===================938text07=================== 特集2 支えあい、ともに生きるまちを目指して 障がいのあるなしにかかわらず、すべての人が身近な地域で自分らしく暮らすことができる社会が求められています。12月3日から9日は「障害者週間」です。障がいのある人が、安心して自立した生活を送ることができるよう、さまざまな支援があります。今回は、障がい福祉サービスの現場で働くスタッフに注目し、福祉の仕事のやりがいや魅力を聞きました。 大人向けサービス(居宅介護) ホームヘルパーが自宅を訪問して入浴や排せつ、食事などの介護、調理・洗濯・清掃などの家事や生活などに関する相談、助言、その他の生活全般にわたる援助を行います。また、病院に通院する時や公的手続きなどで官公署を訪れる場合などに屋内外での移動の介助を行います。 居宅介護事業所で働く ひだか ゆうたさん 日髙さんのある日の1日 8時 利用者Aさんがデイサービスへ行くため、施設の送迎バスに乗れるよう自宅からバスに乗るまでを介助。 10時 利用者Bさんを買い物へ連れて行き、一緒に買い物を楽しみ、自宅まで送る。 午後1時 事務所で利用者の計画書作成や手続きなどのデスクワーク。 午後4時 利用者Aさんがデイサービスから帰宅。送迎バスから自宅に入るまでの介助をし、着替えなどをサポート。 午後5時 事務所で1日の報告書を作成。 疑問その1 この仕事に就きたいと思ったきっかけは? 回答その1 両親が福祉の仕事をしていて、働く姿を見ていたので中学生の時から福祉の仕事に就きたいと思っていました。この思いをさらに強くしたのが、親族が骨肉腫を発症したことです。闘病生活を間近で見るなかで、闘病やリハビリなど努力されている人のサポートをしたいと思いました。 疑問その2 この仕事のやりがいは? 回答その2 利用者さんに毎日を楽しく過ごしてもらえることを心がけて日常生活のサポートをしています。買い物や病院への同行、デイサービスへ行く準備などをお手伝いし「あなたが来てくれると楽しい」と言われた時はとてもうれしいです。また、サポートをしていて利用者さんが笑顔になってくれた時はとてもやりがいを感じます。 合同会社訪問介護事業所 マイ・ペース ひだか ゆうたさん 利用者の声 病院への送迎や、買い物の同行など一人ではできないことを一緒にしてくれるおかげで、自宅で生活ができるのでとてもありがたいです。日髙さんがいつも明るく楽しく接してくれるので元気をもらえています。 さまざまな障がい福祉サービスがあります 短期入所(ショートステイ) 自宅で介護する人が病気などになった場合や介護負担の軽減を図りたい場合に、障がいのある方の短期間の入所を受け入れ、生活に必要な介護を行います。 就労移行支援 一般企業などへの就職を希望する障がい者に対して、一定期間、訓練や実習を行います。 就労継続支援(A型・B型) 一般企業などに就職することが難しい障がい者に働く場を提供します。A型(雇用型)とB型(非雇用型)があります。 ※その他の障がい福祉サービスについて、詳しくは市ホームページをご覧ください。 ===================938text0809=================== 子ども向けサービス(放課後等デイサービス) 6歳から18歳までの障がいのある子どもや個別支援の必要な子ども向けの障がい福祉サービスに「放課後等デイサービス」があります。放課後や土曜日、夏休みなどの長期休みに利用できるサービスです。生活能力の向上のために必要な訓練や集団生活への適応に向けた支援、社会との交流の機会を提供します。 音楽で子どもの成長をサポートする まつばら ゆりさん(音楽特化型療育支援 音のはぴねす宮崎) 私は音楽を通して心と体を豊かに育てることを目的に、リトミックやリズム体操などで子どもの成長をサポートしています。心と体と音楽で調和をはかり、子どもの持っている可能性を引き出すようにしています。 疑問その1 この仕事をするようになったきっかけは? 回答その1 中学・高校の音楽教諭をしていました。その経験から、私自身音楽はひとつのコミュニケーションツールだと感じています。そんな音楽というツールを使って、子どもたちと笑顔を分かち合いたいと思ったからです。 疑問その2 この仕事のやりがいは? 回答その2「昨日よりも集中して参加できた!」「大きな声で歌うことができた!」など、小さな「できた!」を毎日発見できるところにやりがいを感じています。障がいのあるなしではなく、人はみんな個性があります。その子の個性に合わせ一人ひとりをサポートし、一緒に楽しみながらたくさんの「楽しい!」「できた!」を増やし、子どもたちの自信につなげていきたいです。 指導員 まつばら ゆりさん 保護者の声 スタッフの人が根気強く接してくださるおかげで、子どもが楽しく通っています。人と少しずつ関われたり、自分を表現したりできるようになりました。 