===================931text11=================== 明日を見据える注目の人財をピックアップ キラリ! おおしろ さわ さん 塩野直道賞受賞 授業で学んだ数学実験から自分の夢に近づく確率を検証  毎年、(一財)理数教育研究所が主催する「算数・数学の自由研究」作品コンクール。日常生活などから興味を持ったことを、数学的な見方・考え方を活用して主体的に探究した研究を募集します。2020年度の第8回コンクールは、小・中・高生から11397件の応募があり、最優秀である塩野直道賞を中学生の部で受賞したのが、今春まで宮崎西高附属中3年だった大城冴和さんです。「夏休みの課題に数学の自由研究が出されたのがきっかけです。テーマに悩みましたが、授業やこれまでの経験を振り返って、漫画にあった自分の好きな宇宙飛行士のセリフをヒントにしました」と大城さん。提出した作品は『夢に近づく確率を上げろ! ブライアン・Jに学ぶ』。サイエンスの授業で習ったパスカルの三角形を使った実験の装置を、自分で一から制作し、3週間ほど試行錯誤を繰り返して検証結果をまとめました。人生のあらゆる決断に確率が関わることに気づき、自分の夢を実現するに当たっての確率をパスカルの三角形と結び付けた点がユニークだと評価されました。「実験や検証、論文作成などどれも初めてでしたが、今回のことから身近な問題を柔軟な発想で解決していきたいと強く思うようになりました。これからも経験を糧に、夢に近づく努力をしたいです」と力強く語ってくれました。 今回作成した「パスカルの三角形の実験」装置を手に、確率の説明をする大城さん。 「この表彰から学生栄誉賞をもらい県知事と話す機会もありました」と大城さん。 プロフィール 長野県で生まれ、小学4年生の時に両親と共に宮崎市に。中学3年生の時に、第8回「算数・数学の自由研究」で塩野直道賞を受賞。同年、第42回「全日本中学生水の作文コンクール」でも最優秀賞を獲得。今年4月から宮崎西高校理数科1年生。