特集2 死因の6割が生活習慣病! カラダが危ない!!  誰もが末永く健康な毎日を送りたいと願うもの。しかしながら、運動不足や偏った食事が原因で生活習慣病につながるリスクが増え、確実に私たちの体を脅かしています。どんな危険が潜んでいるのか、どうすれば自分の体を守れるのかを考えてみませんか。 問い合わせ先 国保年金課電話42-2359 ファックス番号20-3562 健康な生活習慣 バランスのとれた食事 運動 不健康な生活習慣 過度な飲酒 喫煙 運動不足 不適切な食生活 肥満 高血圧 肥満症 高血圧症 糖尿病 脳卒中 糖尿病の合併症 データ1 健診は毎年受けずに終わるんだよね… 宮崎市の受診率は県内最下位。4人に1人しか健診を受けていません。中核市(45都市)の中でも43位です。 皆さんの知らない間に生活習慣病の危険が迫っています! 平成26年度国保特定健診受診率 宮崎市 22.5% 宮崎県 32.8% 全国 35.4% (出典:特定健康診査・特定保健指導実施状況報告書) データ2 いつも簡単な食事で済ませているなあ… 宮崎市は中核市の中でも生鮮野菜の摂取量が特に少なく、総菜や弁当に頼りがちな傾向が見られます。 生鮮野菜年間購入数量 52市中50位 総菜年間支出金額 52市中8位 弁当年間支出金額 52市中22位 ※都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング (出典:総務省家計調査H23から25年平均) データ3 いつもついつい飲み過ぎて… 宮崎市では、飲酒にかかる年間支出金額が上位。焼酎購入金額や消費量も同様で、お酒が好きな人が多い傾向にあります。 飲酒代年間支出金額 52市中3位 酒類購入数量 焼酎 1位 発泡酒 8位 (出典:総務省家計調査H23から25年平均) データ4 お腹まわりが気になる… 宮崎市は、メタボ予備群(腹囲が基準値以上で、高血圧、高血糖、脂質異常のうち1つのリスクがある状態のこと)が多い傾向にあります。 宮崎市のメタボ予備群の人の割合 平成24年 全国 10.8% 宮崎市 12.3% 平成25年 全国 10.7% 宮崎市 12.3% 平成26年 全国 10.6% 宮崎市 12.4% (出典:特定健康診査・特定保健指導実施状況報告書) データ5 でもきっと私は大丈夫よね… 宮崎市では人工透析患者数が増加しています。その新規人工透析患者の約8割が糖尿病や高血圧と診断されいます。 宮崎市の新規人工透析患者数 平成18年 74人 平成22年 128人 平成26年 134人 (出典:自立支援医療調べH18から26年) 死に至る可能性もあり 早期の予防に努めて 食生活の乱れや睡眠・運動不足、喫煙などが原因となって発症するがんや心臓病、脳梗塞などの脳血管疾患。宮崎市の死因の、実に6割を生活習慣病と呼ばれるこれらの病気が占めています。生活習慣病が私たちの命をむしばむリスクは、すぐそばにあるのです。  生活習慣病の怖さは、目立った症状が出にくいこと。しかし、高血圧や高血糖、脂質異常症などが疑われる異常値を放っておくと、病気は何年もかけて着実に体に悪影響を及ぼし、日常生活が不自由になって、最悪の場合は死に至ることもあります。こうした事態を避けるには、何よりも早くから予防に努めることが大切です。  また、子どもの生活習慣は親の生活に起因することも忘れてはいけません。子どもの将来のためにも、まずは親世代が自身の生活習慣を見直していきましょう。 カラダが危ない!! 生活習慣病は回避できます! まずは特定健診から!!  生活習慣病にならないようにするには、毎日の生活を見直すことが不可欠。特定健診を受けて、自分の健康状態をしっかり把握しましょう。 子どものことで手いっぱい! 子どもたちに時間をとられちゃって… 親の不健康は子育てにも影響。 親こそしっかり受診を! 子どものことで忙しいというケースは少なくありませんが、親が健康でないと子育てに支障を来します。子ども連れで受診することもできるので気軽に受診しましょう。 