======================913text1213====================== 特集2 これからの子育てを考える 「愛のむち」をなくしましょう! 怒鳴らない、たたかない 子育てのポイント 時代の移り変わりに伴う社会や家庭環境の変化などを背景に、親と子どもの関係性も常に変わり続けています。それと同時に、子どもを守る法令なども時代に合わせたものになっています。 子育てのあり方を一緒に考えてみましょう。 父親から一言  しつけによる  体罰や暴力を  禁止する法律が  成立したよ。 怒鳴らない、たたかない 子育てのポイントは次の通りです。 ポイント1 体罰・暴言をやめよう !  「愛のむち」だと親が思っても、子どもにとって大人から怒鳴られたり、たたかれたりするのはとても怖いこと。心に大きなダメージを受けることもあります。しつけだからといって、暴力や暴言が許されるわけではありません。「怒鳴らない・たたかない」と心に決めましょう。 ポイント2 怖い親をやめよう !  親に恐怖感を持つ子どもは、親の顔色を見て行動するようになり、心配事を打ち明けられなくなります。ちょっとした相談や悩みを保護者に話せないと、いじめや非行など、より大きな問題に発展する可能性があります。 ポイント3 感情をクールダウン ! 子育て中にイライラすることは誰にでもあることです。イライラが爆発する前に、クールダウンするための自分なりの方法を見つけておきましょう。深呼吸する、数を数える、窓を開けて風に当たるなどが効果的です。 ポイント4 困ったら人に頼ろう ! 育児の負担を一人で抱え込まず、家族に分担してもらうことはもちろん、自治体やNPO、企業などが提供するさまざまな支援サービスの利用も検討しましょう。 ポイント5 長期的な視点で ! 2歳から3歳の子どもが「嫌だ!」と言うのは、自我の芽生えであり成長の証し。「わがままな子になっては困る」という思いから、親は威圧的な対応をしてしまうこともあります。子どもが成長過程で必ず通る道だとおおらかに構えて、子どもの意思を後押ししていきましょう。 母親から一言  子どもが言うことを  聞いてくれないときなどに  イライラすることは  誰にでもあります。  怒鳴らない、たたかない、  自分なりの方法を  考えるといいですね。 児童虐待の種類 「児童虐待の防止等に関する法律第2条」では、児童虐待を以下の4つに分類しています。 その① 身体的虐待 児童の身体に外傷が生じ、または生じる恐れのある暴行を加えること。 (例)首を絞める、殴る、蹴る、たたく、激しく揺さぶる、熱湯を掛けるなど その② 性的虐待  児童にわいせつな行為をすること、または児童をしてわいせつな行為をさせること。  (例)子どもへの性交、性的行為 その③ 保護の怠慢・拒否(ネグレクト)  児童の心身の正常な発達を妨げるような著しい減食、または長時間の放置など、保護者としての監護を著しく怠ること。  (例)重大な病気になっても病院に連れて行かない、乳幼児を家に残したまま外出するなど その④ 心理的虐待  児童に対する著しい暴言、または著しく拒絶的な対応、配偶者への暴力など、児童に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと。  (例)子どもの心を傷つけることを繰り返し言う、子どもを無視する、拒否的な態度を示すなど 体罰・暴言は子どもの脳の発達に 深刻な影響を及ぼします。  脳画像の研究により、子ども時代につらい体験をした人は、脳にさまざまな変化が生じていることが報告されています。親は「愛のむち」のつもりだったとしても、子どもには目に見えない大きなダメージを与えているかもしれません。 厳しい体罰により、社会生活に極めて重要な脳部位 前頭前野の容積が19.1パーセント減少(Tomoda A et al., Neuroimage, 2009) 言葉の暴力により、声や音を知覚する脳部位 聴覚野が変形 (Tomoda A et al., Neuroimage, 2011) 提供:福井大学 ともだ あけみ教授 困ったら気軽に 子ども相談室を ご利用ください  子ども相談室は子育て支援課内にあり、18歳未満の育児の悩みや不安などについて、家庭相談員などが相談に応じます。  相談などで知り得た個人情報(プライバシー)は厳守しますので、気軽にご利用ください。 子育ての相談窓口・児童虐待の通告先 子ども相談室や児童相談所、お近くの警察・交番にご連絡ください。 子育て支援課 子ども相談室 電話21-1766 (平日8時30分から午後5時15分まで) 児童相談所全国共通ダイヤル 最寄りの児童相談所につながります。 189(いちはやく) 夜間・休日も受け付けます こんな時はすぐに110番!  子どもの命に関わる危険があると思われるときや、早急に保護をする必要があると思われるときは、迷わずに警察に通報してください。 異常な怒鳴り声や叫び声がする。 子どもがひどいけがをしている。 乳幼児などが一人で道路や公園にいる。 母親から一言  「愛のむち」は  何の解決にもならないことを  肝に銘じておかなくちゃね。 問い合わせ先 子育て支援課 電話21-1766 ファクス番号27-0752