューク・エイセスも結成から62年、今年末で活動を終えられるとのことですが、解散に伴うイベントを地元で開催していただけないかと期待しています。 コラムタイトルは戸敷市長の「宮崎市版・365日誕生花」であるネコノヒゲ(8月31日)にちなんだものです。