===================928text0405=================== 特集1 子ども会&ボーイスカウト&ガールスカウト活動をのぞいてみた 子どもの心と体の成長を育むところは学校や家庭だけではありません。子ども会やボーイスカウト、ガールスカウトの活動もその一つで、体験、経験からの貴重な学びを得られる機会です。宮崎市にある3団体のイベントに参加し、子どもたちの笑顔に触れました。 ボーイスカウト ワクワク自然体験あそび in 阿波岐原森林公園 日本ボーイスカウト宮崎連盟(宮崎第3団、第11団、第15団) コロナ禍の休校などで今年度は外遊びの時間が少なくなった子どもたち。そのことを憂慮し、自然活動の中で健全な成長ができるよう、国がボーイスカウト日本連盟にイベントの企画運営を委託し、開催されました。身近な自然とのふれあいの場を用意し、年長から小学5年までの一般30人、ボーイスカウト隊員20人が楽しい一日を過ごしました。 組に分かれて整列。挨拶、動作の合図は全国共通。世界の仲間に通じるものも。 カブスカウトが興味あるものに自由に挑戦して、隊長に認定されるともらえる「チャレンジ章」。 高さ3メートルほどの位置に作られた「モンキーブリッジ」を渡る。 マッチでの火のつけ方をレクチャー。「初めてやった」と笑顔の小学4年生も。 ひもの結び方をきちんと知っておくことも“生きる力”に。 右から、たかはし こうせい さん、なす ゆめと さん、いでた みなと さん(いずれも小学5年生) 女の子の参加も大歓迎 「カブスカウト」の最終年である小学5年生。 ボーイスカウト活動について教えて! たかはしさん 発泡スチロールを使った「いかだ作り」が楽しかった。みんなで協力したこと、実際に川で走らせたことが一番の思い出。 なすさん 夕方から深夜2時まで25キロメートルの距離を歩く「ナイトハイク」やシーカヤックなど運動系の活動が好き。スーパーの店頭で呼び掛けたユニセフ募金も人の役に立ててうれしかった。 いでたさん いとこに誘われて入り、2年目。つらいことや疲れることもあるけど、体力がつくし、楽しい。これからも続けて活動していきたい。 日常生活では味わえない体験ができます。たとえば、刃物や火は危険だから使わせないのではなく、危険だと知った上でやってみようというのが基本姿勢です。失敗から学び、成功体験へつなげることも大切にしています。 ボーイスカウト 宮崎3団カブ隊長 いまいで かつひろ さん ボーイスカウトは1907年に英国で始まった青少年教育活動で、現在世界で170の国と地域の約4000万人が日々、野外での活動を通して、子どもたちが自主性、協調性、社会性、たくましさ、リーダーシップなどを育んでいます。4年に1度、「世界スカウトジャンボリー」が開かれ、世界中の団員が集まり交流することで、それぞれの意識を高めるきっかけに。2022年には日本のボーイスカウト100周年の節目を迎えます。 お問い合わせ ボーイスカウト日本連盟全国窓口 https://www.scout.or.jp/contact/ 子ども会 遊び三昧 in 宮崎市中央公園 宮崎市子ども会育成連絡協議会(略称 市子連) 毎年11月23日の「勤労感謝の日」を市子連では「勤勉感謝の日」とし、子どもが勉強のことを忘れて、思いっきり野外で遊ぶ日としています。イベントには市内に住んでいる児童なら誰でも参加でき、中高生のジュニア・リーダーがレクリエーションを企画・準備。当日は司会進行も務め、大いに盛り上がりました。 ジュニア・リーダーが言うことと同じことを言い、やることは逆のことをする「言うこと同じ、やること逆」ゲーム。 与えられたお題を身振り手振りで次の人に伝えていく「ジェスチャーゲーム」。 頭と体をいっぱい使うゲームを中高生と小学生が一緒になって楽しんだ。 毎年5月には「宮崎市子ども会砂の造形コンクール」を開催。 子ども会活動について教えて!  人前でしゃべることが苦手な自分を変えたくて小学5年生の時に「遊創塾※」に入りました。他校の子との交流が楽しくて、遊んでいるうちに引っ込み思案を克服できました。今は小学生が楽しく遊べるようにゲームの指導技術や集団をまとめる方法などを専門の先生や子ども会の指導者から学び、ジュニア・リーダーをしています。何もせず過ごすよりは絶対参加した方がいい。自分が成長できると思います。 くろぎ るな さん(高校2年生)  市子連は普段は交流のない子どもたちが集まり、遊びを通して協調性や人とのつながりを学ぶ場を提供し、未来の地域をつくっていく子どもたちを育てる活動をしています。