=======================902text1213======================= 特集2 障がいのある人とのコミュニケーション みんなが暮らしやすい 宮崎市の実現に向けて 市では、どのような場面でも障がいの特性に応じてコミュニケーションが取れるよう、平成31年4月に障がいのある人へのコミュニケーション手段の利用促進に関する条例を制定する予定です。条例制定を前に、パブリックコメントを12月14日まで募集しています。 パブリックコメント募集の情報はQRコードから 障がいによる特性と市民にできる配慮の例は次の通りです。 知的障がいの人は 人が多い場所や、急がされるような場面では、不安感が強くなってパニックになることがあります。また、言葉だけの案内では内容が理解できず混乱することがあります。 次のような配慮が助かります ・落ち着ける場所への誘導 ・正面からゆっくりと話し掛ける ・言葉だけでなく絵や写真の提示 当事者の母 つちや りょうこ さんからのコメント  理解して受け入れてもらうことで行動範囲が広がります  障がいを個性と捉えて受け入れてくれる場所では伸び伸びと過ごせます。娘は私と一緒に行動することが多いですが、本が好きで図書館や本屋によく足を運び、1人でも過ごせます。障がいがあると分かっても 、普通の客と同じように話し掛けて対応してくれると、本人も喜びますし、安心して通える場所が増えます。 聴覚障がいの人は 公共の施設での館内アナウンスだけでは聞こえないため、情報が得られません。講演会などに興味があっても、手話通訳や要約筆記がないと参加できません。 次のような配慮が助かります ・筆談や身振り、掲示板などを使う ・口を大きく開け、ゆっくり話す ・簡単な手話を覚えてくれる ・手話通訳や要約筆記を用意する まつもと かずよ さんからのコメント  伝えようとしてくれる気持ちがうれしいです  PTAの会議など、事前に分かっているときには、付き添いをお願いするなど対応できますが、急な招集がかかると参加が難しいことがあります。そのため、会議に参加したお母さんから、内容を分かりやすく要約したものをメールで送ってくれるなどの配慮がありがたいです。簡単な言葉の手話を使ってくれるときもうれしいです。 視覚障がいの人は スマートフォンなどに気を取られて周りに注意せずに歩いている人や、歩道を走行する自転車など、想定外のところでぶつかってくる人が困ります。 次のような配慮が助かります ・適切な誘導 ・周囲をよく見た歩行や走行 ・はくじょうを頭上より高く掲げる動作をSOSのサインと気が付き手助けしてくれる いくしま すえこ さんからのコメント  夜間に困っているときの誘導は助かります  慣れたところは1人でも歩けますし、日中は匂いや風向き、太陽の位置などで自分がどこにいるかを確認できます。しかし、夜に散歩した際に、ふとしたことで自分がどの方向を向いているか分からなくなり困っていたところ、方向を教えてもらえたのが本当に助かりました。夜は頼りにするものが少ないため、積極的な手助けはありがたいです。 ヘルプマークをご存じですか? 宮崎市では、配慮を必要とする人のために、「ヘルプマーク」の普及に取り組んでいます。 内臓疾患や難病、義足や人工関節を使用しているなど、外見からは分からなくても配慮や援助を必要とする人のために作られました。 ヘルプマークを持っている人がいたら・・・ 電車・バスの中で席をお譲りください。 駅や商業施設で声掛けなどの配慮をお願いします。 災害時は安全避難のための支援をお願いします。 ヘルプマークの使い方 シールを貼って支援内容を明記しましょう ヘルプマークの片面には、付属のシールが貼付できるようになっています。名前や連絡先、必要な支援などを記載できます。また、緊急連絡先や必要とする支援内容などを記載できる「ヘルプカード」もあります。 ヘルプマークの交付対象は、 ・原則として身体障がい者手帳、療育手帳、精神保健福祉手帳、または難病などを証する書類を持つ人 ・高次脳機能障がいの人、周りからの援助や配慮を必要としている人 になります。 ヘルプマークの申請の際に持参するものは、 身体障がい者手帳、療育手帳、精神保健福祉手帳、または難病などを証する書類です。不明な点は事前にお問い合わせください。 ※ヘルプカードは、妊娠中や出産前後の女性、けが人、病人など周りからの援助や配慮が必要な人など、持参するものなしで交付が可能です。県のホームページからもダウンロードが可能です。 ヘルプマークの申請受付窓口は、 障がい福祉課、総合支所地域市民福祉課、難病の場合は健康支援課、小児慢性特定疾病の場合は親子保健課 になります。 みんなが暮らしやすい宮崎市の実現に向け、次の取り組みを行っています! 取り組み その1 点字シールの作成 視覚に障がいのある人に対して、メニュー表示やシステムなどの説明、手すりなどへの階数表示などに活用していただくため、点字シールを作成します。 対象となるのは、 ・小売店舗が集まる商業施設を営む者 ・個人経営の小売店舗を営む者 ・法人経営の小売店舗を営む者 その他、詳細は障がい福祉課に問い合わせください。 ※点字シール用のテープ購入は2千円程度の自己負担となりますが、テープがなくなるまで何度でも利用できます。 取り組み その2 筆談ボード購入費用の補助 障がいのある人に対して、文字や絵を書き起こすなど視覚効果を利用すると、より伝わりやすいため 、筆談ボードの購入費用の半額を、2千円を上限として補助します。 対象となるのは、 ・小売店舗が集まる商業施設を営む者 ・個人経営の小売店舗を営む者 ・法人経営の小売店舗を営む者 その他、詳細は障がい福祉課に問い合わせください。 ※ただし、申請額が予算に達した時点で受け付け終了となります。 市民の皆さんも考えてみませんか? 障がいのある人が暮らしやすい社会を。 問い合わせ先 障がい福祉課 電話21-1772 ファクス番号21-1776