市広報みやざき 平成28年8月号 874号 全世代をつなぐ情報紙 [特集1] MadeinMiyazakiSUGOI!! こんなにあったんだ! スゴい製品 航空機のプレミアムシート 腹膜透析製品 配電盤・LED キーロック 宮崎キャビア1983 [特集2] アプリ「にじゅうど」がワケモン必携な4つの理由 [特集3] 始めよう!まちの「お宝」探し! CatchyourDream! みやざき再発見 キラリ!宮崎人 旬食レシピのお弁当 市長コラム『ねこのひげ日記』 集まれ!自治会のゲンキ! みやざき時間旅行 昭和24年から続く市広報みやざきが電子書籍で閲覧できる「宮崎市アーカイブス」。ここでは、時代を感じさせる過去の面白い記事を発掘します! 昭和39年8月号が電子書籍で読める! ※QRコードの読み取りには、アプリ「QR・JANコード読み取りバーコードリーダー」を推奨しています。 今回の旅行先 昭和39年8月 オリンピック聖火 宮崎市のリレーコース  今回発掘するのは、昭和39年8月号の「オリンピック聖火宮崎市のリレーコース」です。東京オリンピック聖火リレーのコースと走者が発表され、聖火は同年9月9日に宮崎に到着。平和台公園に設置された聖火台へ点火されたことが書かれています。 東京オリンピックの聖火台ができるまで 有限会社本部はにわ製作所の沼口厚子さんのお話や、写真を交えて振り返ります。  聖火リレーの起点が宮崎に決まり、有限会社本部はにわ製作所の設立者である本部マサが聖火台の製作にあたりました。宮崎といえば土器やはにわが数多く出土し、また神話のふるさとということで、縄文土器をモチーフに、台座には神々が高千穂の地に降臨された様子を描いています。大変大きな聖火台なので、窯に入らず、分割したものを組み合わせて作ったそうです。さまざまなアクシデントを乗り越えて、ようやく作り上げたと聞いています。 3つの作業場があり、150人ほどの社員がいたそうです。聖火台は、とても大きな物なのでたくさんの人が製作に携わりました。 有限会社本部はにわ製作所の設立者で聖火台を製作した本部マサさん。聖火台は、焼き上げた物を組み合わせて作られました。 平和台公園に聖火台が設置され、9月9日に点火されました。このとき広場には約4万人もの観客が集まったそうです。 聖火台は現在、平和台公園のはにわ館横に設置されています。 聖火起点記念のプレートです。聖火はここから市内を走り、東京へリレーされました。  2020年の東京オリンピックで、また聖火台の製作に携わる機会があるとうれしいですね。 有限会社本部はにわ製作所 沼口厚子さん(60歳) 地名をたずねて昭和36年7月 「むらすみ」 昭和36年4月から連載されていた「地名をたずねて」。市内のいろいろな地名の由来を当時の文章のままお届けします。  むらすみは日豊本線宮崎神宮駅のきたかたで、[中略]ずいぶん古い時代から開かれたらしく、土の中から彌生式という二千年もむかしの土器が出たり、鏡やヨロイ、カブト、刀などが掘り出されたりする。  また古墳も多い。村に鎮座まします高屋神社は、タカマガハラから降臨されたというヒコホホデミノミコトをおまつりしている神社であるが、この神社も大きな古墳のそばにある。[中略]  さてむらすみという地名の由来であるが、ムラはムレのことで家が群がっているところのことである。スミという字は角、住、隅などいろいろあって意味も同じではなく角は三角、四角の角であるが、近くにすみよしがあり、岡富、国富などの富も住のことで群をなした住家ということで、角の字はあってもなくても同じ意味である。 写真は高屋神社(当時)