======================911text1011====================== たかき かねひろ の生涯をたどる 食べ物とかっけの関係に着目 陸軍医師との対立を乗り越え兵食を改善  海軍軍医だった かねひろは当時の海軍で死者が多かった難病、かっけの予防法に取り組みます。調査により白米と漬物を主食にしている階級の低い兵士に病人が多いと分かり、食事の改善で予防できるという仮説を立てます。しかし、当時かっけは細菌による伝染病だと考えられており、多くの医師が反論。その中には、陸軍軍医の もり おうがい もいました。ちょうどそのころ、練習航海に出ていた軍艦「りゅうじょう」で乗組員の半数がかっけを患い、航海ができないという内容の電報が届きます。そこで かねひろは軍艦「筑波」で航海実験を実施。自身が考える理想の食事を積み、「りゅうじょう」と同じコースをたどらせましたが、病人は1人も出ず、食事改善の有効性を証明したのです。 宮崎市内にある小中学校の給食で 「たかき かねひろ麦飯カレーの日」 かねひろが生まれた9月15日の前後に、学校給食で「たかき かねひろ麦飯カレーの日」を実施し、通常より麦を増量した麦飯を提供。かねひろの功績を伝えるとともに、ビタミンの重要性など栄養学習も行います。 病院や保険会社の設立、 政治まで多方面で活躍  かねひろの活躍は医学界だけにとどまりません。生命保険会社「帝国生命保険(現・朝日生命保険)」創設への参画をはじめ、政治家として貴族院議員、東京市会議員なども歴任しました。また宮崎神宮大造営の際には幹事長として尽力するなど、故郷の宮崎にも数多くの功績を残しました。  晩年は国民の体位向上を図ることを務めとし、学校を中心に国民衛生、精神修養に関する講演を全国で行いました。 略年譜 ※年齢は数え年 1882年 明治15年 34歳 6月、海軍軍医大監に任ぜられる。8月、東京慈恵会医科大学附属病院の前身の有志共立東京病院を設立。 1883年 明治16年 35歳 11月、海軍将兵のかっけ予防策として兵食改善の必要があることを明治天皇に奏上。 1885年 明治18年 37歳 4月、日本初の看護学校 看護婦教育所を設立。12月、海軍軍医総監に任ぜられる。 1885年 明治18年 いとう ひろぶみ が初代内閣総理大臣に 1887年 明治20年 39歳 現在の朝日生命保険である、帝国生命保険の創設に参画。 1888年 明治21年 40歳 5月、日本最初の医学博士の学位を授与される。 1889年 明治22年 きたさと しばさぶろう が破傷風菌の純粋培養に成功 1890年 明治23年 もり おうがい が『舞姫』を発表 1892年 明治25年 44歳 8月、天皇から貴族院議員に選ばれる。 1894年 明治27年 日清戦争始まる(1894年から1895年まで) 1899年 明治32年 51歳 4月、宮崎神宮大造営計画に幹事長として参画。 1904年 明治37年 日露戦争始まる(1904年から1905年まで) 1905年 明治38年 57歳 3月、華族に列せられ、男爵を賜る。 1906年 明治39年 58歳 1月から7月まで 、欧米旅行。コロンビア大学、フィラデルフィア医科大学ほか各国の大学で講演。 1912年 大正元年 64歳 9月、国民体育奨励のための講演を行う。以後各地で国民衛生、精神修養について講演。 1914年 大正3年 第一次世界大戦始まる(1914年から1918年まで) 1920年 大正9年 4月13日、逝去。享年72歳 たかき かねひろ を学ぶ 地域の取り組み (たかき かねひろ顕彰会) ビタミン街道歩こう会 かねひろ生誕地にある「ぼくえん広場」の見学やミカン狩り、宝探しなども交えながら、ゆかりの地を歩きます。昼食には麦飯を食べて、郷土の偉人をしのびます。 小中学校で学習会などを実施 市立図書館教養講座や市内の小学校などで、子どもや保護者を対象として、かねひろに関する講演や学習会を開催しています。 資料展示(高岡図書室 高岡総合支所内) たかき かねひろ に関連する紹介パネルや資料を図書室内に展示しています。 たかき かねひろ顕彰会 会員募集中! 令和元年は たかき かねひろ生誕170年、来年の令和2年は没後100年の年となります。たかき かねひろ顕彰会では、会員(一般会員・賛助会員)を募集しています。 入会を希望する人は郵便かファクスで。 〒880-2222 高岡町五町363-3 たかき かねひろ顕彰会事務局 電話・ファクス番号 89-2070 生誕170年記念事業 1. 記念講演会 日時 : 令和元年9月7日(土曜) 午後1時30分から午後4時まで 場所 : 高岡地区農村環境改善センター(高岡総合支所隣) 主催 : たかき かねひろ公生誕170年記念事業実行委員会 内容 : 東京慈恵会医科大学学長講演、高岡中学校音楽部演奏      展示ブース設置による功績紹介 など 2. 記念式典 日時 : 令和元年9月8日(日曜)    10時から10時45分まで 場所 : ぼくえん広場 主催 : 宮崎市 3. 記念PR事業 宮崎カーフェリー船内「みやざきグルメフェスタ」でのカレーの提供と功績の紹介 期間 : 令和元年10月1日(火曜)から10月31日(木曜)まで 内容 : 宮崎と神戸を結ぶ便の船内レストランで、兵食改善のメニューとなったカレーを提供。 またパネルやポスターなどを掲示して、功績を紹介します。 「宮崎みなとまつり」で功績を紹介しカレーを販売しました 開催 : 令和元年5月5日(日曜) 内容 : 海上自衛隊輸送艦「くにさき」が寄港する「宮崎みなとまつり」で、「TAKAOKAつなぐ」が麦飯と白米が選べるカレー200食を販売。 郷土の偉人・たかき かねひろ より一言  私の生誕170年をきっかけに、  県内外の皆さんにも  “ビタミンの父・たかき かねひろ”を  知ってもらいたいですね。 問い合わせ先 高岡総合支所 地域市民福祉課 電話82-1111 ファクス番号82-3779