特集2 学校支援ボランティアって?  知識や経験を生かして、学校で行われる活動を手伝いながら、子どもたちと触れ合う学校支援ボランティア。できることを、できるときに、できる範囲でいいんです。あなたも学校支援ボランティアになってみませんか。 問い合わせ先 生涯学習課 電話21-1834 学校支援ボランティアとは… 「できることを」「できるときに」「できる範囲で」をモットーに、学校のニーズに応じて教育活動を支援する人のことです。ミシンの使い方や楽器の扱い方の指導、昔の遊びを通した交流、交通安全の見守りなど、それぞれの経験や知識を生かして活動しています。 クラブ活動 ひむかかるた 郷土のことを楽しく学習  子どもたちのクラブ活動を支援するのは、学校支援ボランティアの役割の一つ。西池小学校では、宮崎公立大学の先生と学生に学校支援ボランティアとして、「ひむかかるた」のクラブ活動を支援していただいています。そのおかげで、子どもたちの学びがより豊かになっています。 「チキン南蛮うめっちゃが」など、宮崎の伝統や文化を取り入れています。 競技大会に向けて練習します!! ボランティアのお姉さんたちがいると、いつもと違った感じで楽しめます 宮崎県のこと詳しくなりました!  平成19年に宮崎公立大学が中心となって作製したかるたです。小学生には楽しみながら郷土の知識を学んでもらいたいですね。 宮崎公立大学准教授 梅津顕一郎さん(中央)  梅津先生から、ひむかかるたの話はよく聞いていました。小学校に来るのは久しぶりですし、県外出身なので、宮崎の風土や方言を子どもたちと一緒に学びます! 大学1年 こもぐち葵さん(左)・なんの渚さん(右) 書写 担任の先生をプロの視点から支援  担任の先生一人では手が回らない、実技を伴う授業に学校支援ボランティアが、お手伝いとして参加することも。古城小学校では書写の授業で支援していただき、より充実した教育活動を行うことができています。 ボランティアがいることで、児童一人一人に細やかな指導を行えます。 全員が声をそろえて「習字楽しい!」 具体的に教えてくれて、分かりやすいです! 優しい先生で、習字が好きになりました  書道教室の先生をしています。古城小学校では、7年前から書写の授業をお手伝いしています。教える上で心掛けていることは、褒めることです。誰だって褒められるとうれしいですよね。できるだけ褒めてあげて、書写を好きになってもらうようにしています。 田村敏昭さん 読み聞かせ 子どもたちの視線を独り占め  学校に通う児童の保護者や学校の卒業生といった縁で、学校支援ボランティアになる人も多くいます。江平小学校では、読み聞かせのためのサークル「マザーズ・ベル」が週に2回絵本などを使って読み聞かせをしています。 昼休みに、ボランティアの皆さんが読む絵本を食い入るように見つめます。 自分で読むのも好きだけど、読んでもらうのも楽しいです♪ もっといっぱい本を読んでほしい! ●子どもの通うクラスの雰囲気を味わいたくて、ボランティアになりました。子どもの友達の名前も覚えることができ、参加してよかったと思います。 ●孫が通っている学校ですが、普段はなかなか来る機会がありません。子どもたちと触れ合うことで、元気がもらえるような気がします。 学校支援コーディネーター(一番左) 甲斐淳子さん マザーズ・ベル(右から) 荒木朋子さん・寺園亜紀子さん 芝泰子さん・加藤洋子さん 地域の皆さんもっと学校に来てください! 宮崎東小学校 福村公生校長 学校支援コーディネーター 橋元悦子さん 学校支援コーディネーターとは? 橋元さん:「学校」と「地域」の間に立ち、学校支援ボランティアの円滑な活動を調整しています。担任の先生のニーズをアンケートなどで伺い、それに合った地域の人を探して、日程や内容を調整しています。 福村校長:担任の先生は、常に子どもたちに目を配る必要があるので、なかなか学校支援ボランティアの手配に時間をかけられません。コーディネーターさんには、教員と学校支援ボランティアの連絡調整役を担っていただき、非常に助かっています。 橋元さん:学校支援ボランティアになっていただく人の発掘なども役割の一つです。地区社会福祉協議会や地域まちづくり推進委員会には、知識や経験を持った方がいらっしゃるので、そういった方にもお手伝いをしてもらえないかと声を掛けています。 地域の皆さんにとって、参加する意義は? 橋元さん:学校と関わりのなかった人でも、学校に気軽に行くことで、子どもたちと触れ合うきっかけになります。活動するうちに、学校外でも子どもたちとあいさつを交わすようになったと話すボランティアの方もいらっしゃいますよ。 参加したいけど、できるかどうか不安な人もいるとは思うのですが? 橋元さん:ボランティアに登録してもらう際に、何ができるのかを伺います。それぞれの方に合わせて、割り振りを行いますので、安心していただけたらと思います。 学校支援ボランティアに参加したいという人はどうしたら? 福村校長:学校の教頭先生や地域連携担当の先生に連絡してもらえれば大丈夫です。 今後、どのような人に参加してほしいですか? 橋元さん:ボランティアということで、無償で活動していただいています。だからこそ、「子どもたちのために何かしたい」といった気持ちの強い人に来てほしいと考えています。経験や知識の有無は問題にはなりませんし、学校支援ボランティアに登録したからといって活動への参加は強制しません。ぜひ、気軽に参加していただけたらと思います。