===================936text0405=================== 特集1 宮崎市·大仙市有縁交流提携20周年記念 戊辰戦争から始まった 宮崎市と秋田県大仙市の縁 約150年前の戊辰戦争をきっかけに、平成13年、宮崎市(旧佐土原町)と秋田県大仙市(旧協和町)は有縁交流提携を結びました。今年は提携から20周年を迎えます。 宮崎市と大仙市の縁 1868年から1869年 戊辰戦争 明治政府を樹立した薩摩藩・長州藩らの新政府軍と旧幕府軍との戦い。新政府側についた秋田藩は、薩摩、佐土原など14藩から駆け付けた約8千人(佐土原藩は約100人)の藩士とともに、旧幕府軍を追撃しました。この戦いで佐土原藩士8人が戦死しています。 戊辰九月十五日の戦況図(現大仙市協和境) 1992年(平成4年) 交流スタート 戦禍から124年後の平成4年。秋田で亡くなった佐土原藩士が手厚く供養されていることを知り、遺族をはじめとする旧佐土原町墓参団が旧協和町を訪問。慰霊祭を行ったことから、旧佐土原町と旧協和町の交流が始まりました。 2001年(平成13年) 有縁交流の提携 さまざまな交流を経て、平成13年6月3日に両町は「有縁交流提携」を締結。合併で旧協和町は大仙市協和に、旧佐土原町は宮崎市佐土原町となりましたが、交流は今も宮崎市と大仙市に引き継がれています。 宮崎市と大仙市の交流 両市には、「きょうわ会」(佐土原地域の組織)、「さどわら会」(協和地域の組織)の民間交流団体が設置されるなど、市民同士での交流も盛んに行われています。 青少年交流事業 両市の中学生が、隔年で互いの市を訪れ、宮崎市では夏にサーフィンを、大仙市では冬にスキーをするなど、自分たちの市ではできない体験を通して、交流を行うことで、気候風土の異なる両市について学びつつ、次世代の絆と友情を育んでいます。 全国500歳野球大会 大仙市は、500歳野球(選手9名の合計年齢が500歳以上のチームで試合をする野球)の全国大会を開催しており、宮崎市からもチームを派遣しています。 宮崎神宮大祭 宮崎神宮大祭には、大仙市もパレードに参加しており、祭りの盛り上げに大きく貢献いただいています。 大仙市ってどんなところ⁉︎ 大仙市は平成17年3月22日に協和町を含む1市6町1村が合併して誕生しました。秋田県の内陸南部に位置し、四季折々に美しい表情を見せる自然豊かな田園都市で、国内屈指の米の収穫量を誇ります。 秋田県大仙市 面 積 866.79平方キロメートル(令和2年10月1日現在) 世帯数 31554世帯(令和3年7月末現在) 人 口 78304人(令和3年7月末現在) 大仙市のマスコット まるびちゃん 全国花火競技大会「大おおまがり曲の花火」 全国から選び抜かれた一流花火師たちが日本一を目指し、精魂込めた作品を打ち上げます。100年以上の歴史を誇り、最高賞である内閣総理大臣賞をはじめ数々の賞が授与される、国内でもっとも権威と歴史のある大会で、毎年70万人以上が訪れます。 いぶりがっこ 大根をいぶし、米ぬかで漬け込んだ、香ばしくパリッとした秋田伝統の漬物。 日本酒 米どころである大仙市には多くの酒蔵があり、一部の酒蔵では見学も受け付けています。 両市の関係者が語る、20年の想いとこれから このご縁をこれからも大切に繋いでいきたい 大仙市 さどわら会会長 すがわら しゅんいち さん(大仙市協和)  この交流は歴史的なご縁が結びつけてくれたもので、「秋田を救ってくれた方がここに眠っています。機会があればぜひ秋田にお参りに来てもらえれば」とお願いしたことから始まりました。それから20年、互いの祭りに参加するなど、行き来をしながら交流を深めてきました。中学生は、夏は大仙市から宮崎市へサーフィンを楽しみに、冬は宮崎市から大仙市にスキーを楽しみに行き来をするなど、雪国と南国を互いに体験できる場になっています。気候風土は違いますが、宮崎の人とはずっと知り合いだったように思えるくらい、初めて会った人でも気が合うと思っています。とても親しみやすく、大好きです。佐土原町には、島津藩との長い歴史がありますが、私たちも同じように、交流を続けていきたいと思っています。 宮崎市 きょうわ会会長 おさだ ひろし さん(宮崎市佐土原町)  20年にわたり交流を続けてきました。宮崎市の神宮大祭には遠路はるばる秋田から来県し、パレードに参加してくださっています。私たちも、秋田の花火大会を見物に行きましたが、名物の大曲の花火は圧巻の迫力だったことを鮮明に覚えています。こうした歴史的ご縁がなければ、出会うことも行き来をすることもなかったと思います。コロナ禍で昨年からは直接の行き来はできていませんが、昨年の神宮大祭では大仙市特産のお米を送ってくださり、祭りで振る舞いをいたしました。このような人と人、地域と地域の交流は、人と触れ合い、その地域のことを知る大切さなど、とても意義のあることを教えてくれます。これからもこの交流を後世へ大切に繋いでいきたいと思います。 17 パートナーシップで目標を達成しよう さまざまなパートナーシップの経験などをもとに、効果的な公的、官民、市民社会のパートナーシップを進める。 お問い合わせ先 秘書課 電話42-9234 ファックス番号29-6547