MiyazakiHumanInterview キラリ!宮崎人13回 大淀川は貴重な生き物もすむ宮崎の宝。 その素晴らしさをみんなに感じてほしい。 宮崎市で輝いている人を紹介する「キラリ!宮崎人」。 今回は、大淀川に親しむイベントや環境保全活動を行っている、 NPO法人大淀川流域ネットワークのすぎおさとるさんです。 プロフィール NPO法人大淀川流域ネットワーク代表理事 すぎおさとるさん 宮崎市出身。河川工学を中心に九州大学助手、九州産業大学助教授を歴任。昭和58年に宮崎大学助教授として帰郷し、平成16年に同NPO法人設立に尽力。平成21年に教授として退職した後も、環境保全や体験学習などの活動を手掛けている。 かつて子どもが泳げた大淀川も水質悪化で九州ワースト1に  水の濁り具合や、どんな生き物がすんでいるかなどを調べることで、簡単に川のきれいさの度合いが分かる「五感を使った水辺環境指標」。すぎおさんらが県と協働で作り上げたこの指標は、小学生でも手軽に調査ができるとして、日本水環境学会から表彰を受けました。杉尾さんは、「子どもたちに、川に親しんでほしいという思いで作りました。大淀川に架かる天満橋から高松橋にかけての砂州の水際には、珍しい植物やいろんな小魚なども生息しているんですよ。このようなことをもっと知ってほしくて、今年は子ども向けの自然観察会も計画中です」と語ります。  そんなすぎおさんがまだ幼かった昭和20年代、市役所南側には大淀川の浅瀬を利用した市民水泳場がありました。当時通っていた学校にはプールがなかったため、体育の時間は市民水泳場で泳いでいたそうです。その後、水質が次第に悪化し平成3年の水質調査では、九州の主要河川のワースト1となるまでに。いつしか子どもたちが泳ぐ姿は見られなくなりました。 子どもを対象にした体験学習で大人にも環境保全意識を広める  福岡の大学で河川工学を研究していたすぎおさんは、帰郷後の平成16年、大淀川に清流を取り戻すためにNPO法人の設立に携わります。現状を知ってもらおうと著名な講師を招いて無料講座を企画したものの、驚くほど受講者が集まらなかったと振り返ります。  「当時は社会全体に環境保全の意識が浸透しておらず、頭を抱えていたときにヒントになったのが、今のせせらぎ公園の辺りに昭和63年頃にあった遊泳施設でした」。すぎおさんによると、施設周辺の人々に水質改善に関するアンケートを取ったところ、「子どもたちが川で遊んでいるのを見て、台所の排水に気を付けようと思った」という声が多数。大人は環境への関心が薄くても、子どものこととなると敏感です。まずは子どもに環境のことを学んでもらおうと思い、子ども向けの講座や体験学習を開催するよう方針を変更したそうです。すると狙い通り、「子どもが楽しそうにしていた」「子どもを通じて自分も勉強になった」という意見が増え、親子で参加できるカヌー体験などは定員を上回る応募がありました。  昨年からは、住民の利用が多い河川敷のごみ拾いイベントを実施しています。家族そろっての参加も多く盛り上がったことから、今年も7月12日に開催を予定しているそうです。「大淀川の水質は、少しずつよくなっています。みんなの環境保全の意識が高まっていくことで、更なる改善へつながるのでは」と今後の活動に意欲的です。 みやざき旬食レシピ 13回 洋種かぼちゃ 《洋種かぼちゃとは》 食用かぼちゃには大きく分類して日本かぼちゃ(和種)と西洋かぼちゃ(洋種)があります。水分が多くねっとりした肉質の和種に比べ、洋種は甘味が強くホクホクとした肉質が特徴です。最近では消費者ニーズに合わせてより甘く、ホクホクとした品種の栽培が行われています。 《栄養》  ビタミンC・Eやベータカロテンが豊富で、老化防止や血行促進、生活習慣病やがん予防に加え免疫力向上などが期待できます。栄養が豊富な皮やワタも一緒に調理するとよいでしょう。 《選び方・食べ方》 かぼちゃのカップケーキ 手軽な材料で簡単スイーツ! つぶしたかぼちゃを使うと、バターなしでもしっとりと仕上がります。 材料(8号カップ10個分) 洋種かぼちゃ(種を除く) 300g 卵(室温に戻す) 2個 きび砂糖(上白糖でも可) 70g サラダ油 60g かぼちゃの種(市販のもの) 10g A 薄力粉 120g ベーキングパウダー 小さじ1杯 作り方 ①かぼちゃは耐熱皿に入れ、ラップをしてレンジ600Wで3分加熱し、上下を返してさらに2分加熱する。粗熱が取れるまでラップをかけたまま予熱で火を通す。50gをトッピング用に小さく切り、残りは皮をむいてフォークでつぶす。 ②Aの材料を合わせてふるい、オーブンを180度に予熱する。 ③ボウルに卵を割りほぐし、きび砂糖を入れ、泡立て器でふんわりとするまで泡立てる。サラダ油、つぶしたかぼちゃの順に少しずつ入れ、その都度よく混ぜ合わせる。②でふるったAを加え、ゴムベラで切るようにムラなく混ぜ合わせる。 ④カップ型に生地を入れ、トッピング用のかぼちゃ、かぼちゃの種をのせる。180度のオーブンに入れ、15から20分程焼く。竹串を刺し、生地が付いてこなければ焼き上がり。(焼き時間は家庭のオーブンに合わせて調節してください。) ●レシピ監修 レシピユニット「みやちゃぶ」 「みやちゃぶ」は“食”に興味旺盛な4人で運営しています。特産物や旬の食材を使ったお手軽レシピをお届けします。 メンバー 青木直美、飯田みどり、伊藤佳代、佐藤薫 ※宮崎市地域雇用創造協議会主催フードビジネス・コーディネーター養成講座の平成25年度養成科卒業生で構成しています。 かぼちゃとはんぺんの揚げボール その他のレシピはこちら ※QRコードの読み取りには、アプリ「QR・JANコード読み取りバーコードリーダー」を推奨しています。 みやざき再発見 いろりの影。畳のにおい。 先人の息づかいは今もここに。 二見家住宅(高岡町)  薩摩藩の関所番を務めた二見家の住宅は、来客用の「座敷棟」と、私的空間の「居室棟」の二棟造り。建物には囲炉裏や、柱につけられた刀傷がそのまま残っています。 ◆宮崎西ICから車で20分 動画はココから ※QRコードの読み取りには、アプリ「QR・JANコード読み取りバーコードリーダー」を推奨しています。