-------------916text1213------------- 特集2 あなたの周りに悩んでいる人はいませんか? 一人ひとりが ゲートキーパー 3月は 自殺対策 強化月間 GATEKEEPER  ゲートキーパーとは、「命の門番」のことで、自殺を考えている人のサインにいち早く気付いて声を掛け、話を聞き、必要な支援につなげ、そして見守ることのできる人のことをいいます。  あなたの周りに、悩みや問題を抱えてつらい思いをしている人はいませんか?ゲートキーパーは特別な資格ではありません。意欲と心掛け次第で、誰もがゲートキーパーの役割を担うことができます。 何かあったの? よかったら話して。 自殺者数の推移(平成19年~30年) 宮崎市 宮崎県 全国  ※全国の線グラフは推移のイメージです。目盛りには対応していません。 H19 宮崎市118人 宮崎県394人 全国30,827人 H20 宮崎市96人 宮崎県364人 全国30,229人 H21 宮崎市96人 宮崎県337人 全国30,707人 H22 宮崎市87人 宮崎県307人 全国29,554人 H23 宮崎市77人 宮崎県312人 全国28,896人 H24 宮崎市82人 宮崎県277人 全国26,433人 H25 宮崎市80人 宮崎県256人 全国26,063人 H26 宮崎市89人 宮崎県265人 全国24,417人 H27 宮崎市66人 宮崎県255人 全国23,152人 H28 宮崎市60人 宮崎県205人 全国21,017人 H29 宮崎市48人 宮崎県199人 全国20,468人 H30 宮崎市68人 宮崎県204人 全国20,031人 資料:厚生労働省「人口動態統計」より宮崎県作成 健康支援課 山本 里奈さん 宮崎市の自殺者数は 近年減少傾向でしたが、 平成30年は再び 増加しています。 ●3月は自殺対策強化月間  自殺対策基本法では、例年、月別自殺者数の最も多い3月を「自殺対策強化月間」と定め、「誰も自殺に追い込まれることのない社会」の実現に向け、相談事業および啓発活動を実施しています。 < 自殺の要因 > 健康問題 経済・生活問題 家庭問題 勤務問題 学校問題その他 恋愛問題 要因はさまざまです。  自殺の要因は、健康問題、経済・生活問題、家庭問題などと、その人の性格傾向、家族の状況、死生観などが複雑に関係しています。自殺の多くは、さまざまな要因により「心理的に追い込まれた末の死」ということができます。 ゲートキーパーの4つの役割 1 気付く 家族や仲間の変化に 気付いて声を掛ける こんなサインを見逃さないで! ・表情が暗く、元気がない ・これまで関心のあったことに対して興味を失う ・周囲との交際が減り、引きこもりがちになる ・激しい口論やけんかをする ・仕事や家事の能率が低下したり、ミスが増えたりしている ・遅刻や欠勤が増える ・体調不良や不眠を訴えるようになる ・自殺をほのめかす、投げやりな態度が目立つ ・アルコール摂取量が増える 2 傾聴する 本人の気持ちを尊重し、 耳を傾ける  自殺の危険を抱えている人と向き合うときは、徹底的に相手の気持ちに耳を傾けることが大切です。人はつらい心境をじっくり聞いてもらうことによって、安心感を感じたり、気持ちが楽になったりします。 話の良い聞き方 ・一方的に質問したりせかしたりせず、本人が話す気になるまでじっくりと待つ。 ・「心配している」と言葉に出して伝える。 ・「死にたい」という気持ちについて率直に尋ねる。 3 つなぐ 早めに専門家などの相談機関につなぐ 4 見守る 温かく寄り添いながら、じっくりと見守る  自殺を考えている人に対しては、できるだけ早く相談機関につなぐなどの支援が大切です。相談窓口は、医療機関やお住まいの地区を管轄する保健センター、保健所、県精神保健福祉センターなどがあります。相談機関につないだ後も引き続き相手を見守り、相談があればしっかりと受け止めるようにしましょう。 ゲートキーパーに 求められているのは、 専門の相談機関につなぐ 「架け橋」のような役割です。 聴き方のポイント 相手の気持ちに寄り添い、発言する場合は次の点に注意しましょう。 ●相手の話を親身になって聞き、話をそらさない ●安易な激励はしない  NGワード 「頑張ろうよ」        「もっと元気を出さなきゃ」 ●相手の話を否定したり批判したりしない  NGワード 「つらいのはみんな一緒だよ」        「それは思い込みだよ」 ●一般的な価値観を押し付けない  NGワード 「命を粗末にしないで」        「病は気の持ちようですよ」        「こうすれば絶対大丈夫 」  OKワード 「あなたのことが心配」        「よく話してくれたね」        「一緒に考えるよ 」 うんうん なるほど。 !自身のメンタルヘルスにも注意  ゲートキーパーの役割を果たそうとするあまり、支援者自身がストレスをため込んでしまうことがあります。決して無理をすることなく、対応に困ったときには周囲の人に相談するなどして、自らのメンタルヘルスにも気を配るようにしましょう。 ゲートキーパーは 特別な資格ではありませんが、 市では傾聴のコツや 相談機関へのつなぎ方を学ぶ 「ゲートキーパー養成講座」を 開催しています。 詳しくは健康支援課に お問い合わせください。 [ 問 ] 健康支援課 ☎29-5286 FAX29-5208