みやざき再発見 そびえる幹。脈打つ枝葉。 幾重の時を超え、厳然として立てり。 船引神社の大楠  (きよたけ町) 国の天然記念物である大楠は、樹齢約900年。平成5年の台風で大きな被害を受けましたが、現在も青々と葉を繁らせ、たくましい姿を見せてくれています。 ◆JRきよたけ駅から車で約5分 MiyazakiHumanInterview キラリ!宮崎人4回 やりたいと思ったら必ず挑戦。人生は一度きりですから。 宮崎市で輝いている人を紹介する「キラリ!宮崎人」。 今回は、「全日本きもの装いコンテスト世界大会」で 準女王に選ばれた、くろぎまゆみさんです。 全日本きもの装いコンテスト世界大会準女王 くろぎまゆみさん 銀行勤務の傍ら、着付け教室で着付けや礼法を修得中。一方で、ガールスカウトを通じた活動や、さまざまなスポーツにもチャレンジを続けている。 母に初めて買ってもらった振り袖に魅了され着物の世界へ  「きもの装いコンテスト」は、鏡も無い舞台に立ち、着物をいかに美しく装うかを競う大会です。全国7か所で開催された地区大会を勝ち抜いた人が立ち居振る舞いや言葉遣いなども含めて審査される世界大会で、くろぎさんは見事にカジュアルの部の準女王に輝きました。  「6年前にも世界大会に出場させていただいたのですが、そのときは九州大会で上位だったことで変な余裕が出てしまい、一次審査で落とされたんです。その経験もあって、今回はとても緊張しました」と話すくろぎさんは、準女王に選ばれた時は、本当に信じられなかったそうです。  くろぎさんの着物との出会いは中学生の時。母親に買ってもらった振り袖が、着物への興味を膨らませてくれました。  「とてもうれしくて、ずっと着続けたいと思いました。着付け教室に通い始めたのも、自分で着られるようになれば、何度でも着て楽しめると思ったからです」  今も外出の際は、なるべく着物を着ているというくろぎさん。その影響で友達も着物を着るようになり、着物で一緒に食事に出かけるなどして楽しんでいるそうです。  一方で、着物を着ていないときのくろぎさんもとてもアクティブです。姉の影響で小学1年生から始めたガールスカウトは、現在もリーダーとして活動中。ガールスカウトの子どもたちに浴衣の着付けを教えることもあるそうです。また、体力作りのために始めたジョギングは、今では青島太平洋マラソンやホノルルマラソンを完走するまでになりました。  「絶対走り切れないだろうと思っていたんですが、走ってみたら楽しくて、完走できました。興味が湧くとやってみたくなるんですよね。挑戦することで生まれるいろいろな人との出会いも、私の原動力です」 内面や作法を重んじる日本人の良さを大切にしたい  これからは、音楽に合わせて舞うように着物を着ていく「そうどうまい」にも挑戦したいというくろぎさん。  「着物を着ると、周りの視線を感じて、無意識のうちに姿勢も良くなりますし、動作も丁寧になります。笑顔も自然に出て来るんですよ」  内面や作法を重んじ、思いやりの心を持っているのが日本人。その良さをもっと大切にして、もっと着物に親しむ人が増えてほしい、とくろぎさんは願っているそうです。 みやざき旬食レシピ 4回 おおば  香り豊かで色鮮やかなおおばは青じそとも呼ばれており、薬味や添え物としてよく利用されています。おおばの旬は初夏から晩夏といわれていますが、宮崎市ではビニールハウスで栽培され、一枚一枚丁寧に並べられて出荷されているおおばを年間通して手にすることができます。おおばにはβ-カロテンが多く含まれており、免疫力の向上や、抗酸化作用なども期待できます。清涼感のあるおおばの香り成分は、食欲を増進させるだけではなく防腐作用もあります。お刺身やお寿司に添えられたおおばは、料理に彩りを添えるだけではなく、食中毒の予防にも一役買っています。  濃い緑色で変色していないもの、葉がピンとしてみずみずしいものを選ぶとよいでしょう。すぐに調理しない場合は水で湿らせたキッチンペーパーに包み、ビニール袋や容器に入れて冷蔵庫で保存します。おおばは栄養価の高い野菜です。薬味だけでなく、日々の献立に積極的に取り入れたいですね。 おおばの肉味噌 おにぎりに混ぜて、麺に乗せて、野菜と炒めて、卵に混ぜて…。 作り置きして便利!アレンジが広がる、大葉の香り豊かな肉みそです。 材料(作りやすい分量) おおば       20から30枚 鶏ひき肉        100g ニンニク(すりおろし)   大さじ1杯 ショウガ(すりおろし)   大さじ1杯 砂糖         大さじ2杯 酒          大さじ2杯 味噌         大さじ3杯 濃い口醤油   大さじ1.5杯 オイスターソース 大さじ1.5杯 煎りごま       大さじ2杯 ごま油      大さじ1.5杯 作り方 ①フライパンにごま油を熱し、ニンニクとショウガを炒める。香りが出たら鶏ひき肉と砂糖を入れ、鶏ひき肉がポロポロになるまで炒める。 ②①のフライパンの火を止めて、酒、味噌、濃い口醤油、オイスターソースを入れ混ぜ合わせたら、中火でよく炒める。 ③つやが出てとろりとしてきたら、みじん切りにした大葉と煎りごまを入れ、混ぜ合わせて火を止める。 ●レシピ監修 レシピユニット「みやちゃぶ」 「みやちゃぶ」は“食”に興味旺盛な4人で運営しています。特産物や旬の食材を使ったお手軽レシピをお届けします。 メンバー 青木直美、飯田みどり、伊藤佳代、佐藤薫 ※宮崎市地域雇用創造協議会主催フードビジネス・コーディネーター養成講座の平成25年度養成科卒業生で構成しています。 その他の肉味噌アレンジを公開中!!