こんな人が働いています| 保育士 教員免許保持者 働くための力の習得をサポートする ひらた きよしさん (IT・就労特化型 Good Jobs) 私は子どもたちの将来の就職を視野に入れたサポートをしています。障がいのある子どもが将来働ける社会の実現を目指し、IT技術やソーシャルスキルの習得に力を入れ、“働くために必要な力”を身につけるサポートをしています。 疑問その1 この仕事をするようになったきっかけは? 回答その1 私自身、数年前に視覚障がいを発症しました。障がいがあると仕事などが思うようにできず、自立の困難さを実感しました。そういう社会を変えたくて、福祉の仕事につきました。就労や自立をサポートしていけるところに魅力を感じています。 疑問その2 この仕事のやりがいは? 回答その2 苦手だったことができるようになるなど子どもの成長が見えるところや、支援した子どもが目指していた仕事につけて卒業していく姿を見るとやりがいを感じます。大人になった時に、「あの時、グッジョブに行っていたから。平田先生が教えてくれたから」と思ってもらえるようになりたいですね。 保護者の声 明るい先生たちのおかげですぐ慣れ楽しく通っています。思春期の子どもと向き合うのは大変ですが、先生が相談に乗ってくださるので安心して通わせることができます。 こんな人が働いています 保育士 児童指導員 精神保健福祉士 指導員 ひらた きよしさん ※その他の障がい福祉サービスについて、詳しくは市ホームページをご覧ください。(P7にQRコードがあります。) 障がい福祉サービスを利用するには 1 サービス利用申請 2 相談支援事業者と契約、「障害支援区分」の認定(市による調査・審査判定) 3 「サービス利用計画案」の提出(相談支援事業者➡宮崎市) 4 障がい福祉サービス受給者証を交付 5 サービス事業者と契約 6 サービス利用開始 ※サービスによっては「障害支援区分」の認定が不要なものもあります。 みんなが暮らしやすい宮崎市の実現に向けて、さまざまな取り組みを行っています 障がい者手帳アプリ「ミライロID」が利用できます 「ミライロID」は障がい者手帳情報(障がい等級や障がい内容、有効期限など)をスマートフォン画面に表示できるもので、障がいのある人の移動や生活がもっと便利に自由になるよう考えられたものです。本市施設で使用料等の障がい者減免を受ける際に利用できるほか、公共交通機関( 航空、鉄道、バス、タクシー、フェリー)の運賃、携帯電話料金、レジャー施設の利用料など障がい者割引に幅広く活用されています。 詳しくはこちらから コミュニケーションツール等の普及を支援しています 障がいのある人の自立と社会参加を促進するため、小売り店などに対して筆談ボードや簡易スロープの購入費用の補助を行っています。飲食店など向けに点字メニュー製作にかかる費用を助成し、点字表記を各所に増やすなど外出が困難な視覚に障がいのある人たちの社会参加の促進を図ります。 補助対象者 小売店舗が集積する商業施設を営む者 個人経営の小売店舗を営む者 法人経営の小売店舗を営む者 などのうち本補助を受けたことがない者 ※詳しくは障がい福祉課までお問い合わせください。 「市広報みやざき」手話バージョンを見ることができます これまで「市広報みやざき」手話バージョンはビデオテープもしくはDVD での貸し出し閲覧を行っていましたが、より多くの人に市ホームページでも手話バージョンを見ていただけるようになりました。 <検索方法>市ホームページのトップページから「市広報みやざき」と検索。「市広報みやざき」のページから動画閲覧ボタンより再生できます。 市ホームページはこちらから 医療的ケア児とその家族を支援しています 令和3年9月施行の「医療的ケア児およびその家族に対する支援に関する法律」は、医療的ケアを受けることが必要な子どもの日常生活や社会生活を社会全体で支えることを基本理念としています。本市では、医療的ケア児コーディネーターを配置し、医療的ケア児の退院支援や関連分野の支援調整、家族支援等を行っています。医療的ケア児の在宅生活に関する困りごとがありましたら、コーディネーターまでご相談ください。 そうだんサポートセンターおおぞら 電話番号 21-1975(8時30分から17時15分まで)※土曜・日曜、祝日を除く ご存知ですか?脳の損傷で起こる認知障がい 「高次脳機能障がい」について 脳のケガや病気(脳卒中など)の後、物忘れが増えた、新しいことが覚えられない、注意・集中力が続かない、発語や読み書きが上手くできない、怒りっぽくなった、無制限に食べたりお金を使ったり…。このような状態でお困りの人、もしかしたら高次脳機能障がいかもしれません。心当たりのある人は、ぜひご相談ください。 宮崎県身体障害者相談センターでは相談窓口を開設しています 問い合わせ先 電話番号29-2556(平日9時から午後5時30分まで) 3 すべての人に健康と福祉を だれもが健康で幸せな生活を送れるようにしよう。 問い合わせ先 障がい福祉課 電話番号21-1772 ファックス番号21-1776