MiyazakiHumanInterview キラリ! 宮崎人 第23回 宮崎市で輝いている人を紹介する「キラリ! 宮崎人」。 今回は、Uターンして造園業を営むかたわら、県内最年少で樹木医に認定されたみやたよしのりさんです。 木は自ら回復する力を持つもの。 それを引き出す手助けをしたい。 樹木医 みやたよしのりさん 宮崎県農業大学校で農学を学ぶうち、森林に興味を持ったのがきっかけで、樹木医の道へ。卒業後に就職した香川県の造園会社では、木の診断、回復などの経験を積み、宮崎にUターン。昨年12月、宮崎県内で最年少の樹木医に認定されました。 「一番幸せを感じる瞬間」と、松の手入れをするみやたさん。手入れ次第で、大きく育成が変わるそうです。 樹木医に認定されるにはさまざまな知識が必要  樹木医とは、その名のとおり「木のお医者さん」。現在、県内にはみやたさんを含む20人が樹木医として登録されていて、弱った樹木などの診断や回復の手助けなどを行っています。近年、都心部では高度経済成長期に整備された道路や公園などの植栽の衰退化が進んでおり、倒木などで車や人に危険がおよぶ前に診断する必要があるため、樹木医が注目されているそうです。  「木の本当の健康状態は、見た目や機械だけで判断するのは難しい。だからこそ周囲の状況も見て、総合的に診断できる経験を積んだ人間が必要なんですよ」とみやたさん。樹木医は、7年以上の実務経験を積み、16科目からなる試験などにも合格しなければならない狭き門。診断の際には、土の状態や周りの環境を把握した上で、外観や幹の内部、根の調査をするなど、さまざまな面から考えることが不可欠です。 森林の循環作用に興味を持ち樹木医になることを決意  「将来の社会では農業が重要になるぞ」と父から教えられていたみやたさんは、高校、そして大学と迷わず農業を専門とする分野に進学。農業を学ぶうちに森林が営む自然の循環作用に興味を持ち、大学の恩師から樹木医について聞いたことがきっかけで、樹木医になることを決めたそうです。  「何百年もその場所で生きてきた木が近年になって弱るということは、周りの環境の変化が影響している可能性があります。その木の生い立ちを知り、周囲の状況を分析し、長い時間をかけて生育環境から整えていかなければなりません。木自身にはもともと強い回復力があるため、それを引き出すことが自分の役割です」とみやたさんは語ります。 樹木の魅力を伝えていきたい  大学卒業後、香川県の造園会社に就職し、樹木の植栽や維持、管理の技術を学んだみやたさん。中でもせんていは奥が深く、枝が伸びたから切るのではなく、うまく伸びるように切るという考え方にとても感銘を受けたそうです。「木の健やかさを妨げない自然の流れに沿った育て方が、自分の考えにぴったりだと思いました」。  3年前に宮崎市にUターンしたみやたさんは、田野町で造園業を営み、持ち前のチャレンジ精神と明るさで、地域の人と親交を深めながら仕事に励んでいます。「弱っている木を見る度に、使命感に駆られます。まずは講習などを通して、地域の皆さんに、樹木が与える癒やしなどの魅力を広めていきたい」と話すみやたさん。これからの活躍に期待です。 みやざき旬食レシピ 第23回 キャベツ 《キャベツとは》  田野地区などの畑地帯で栽培が盛んなキャベツは、アブラナ科の野菜で原産地はヨーロッパです。日本では西洋料理が伝わった明治時代以降に広まりました。年中出回っている野菜ですが、巻きが固く葉の厚い冬キャベツに比べ、春に出回るキャベツは葉の巻きがゆったりしていて、柔らかいのが特徴です。 《栄養》  特徴的な栄養成分であるビタミンUは別名キャベジンとも呼ばれ、胃酸の分泌を抑え、胃腸の粘膜を整えます。外側の葉や芯の周りにはビタミンCが豊富です。低カロリーで食物繊維も豊富なのでダイエットに役立つ野菜です。 《選び方・食べ方》  外側の葉が緑色でハリとツヤのあるもの。茎の切り口が大きすぎず、500円玉大くらいがお勧めです。カットしてあるものは、切り口がみずみずしいものがよいでしょう。保存の際は乾燥を防ぎ、ポリ袋やラップで全体を包み冷蔵庫で保存します。芯の中心をくりぬいて、湿らせたキッチンペーパーをあてておくと日持ちします。調理の際は葉の隙間に流水を入れるとはがれやすく便利です。外側の葉は加熱調理に、内側の柔らかい葉は生食にするなど使い分けるのもお勧めです。 塩もみキャベツと豚肉のピリ辛丼 キャベツは塩もみすることで、水っぽくなりません。 手早く炒めてシャキッとしたキャベツの食感も楽しんで。 材料(2人分) ・キャベツ 300g(5枚程度) ・塩 小さじ2分の1杯 ・豚バラ肉(薄切り) 100g ・塩、こしょう 少々 ・片栗粉 適量 ・ごま油 小さじ1杯 ☆オイスターソース 大さじ2分の1杯 ☆しょうゆ 大さじ2分の1杯 ☆豆板醤 小さじ1杯/3(お好みの量で) ☆砂糖 小さじ2分の1杯 ・温かいご飯 丼2杯分 作り方 ①キャベツは太い芯を除き、5センチ角のざく切りにする。ボウルにキャベツを入れ塩をまぶし軽くもむ。10分程置き、しんなりしたら塩を洗い流し、水気をしぼる。 ②豚バラ肉は一口大に切り、塩、こしょうを振り、薄く片栗粉をまぶす。☆印の材料全てを合わせてタレを作る。 ③フライパンにごま油をひき、中火で熱し豚バラ肉の両面を焼く。キャベツを加え炒め合わせる。タレを回し掛けムラなく混ぜ合わせたら火を止める。 ④丼にご飯を盛り、③をのせる。 ●レシピ監修 レシピユニット「みやちゃぶ」 「みやちゃぶ」は“食”に興味旺盛な4人で運営しています。特産物や旬の食材を使ったお手軽レシピをお届けします。 メンバー 青木直美、飯田みどり、伊藤佳代、佐藤薫 ※宮崎市地域雇用創造協議会主催フードビジネス・コーディネーター養成講座の平成25年度養成科卒業生で構成しています。 キャベツのチーズ焼き その他のレシピはこちら ※QRコードの読み取りには、アプリ「QR・JANコード読み取りバーコードリーダー」を推奨しています。 みやざき再発見 曇ることなく輝き続ける地上の星空。 行き先へ迷わず導くための道しるべ。 宮崎空港の夜の滑走路(赤江地区) 宮崎空港の南西側の宮崎特攻基地慰霊碑がある場所からは、離着陸する飛行機が間近で見られます。夜は滑走路に青色のライトが灯り幻想的な雰囲気に。 動画はココから ※QRコードの読み取りには、アプリ「QR・JANコード読み取りバーコードリーダー」を推奨しています。