体調がよいのに受診する必要はあるの? E判定あるけどいまのところ不調は出てないしな… 健康であり続けるために体をチェックする健診です。 生活習慣病は、重症化するまで症状が出にくいのが特徴です。体調に問題がなくても、健康であり続けるために年1回の受診をお勧めしています。 誰が対象なの? 宮崎市国民健康保険に加入している35歳から74歳までの人が対象です。 健診の自己負担額は1,000円のみ。生活習慣病の医療費も、受診している人の方が受診していない人より月額33,500円も安いことがわかっています。もちろん病気治療中の人も対象です。 ※75歳以上の人には、後期高齢者健康診査(無料)があります。 なかなか時間がなくて… 忙しい忙しいーっ!! 健診は短い時間で終了。 都合のよい日に予約もできます。 健診は土曜・日曜も実施していて、受診時間も短いもの。医療機関で受診できる個別健診なら、自分の都合のよい日に予約できます。 個別健診をしている医療機関 どんな検査をするか不安… あんなことやこんなことまで…!? 尿検査や血圧・血液検査など 体の状態を診察します。 特定健診では、尿や血液などの検査、身体計測、医師による診察を実施します。糖尿病や脂質異常症、腎臓病などの状態が分かります。また集団健診では、特定健診とがん検診を一度に受けることができます。 集団健診一覧 健診日 2月7日(火曜) 受付時間 7時45分から9時30分まで 健診会場 さどわら保健センター 健診日 2月12日(日曜) 受付時間 7時45分から9時30分まで 健診会場 市保健所 健診日 2月22日(水曜) 受付時間 7時45分から9時30分まで 健診会場 きよたけ保健センター 健診日 2月9日(木曜) 受付時間 7時45分から9時30分まで 健診会場 県総合保健センター 健診日 2月18日(土曜) 受付時間 7時45分から9時30分まで 健診会場 県総合保健センター 健診日 2月27日(月曜) 受付時間 7時45分から9時30分まで 健診会場 県総合保健センター 申し込み 電話で1月6日(金曜)までに市コールセンター(電話25-2111)へ。 将来の世代も危ない! 「このままでいいや」では、将来の世代への負担が増すばかりです! 疑問:診療費はどのくらい増えているのですか?  宮崎市の国民健康保険加入者の1人当たりの診療費は、平成23年度(23万8645円)から平成27年度(27万127円)で、3万1482円(約13%)も増えています。 年齢区分別一人あたり費用額(診療費) 全体 平成23年 238,645円 平成27年 270,127円 前期高齢者 平成23年 387,495円 平成27年 392,565円 前期高齢者以外 平成23年 182,049円 平成27年 201,125円 疑問:このまま診療費が増え続けるとどうなるんですか? 回答:宮崎市の国民健康保険特別会計は平成25年度会計から赤字が続いています。このまま診療費が増え続けると、国民健康保険税が上がり、将来の世代に負担を求めることになります。また、少子高齢化により国保の加入者は年々減少している一方、歳出(診療費)は増えているため、将来の世代にはさらに重い税金の負担を求めざるを得なくなります。 自己管理をしっかりするために、まずは特定健診を受けましょう! 国保年金課 主任主事 富山なつみ あなたのカラダはだいじょうぶ!? 生活習慣病リスクチェック 20歳の時より体重が10kg以上増えている 腹囲が男性85cm、女性90cm以上である たばこを吸う お酒をよく飲む ストレスがたまっていると感じる 運動不足を実感している 深夜に飲食をすることが多い 朝食は時々しか取っていない 野菜や海藻類はあまり食べていない ほぼ毎日間食をしている 外食やレトルト食品をよく利用する 1日の歩数はだいたい7,000歩未満だ 1つでも当てはまる人は今日から生活習慣の改善を!  40歳を過ぎると、生活習慣病のリスクは高まります。乱れた食生活や過度なストレスは禁物。適度な運動はストレス解消にもつながります。この機会に、生活習慣をぜひ見直してください。