===================919text0405=================== 特集1 5月は自転車月間 ポタリングしてみよう 初夏の宮崎を自転車で楽しむ。そして、自転車のある毎日へ  「ポタリング」という言葉を聞いたことがありますか? のんびりする、ぶらつくという意味のポッターから生まれた和製英語で、自転車で散歩、つまり「散走」することを指します。  5月になると真夏のような太陽が降り注ぐ日もある宮崎ですが、風をきって自転車で走ったときの気持ちの良さと言ったら! ドライブやウォーキングでは得られない爽快感があるでしょう。 「春の一ツ葉」もおすすめ  ポタリングはテーマがあるとより楽しくなります。たとえば宮崎の春を彩る「春の一ツ葉 神話と花めぐり2020」は咲き誇る花と神話にゆかりのあるスポットを巡ることができるイベントです(5月31日まで開催)。花や神話だけでなく、カフェやスイーツ店に立ち寄りながらグルメをテーマにしてもよし。海辺などの自然の風景を写真におさめる撮影をテーマにしてもよし。好みや趣味、場所に応じたポタリングが楽しめますよ。 私たちのまちの魅力をポタリングで再発見  宮崎市では本年3月に策定した「宮崎市自転車活用推進計画」に基づき自転車を活用したまちづくりに取り組むこととしています。計画には4つの柱がありますが、その中の一つ「活かす」では「多様な自転車利用の促進」を掲げています。「春の一ツ葉 神話と花めぐり2020」のようなイベントで、自転車でのレジャーや健康づくりの機会を設け、「安全で快適に楽しく自転車を利用できるまち」の実現へ。同時にこれは宮崎市の魅力を再発見するきっかけにもなりそうです。マップでは同イベントの主な見どころをご紹介しています。  もちろん、ポタリングはあなたの住むまちでもできます。普段車で走っている場所を自転車で走るだけでも違う景色が見られることでしょう。宮崎市を飛び出して隣の市や町へ遊びに行くのもまたよし! レンタサイクルやシェアサイクルもあるので自転車を持っていない人もぜひ楽しんでみてください。 春の一ツ葉 神話と花めぐり2020 サイクリングマップ 神話のゆかりのスポットをまわり、咲き誇る花を楽しむことができます。 宮崎市自転車活用推進計画とは? コンセプトは「誰もが『安全』で『快適』に『楽しく』自転車を利用できるまち」の実現。 4つの柱は「走る」「守る」「停める」「活かす」です。 走るは自転車通行環境の確保 守るは交通安全の意識向上 停めるは駐輪環境の確保 活かすは多様な自転車利用の促進 詳しくはQRコードから レンタサイクルで自転車体験も! 宮崎県内はタンデム自転車が公道で乗れますよ ポタリングで立ち寄りやすい「フローランテ宮崎」付近 英国式庭園。ガーデンハウスはカフェになっている はなしょうぶ園。例年5月中旬から見頃に ===================919text0607=================== 宮崎県サイクリング協会理事長の おくぐち かずと さんに聞きました! 初心者向け!宮崎市ならではの楽しみ方  宮崎市は比較的、道が平坦なので自転車に向いているまちです。市街地から青島、一ツ葉などの海の方へ行くのもいいし、大淀川河川敷も走りやすいです。また、晴天日が多く、温暖な気候なのも好条件で自転車を一年中楽しむことができます。交通量がそれほど多くなく、これは個人的な意見ですが、優しいドライバーも多い気がします。  あとはおいしい食べ物が多いこと。自転車で走った後は甘いものが欲しくなるので、宮崎のソフトクリームが評判の店はチェックしていますよ。  本当に宮崎市は散走するには全国でもトップレベルのまちだと思います。  週末の楽しみとしてだけでなく、自転車通勤が増えるといいですよね。なぜなら、自転車は「マインドスイッチ」のきっかけになる道具だから。自転車に乗っているときのスッキリ感やリフレッシュする感じは、体はもちろん、心の健康にも役立つと思います。渋滞する道でも、自転車であればイライラすることもありませんし、お財布にも優しく、経済面でもプラスになります。  最後に自転車に乗るときに気をつけていただきたいこともお伝えしますね。一つは「空気圧」、二つ目は「サドルの高さ」です。タイヤに空気がきちんと入っていないとペダルをこぐのが重くなり、パンクの原因にもなるからです。また、サドルにまたがってつま先で立つくらいの高さが理想的ですが、まちで見ていると低く座っている人がけっこういます。正しい姿勢でこぐと美脚効果もあるので、おすすめです。 住み続けられるまちづくりを 自転車を活用する持続可能なまちづくり 宮崎市自転車活用推進計画において長期的な目標とするのは、クルマから自転車利用へ転換することによる「交通混雑緩和」「環境負荷低減」です。これらは持続可能なまちづくりの実現に寄与する取り組みといえます。自転車は健康にも、環境にも、お財布にも優しい乗り物。多様な自転車利用の促進は、これから宮崎市を引き継いでいく子どもたちの未来のためにも大変有効です。 持続可能な開発目標(エスディージーズ)とは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール、169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さないことを誓っています。エスディージーズは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。宮崎市においても、地方創生に向けた取り組みの推進とあわせて、エスディージーズについての理解を深めていきます。 宮崎市は持続可能な開発目標(エスディージーズ)を支援しています 守らないと法律違反! 確認しよう「自転車ルール」 免許がいらず、誰でも手軽に乗れる自転車。けれど、道路交通法では守らなければいけないルールが定められています。 まず、主な禁止事項を見ていきましょう。 並進禁止、二人乗り禁止、片手運転禁止(スマホ、傘など)、飲酒運転禁止 など また、次のことを守らなくてはいけません。 原則車道左側通行、歩道は歩行者優先で車道寄りを徐行、夜間のライト点灯 など 自分や相手を守るために、ヘルメットの着用、自転車保険への加入も大切です。  信号にも注意してください。自転車は車両の一つなので車道左側を走り、車両用の信号を守ることが基本。ただ、「歩行者・自転車専用」と書かれた歩行者専用信号機もあります。見落とさないよう、まずは自宅の近くや普段通る場所の信号をチェックしましょう。  宮崎市では一年でどれくらい、自転車関連の事故が起きているのでしょうか? 令和元年は390件。前年に比べ、55件減少しましたが、その7割が市内中心部で発生し、交差点で発生する事故、出合い頭の事故の多いことが特徴です。その原因の一つは、自転車の右側通行(逆走)や歩道通行です。「自転車ルール」を再度認識していただき、「安全」で「快適」に「楽しく」自転車を利用しましょう。 市内中心部の自転車レーン 歩行者と自転車の専用信号機 頭のサイズに合ったヘルメットをかぶって、もしもに備えよう 逆走はルール違反。左側通行を守ろう まずは3つを守ろう 1 原則車道の左側を通行 2 ヘルメットをかぶろう 3 自転車保険に入ろう 問い合わせ先 都市計画課 電話21-1811 ファックス番号21-1816