小学生から高校生まで、興味のある方は活動に参加してみませんか? 市子連会長 うえの はるお さん 宮崎市子連では、子どもの心の成長の糧となる生活体験や社会体験、自然体験などの体験的学習の機会が減少するなか、「子どもの手による子ども会」を目指し、さまざまな体験や活動の場を提供しています。2月の駅伝大会、5月の一ッ葉ビーチでの「砂の造形コンクール」などの行事も。異年齢や他校の生徒との交流を通じて、自主性や協調性など生きる力を育んでいます。 お問い合わせ 宮崎市子連事務局 電話 32-5122(平日9時30分から午後4時30分まで) m-koren@miyazaki-catv.ne.jp http://www.miyazaki-catv.ne.jp/ ※「遊創塾」とは小学5・6年生を対象にリーダーの心構えや子ども会活動で使えるレクリエーション・創作活動などを学ぶ研修活動 ===================928text06=================== ガールスカウト 野外でクッキング in 綾わくわくファーム ガールスカウト宮崎県連盟 “ステイホーム”を余儀なくされた子どもたちに外で思いっきり遊んでもらおうと企画され、11月21日に文部科学省の委託事業として実施されました。ガールスカウトの団員と一般の子どもたちが参加し、野外でのクッキングやクリスマスのオーナメント作りなど、自然の中での遊びを楽しみました。 自然豊かな綾町で、まつぼっくりを拾い、雪に見立てた綿やビーズを付けて、デコレーション。オーナメント作りを楽しみました。 異年齢の子どもたちが、交流を深められるのもガールスカウト活動の特徴の一つ。 ガールスカウト日本連盟100周年を記念して行われたフェスティバル。宮崎市の一番街で女性に対する暴力の根絶を訴えるパレードを行いました。 ガールスカウト活動について教えて!  ガールスカウトは、「自己開発」「人との交わり」「自然とともに」の三つのポイントを大切に、キャンプや募金活動、清掃活動、クッキングなどを自分たちで考えて計画・実行しています。家族や学校の友達以外の、さまざまな年代の人たちと触れ合い、活動することができるのもガールスカウトの特徴の一つ。野外活動では、自然の大切さと共に怖さも学びます。集団で行動することにより、協力する楽しさや大切さを学び、相手を思いやる気持ちを養うこともできると考えています。  今、ガールスカウトでは「少女と女性にとってより良い社会をつくる」運動に力を入れています。中高生のスカウトたちは、女性に対する暴力をなくす運動の一環で県庁での「パープルリボンキャンペーン」などに参加したり、その運動を友達に伝えたりしています。さまざまな体験をもとに、スカウト一人一人が、自己肯定感を高め、学校でもリーダーシップの取れる少女に成長しています。 ガールスカウト宮崎県連盟長 おぐら ひろこ さん 日本のガールスカウト運動は、昨年100周年を迎えました。世界150の国に約1千万人の会員がいます。学校や家庭、塾では得られないスキルを身に付けられる活動を体験しませんか? 公民館や地区交流センターなどで体験会を行っています。「親子でチャレンジ!」というイベントではお子様と一緒に体験し、保護者同士のつながりの場にもなっています。 お問い合わせ ガールスカウト宮崎県連盟 電話65-5305(月曜・水曜・金曜 10時から午後4時まで) https://www.girlscout.or.jp/outline/prefecture/ken_page/miyazaki.html 質の高い教育をみんなに 自然に学ぶ、遊びながら学ぶ 持続可能なライフスタイルの実践者に 「教室では学べないこと」は意外とたくさんあります。外遊びが減ったと言われる現代の子どもたちにとって、野外活動や団体活動を定期的に行うグループに所属することは、昔よりも有意義なことかもしれません。持続可能な社会の担い手にとって、自然や多様な人たちとの交流から学ぶことが、未来を変えるきっかけになるのです。 ボーイスカウト活動での火起こし体験。難しさを知り、現代の豊かさを知ることも学びに。 持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals = エスディージーズ)とは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。 宮崎市は持続可能な開発目標(エスディージーズ)を支援しています お問い合わせ先 生涯学習課 電話85-1834 ファックス番号85-0458