===================929text11=================== 輝く次世代の宮崎人を応援 キラリ! はらだ えつこ さん 宮崎大学農学部助教 九州初のきのこ研究室! きのこの魅力を発信  干しシイタケの生産量全国2位を誇る本県で、きのこ専門の研究室が昨年4月、宮崎大学に設立されました。立ち上げたのは、同大学きのこ学教員で助教の原田栄津子さん。研究室には現在、学生3人、大学院生1人が所属。きのこの森林における役割や機能性について研究しているほか、青島に自生する〝光るきのこ・エナシラッシタケ〟の観光活用にも取り組んでいます。「本県はスギの生産量日本一。スギ林がほとんどで、きのこを育む多様な木の植生は少ないのではという先入観がありましたが、調べると天然のマイタケ、ヤマブシタケ、マツタケなどが発生する自然林が維持されていたんです」とにこやかに話す原田さん。研究室発足からきのこをキーワードにさまざまな動きが生まれ、青島の光るきのこは、立ち入りが制限されている区域以外での展示を目標に掲げ、現在は人工栽培に成功。市の助成金を得て県林業技術センター、県総合博物館との共同研究を進めているほか、同大学工学部の協力でPR動画も作成中で、夏の公開を目指して準備を進めています。「今年の10月には、『きのこ大祭』を学生主導で計画中です。多方面で宮崎を盛り上げていきたい」。観光宮崎の新たなコンテンツが、誕生しつつあります。 「中山間地域を盛り上げるために、さまざまな方向できのこの可能性を研究したい」と原田さん。 きのこショコラも県内の菓子店に提案して開発中。商品化を目指している。 プロフィール 美郷町西郷出身。宮崎大学農学部時代に、きのこの面白さを知り研究の道に進む。同大学院農学研究科修了後、青年海外協力隊に参加。その後、民間の研究所に勤務してきのこを研究しながら医学博士号を取得。2年前から宮崎大学に勤務。