===================938text11=================== 明日を見据える注目の人財をピックアップ キラリ! おか みのりさん 木花・加江田みつばちの森づくり代表 ミツバチの目線で考えた 昆虫も人も活きる森づくり  最近、山林が伐採され放置されている姿を目にすることが増えました。その状況を危惧し、森づくりの市民グループを立ち上げたのが岡みのりさんです。岡さんは、6年前に養蜂業を営む夫と共に、イタリアから宮崎に移住。冬でも温暖な気候と養蜂ができる自然、サーフィンを楽しめる環境が気に入ったのがきっかけでした。移住して2年ほど経ったころ、周囲の山林が伐採されるのを目にします。同時に、再造林しようという山主が減っている現状も知りました。そこで、林業以外で山を活かすことができないかと考え、「蜜源となる森づくり」を思いつきました。「養蜂業をしているからこそ、昆虫が住みやすく人にも優しい、四季折々の花が咲く森づくりを考えました。これに賛同する山主さんとも出会い、活動が始まりました」と岡さん。3年前から加江田地区の伐採跡地で植樹を実施、参加者には宮崎大学農学部の学生や小学生の親子もいて、良い学びの場にもなっているそうです。山に実際に入ることで、森が何を守っているか見て感じることができるとのこと。「この山の植林はもうじき終わり、下草刈りなどの手入れを進めます。苗が育って花がつき、蜜源の森に育ちつつあります。今後、レクリエーションでミツバチ学習などもできると良いですね」と静かに思いを語ってくれました。 「来年1月22日に『地域の森づくりを考える講座』を宮崎大学で開催。12月1日から受講者の申し込みを開始します」と岡さん。 これまで3年間で延べ87人が参加。合計31種2000本の苗木を植樹している。 プロフィール 東京都出身。2015年にイタリアから移住。養蜂業を夫と営む傍ら、3年前に「木花・加江田みつばちの森づくり」を立ち上げ、森づくり活動を始める。昨年から宮崎大学大学院地域資源創成学部に入学、現在研究科修士課程2年生。