[特集2]あなたは大丈夫?やってはいけない8つのタブー 飼い主のマナー再点検!  昨年9月1日に動物の愛護及び管理に関する法律の一部が改正され、飼い主は、その動物が命を終えるまで責任をもって飼うこと(終生飼養)などが明記されました。9月20日から26日は動物愛護週間です。 この機会に、飼い主のマナーや動物との関わり方をあらためて考えましょう。 問い合わせ先 保健衛生課 電話29-5283 育てられないから引き取って!  改正動物愛護管理法により、終生飼養の原則に反する引き取りについてはお断りしています。やむを得ない事情で飼えなくなった場合は、新しい飼い主を探しましょう。 たくさん生まれてきちゃった!  たくさんの動物を飼うと、世話が十分にできなくなったり、清潔な環境が確保できなくなる場合があります。適切に飼うことができる頭数を心掛け、繁殖を望まない場合は不妊・去勢手術などの措置を行いましょう。 猫はやっぱり外がいいでしょ  猫を外に出すと、飼い主の知らないうちに近所に迷惑を掛けてしまうことがあります。また、交通事故に遭ったり感染症にかかったりする可能性があります。飼い猫を守るためにも屋内飼育に努めましょう。 こっそり捨てちゃおうかな…  動物を置き去りにしたり、傷つけたりすることは犯罪です。改正動物愛護管理法により罰則も強化されています(遺棄…100万円以下の罰金、殺傷…200万円以下の罰金など)。 犬は自由に散歩させたい!  犬は人に危害を加えないようリードを付けるなどして、必ずつないで飼わなければいけません。また、散歩の際もリードを付け、公園や河川敷などでも犬は放さないでください。 予防接種や登録が面倒…  狂犬病予防法に基づき、犬の飼い主は、犬の登録を行い、狂犬病予防注射を受けさせることが義務付けられています。また、各種ワクチンを接種させ、感染症を予防して健康管理に努めましょう。 うちの犬のふんは誰かが片付けてくれるはず!  保健所に寄せられている苦情の一つに犬のふんの問題があります。公園や路上に動物のふんが放置されていると、不衛生で景観も損ないます。散歩中のふんは必ず持ち帰りましょう。 首輪も名札もいらないんじゃ?  飼っている動物の所有者を明示することは、飼い主の責任です。犬の飼い主は、狂犬病予防法に基づく鑑札装着の義務があります。名札や首輪のほか、皮下に埋め込むマイクロチップもあります。 ペットの健康を保つために  ペットの健康診断を定期的に行っていますか? 宮崎は温暖多湿でフィラリアと呼ばれる寄生虫が発生しやすく、これに感染して死んでしまう犬も少なくありません。また、ダニやノミが皮膚に寄生して、かいせんという皮膚の病気を起こす犬は野良犬だけではないのです。どちらも早めの対処で治せる病気ですが、重い症状が出るまで気付きにくいのが難点。だからこそ、これからも元気なペットと付き合っていくために、動物病院で定期的に健康診断を行うことをオススメします。 ポイント ・宮崎は寄生虫が発生しやすい ・寄生虫などによる病気は気付きにくい ・ペットの健康診断を心掛けよう! これまでも大丈夫だったからといって、これからも大丈夫とは限りません! 保健衛生課獣医師 しまだかな 住民から広がる『地域猫』の取り組み 地域猫って?  地域猫とは、特定の飼い主はいないが、地域住民の協力によって管理されている猫のこと。ふんをしたり、ごみを荒らしたりする野良猫の問題解決に向けた対策です。市の中心市街地では、子猫の増加を防ぐための不妊・去勢手術、飼い主を見つける譲渡会といった活動を実施中です。 『人と動物が共生できる社会を』 愛護四季の会 さかもとじゅんこさん  十数年前から野良猫や野良犬の保護や不妊・去勢手術を始め、2008年に「愛護四季の会」を発足し、活動を本格化。現在、猫や犬の保護・譲渡を行うための動物愛護センター設立を切望。  「地域猫」の活動は、昨年から地域の課題として中央東まちづくり推進委員会の事業でも取り組むことになりました。私たちの地域では野良猫を見かけることが少なくなりましたが、野良猫の問題に悩んでいる地域が市内にはまだまだたくさんあります。『愛護四季の会』での活動は決して難しいことではありません。猫や犬であろうとその他の動物であろうと、捨てられる・殺処分される命を他人任せにせず、人と動物が共生できる社会をつくっていきましょう。 不妊・去勢手術を行った猫は耳先をカット。猫がどこに行っても判断できます 実は坂元さんは夫婦で猫アレルギー。薬を飲みながら猫の保護にあたっています 毎月第3日曜日に行われる譲渡会には、多くの皆さんが参加します 譲渡会では、猫だけではなく犬の飼い主探しも行っています