=========================899text1011========================= 第1室 いきめ古墳群 いきめ古墳群出土遺物 前方後円墳8基を含む50基が国の史跡に指定されています。南九州の古墳文化解明の鍵を握る重要な古墳群といわれるポイントを紹介します。 文化財課調査員 ユウキ君から一言  たくさんの人が働いているね。 河原から運んだ丸い石で 古墳の表面を覆う「ふきいし」 を積んでいるところだよ。 古墳たちの背比べ 100メートルを超える前方後円墳3基は、すべて古墳時代前期のもので、3号墳は長さ137メートルと、同時期に造られた古墳の中では九州最大の大きさです。また、これほど大きな古墳が同一の古墳群に継続して造られる例は九州では他にありません。 いきめ22号墳の長さは、101メートル いきめ1号墳の長さは、130メートル いきめ3号墳の長さは、137メートルで 154メートルのシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートと同じくらいの大きさです! どうしていきめに大古墳!? 前方後円墳は、強大な権力を持ったヤマト王権とのつながりを表すとされています。いきめの大古墳は、宮崎平野が南西諸島との交易の重要拠点であったことや、朝鮮半島との交易に大きな影響力を持つ北部九州の勢力をけん制するために、ヤマト王権がこの土地を重要視したことから、造られたのではないかと考えられています。 前方後円墳に寄り添う地下式横穴墓 いきめ古墳群で最も小さい前方後円墳の21号墳の周辺には、寄り添うように並ぶ13基の地下式横穴墓が確認されています。造られた時期は21号墳が造られた50年後から140年後で、21号墳に埋葬された人にゆかりのある人々なのかもしれません。 ※地下式横穴墓は宮崎県の南部と鹿児島県東部で造られた南九州特有の形のお墓。 ハニィくんは 「つぼ」?「筒」? ハニィくんのモデルは5号墳から出土したはにわで、筒の上に底が無い皿を乗せたような形。いきめ古墳群では、古墳を装飾する底が無いつぼのような形の「つぼがたはにわ」が出土しています。ハニィくんのモデルは筒のような形をしていますが、これらのつぼがたはにわと同じ作り方をしていることから、つぼがたはにわの仲間と考えられています。 ハニィくんから一言  古墳は約1800年前から1300年前にかけて造られたお墓だよ。  多くの人を動かせる大きな権力の持ち主がいきめにいたんだね。 いきめの杜ゆうこかんで10月28日まで「日本遺産特別展」を開催中! いきめ古墳群をはじめ日本遺産に認定された文化財のことがよくわかる解説パネルや出土資料などを展示。入場無料。 休館日:月曜日、祝日の翌日 開館時間:9時から午後4時30分まで 電話47-8001 ファクス番号47-8202 いきめ古墳群史跡公園ガイドツアー いきめ古墳群の魅力について、ボランティアガイド「ゆうこ会」のメンバーが現地を巡りながら紹介します。記念グッズのプレゼントもあります。 日時:9月30日(日曜)1回目10時の部、2回目午後1時30分の部(各部90分) ※申し込み不要。受付はいきめ古墳群史跡公園で、9時30分からと午後1時からの計2回 お問い合わせはいきめの杜ゆうこかんへ