===================926text0809=================== 特集2 宮崎市中央卸売市場 仕事人の美学 青果、水産物は昭和52(1977)年から、花きは平成7(1995)年から業務を始めた宮崎市中央卸売市場。イオンモール宮崎近くの新別府町雀田にあります。生目の杜運動公園のアイビースタジアムが5つ入る大きさです。今回は市場の役割とそこで働く人たちの「本気」をお届けします。 宮崎の食を支える卸売市場の誇り  宮崎市中央卸売市場は市の施設です。この市場には青果部2、水産物部、花き部各1の卸売業者と青果部13、水産物部10、花き部4の仲卸業者が所属し、売買を行っています。市場課の役割は建物などのハード面と、取引が正しく行われているかのソフト面での管理です。時には一定の品質が保たれているか、売買での不正がないか、抜き打ち検査を行っています。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、残念ながら宮崎特産の「完熟マンゴー」や「スイートコーン」などの初競りの取材、市場見学会の機会を設けられていません。市民の皆さんに安定的に安全な食材を届けるために、中央卸売市場で日夜約2000人以上の人たちが誇りを持って、働いていることをぜひ知ってほしいと思います。 市場課(宮崎市中央卸売市場管理事務所) かわの あきこ 宮崎の食を支える「市場で働く」人たち 今回は魚市場を例に 卸売業者 遠洋、沖合、沿岸などで獲れた天然もの、養殖ものの魚介類などを漁業者から預かり、仲卸業者や売買参加者に売る。 株式会社宮崎魚市場 くろぎ ひろゆき さん 卸売業者として25年、市場で働く。「一気にやらないといけないのがこの仕事の難しく、おもしろいところ」(黒木さん)。「『活気があり、昔ながらの市場だね』と言われることもありますよ」とも。 仲卸業者 市場の中に店があり、買い出しに来る鮮魚店などの小売業者に売る。 丸一鮮魚有限会社 つきじ きよみ さん 「仲卸として、私で三代目。母の背におぶわれて、小さい頃からこの市場で過ごしてきました。魚を見て、扱うことが本当に楽しい」(築地さん)。女性の少ない職場で笑顔がひときわ輝いている。 売買参加者 鮮魚店やスーパーなどで卸売業者から直接買える資格を持つ。 有限会社ショッピングのだ さとう ようた さん もともと仲卸業者だったが、結婚を機に売買参加者に。「多少値段が高くても、品質のよい魚を買うだけ。消費者を裏切るような商品は買いません」(佐藤さん)。目利きした新鮮な魚が開店時に店頭に並ぶ。 生産者 青果、水産物、花き ↓ 卸売業者 宮崎中央青果株式会社 宮崎青果株式会社 株式会社宮崎魚市場 株式会社宮崎中央花き ※生産者から生産物を集荷し、せりを取り仕切る ↓ 仲卸業者 ※一般の方は仲卸売場でのお買物はできません ↓ 買出人 加工業、ホテル、飲食店など ↓ 売買参加者 スーパー、青果店、鮮魚店、生花店など ※下見をし、品定めをして、その日に欲しい品物を買っていく。自社のトラックへ積み(分荷)、荷物を運ぶ ↓ 消費者 市内・県内のほか、東京、大阪、福岡などの県外地域へ 市場に漂う静かな熱気…… 集荷 発泡スチロールのトロ箱が並ぶ 下見 長年培ったプロの目で せり(魚) ライバルの声にも耳を傾け、せり落とす せり(青果) 独特の掛け声で仲買人を煽る せり(花き) 場内とネット越しの業者に魅力を伝える 市農政部フェイスブックも見てね。 問い合わせ先 市場課 電話29-1501 ファックス番号29-1505