-------------891text12------------- 佐土原城を散策しよう! 佐土原城は、丘陵を削って多くの曲輪(くるわ)を造り、尾根や谷に道を設けた山城です。曲輪の中でも、本丸や南の城は特に広いため、城主や重臣の屋敷があったと考えられます。 さて、 ここからは 現在の佐土原城を 見てみよう。 見どころ 1 鶴松館 土・日・祝日のみ開館 9: 00~16:30 見どころ1 金箔鯱瓦(きんぱくしゃちかわら)の発見 発掘調査では天守台付近から多くの瓦が出土しています。その中に鯱瓦の一部があり、その表面に施された金箔がかすかに残ったものも発見されました。金箔鯱瓦をはじめとする遺物は、鶴松館に展示されています。 見どころ 2 ここが登城路の入口だ。 大手道(おおてみち) 城への主要道「大手道」は、尾根を縦に切り割って作られた非常に珍しい構造。 見どころ2 敵を防ぐための登城路 佐土原城の登城路は、どの道も深い谷の間を上るように造られています。登城路を上ってくる敵に、谷の上から攻撃することを目的としています。 本丸まで15分くらいだ。 本丸 天守台 見どころ3 南九州唯一の天守 天守とは、城の中にある中心的な櫓のことで、その下の石組みを天守台と呼びます。佐土原城は、20 年前の調査により南九州で唯一、天守の存在が学術的に確認されました。山城でありながら天守を持つ、珍しい城です。 虎口(こぐち) 侵入してきた敵を有利に攻撃するために折り曲げた道。 南の城 2代藩主島津忠興がここに御殿を建てたとされる。 松尾丸(まつおまる) 江戸時代末期の文書に「松尾丸には櫓が建っていて、海からも見えたそうだ」と書かれている。 -------------891text13------------- 2017年7月~10月 佐土原城発掘調査と関連イベント開催! 佐土原城跡は天守台を持つ貴重な中世の城郭跡で、歴史的重要性が高く、保存状態が良い史跡です。9月下旬から10月上旬にかけて一般公開され、専門家を招いて記念講演も開かれました。 佐土原城発掘調査 2017年7月~10月 今回の発掘調査は本丸跡の天守台付近を中心に、天守台の構造や破却(はきゃく 城を壊す)の状況など、詳細なデータを集める目的で行われ、鯱瓦をはじめとする大量の瓦や天守台の石組み、礎石、柱跡などが見つかりました。こうした大きな成果をもとに今後さらに検証を進め、往時の佐土原を理解し、活用するための遺構整備を行っていきます。 佐土原城発掘調査PRウイーク 2017年9月30日~10月9日 9月30日に宮崎市佐土原交流プラザで、城郭研究者として知られる八巻孝夫氏、千田嘉博氏による記念講演が行われました。佐土原城はどんな城だったのか、これまでの歴史や、今回の調査目的である天守台の真の姿を探る手法など、城への興味を一層深める内容でした。現地では発掘調査説明会も行われ、多くの市民が訪れました。 山巻孝夫氏 千田嘉博氏 記念講演 発掘調査説明会 誇れる宝 佐土原城跡を守る地域の活動 見て、歩いて、歴史を体感 鶴松館ガイドの会 蛯原 澄子さん 佐土原城が「続日本100名城」に選ばれ、訪れる城郭ファンも増えました。ガイドの会が案内する鶴松館から本丸まで、登城路は往復30分程度。佐土原の歴史を見て、歩いて体感してください。 ふるさとの歴史を次代へ 佐土原小学校区地域づくり協議会 上田 克彦さん 発掘調査に先駆け、約100人が参加して、城跡に茂る竹の伐採を行いました。周辺には史跡も多く、地域の歴史を再発見するウオークラリーを開催し、若い人たちにも多く参加してもらっています。 [ 問 ] 文化財課 ?47-8012 FAX47-8202 佐土原城は まさに地域の宝。 大切に守り、誇りを持って 後世に伝えていきたいね