===================942text0405=================== 特集1 新時代を開拓する宮崎市へ 令和4年度当初予算の使い道  総額1680億円の令和4年度一般会計当初予算が決まりました。一般会計当初予算としては過去最大の予算規模です。「第五次宮崎市総合計画」を着実に進めると同時に、コロナ禍への対応、戦略プロジェクト等についても積極的に取り組んでいく予算としました。 令和4年度 一般会計当初予算 歳入・歳出 歳入 1680億円 自主財源 41.0パーセント 依存財源 59.0パーセント 市税 32.9パーセント 寄附金 2.1パーセント 諸収入 1.4パーセント 使用料及び手数料 1.2パーセント その他 3.4パーセント 地方交付税 13.0パーセント 国庫支出金 22.2パーセント 県支出金 8.5パーセント 地方譲与税 1.0パーセント 交付金 7.6パーセント 市債 6.7パーセント 歳出 1680億円 義務的経費 58.2パーセント 投資的経費 8.5パーセント その他 33.3パーセント 人件費 12.7パーセント 扶助費 35.4パーセント 公債費 10.1パーセント 普通建設 8.3パーセント 災害その他 0.2パーセント 繰出金 9.4パーセント 積立金 1.1パーセント 補助費等 5.8パーセント 物件費その他 17.0パーセント 歳入の内訳は、約4割が市税などの自主財源で、約6割が国・県からの支出金(補助金)や市債(借金)などの依存財源です。歳出は、ワクチン接種関連経費や公共施設長寿命化対策推進事業の増等の影響により、前年度に比べ3.7パーセント増となっています。 ※令和4年度の当初予算は、経常的経費(義務的経費[人件費・扶助費・公債費]および一般行政経費[補助費・物件費その他など])を中心とした「骨格予算」として編成しています。 新型コロナウイルス感染症関連事業 ウィズコロナ・ポストコロナを見据え、国からの新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金なども活用し、令和3年度3月補正予算と令和4年度当初予算の一体的な予算編成によって約23億円を確保しました。 令和3年度3月補正予算計上分 新型コロナウイルス感染症経済対策 プレミアム付商品券支援事業 新型コロナウイルス感染症の拡大により影響を受けた消費者の購買意欲を喚起し、地域経済を活性化するため、令和4年度に実施するプレミアム付商品券の発行・販売などに係る費用を助成します。 予算 6億7465万円 令和4年度当初予算計上分 新型コロナウイルスワクチン 接種対策事業 新型コロナウイルス感染症の発症予防および重症化リスクを軽減するため、集団接種および医療機関での個別接種により、ワクチン接種を実施します。 予算 4億9662万円 令和4年度当初予算事業 今回は「戦略プロジェクト」の5つのプロジェクトに沿って、一般会計および特別会計の事業の中からおもな事業をご説明します。 戦略プロジェクト 本市のまちづくりの指針である「第五次宮崎市総合計画」では、限られた経営資源の中で、効率的かつ効果的、さらには分野横断的に重点を置いて取り組む5つの戦略プロジェクトを設定しています。人口減少社会をはじめ、さまざまな社会情勢の変化や課題に対応するためには、『生む』『つなぐ』『稼ぐ』という視点を持って、地域の多様な主体が連携し、産業や地域振興を図ることが重要となっています。 戦略プロジェクトⅠ クリエイティブシティ推進プロジェクト 地域に新たな雇用やビジネスを創出し、多様な働き方や雇用環境の改善を促すとともに、地域と連携したキャリア教育を推進することで、人材の育成や定着を図り、地域経済を活性化していきます。 事業バトンタッチ支援事業 円滑な事業引き継ぎを支援するため、事業承継・M&Aを実施しようとするもの(譲渡側)に対し、引き継ぎ準備に係る費用の一部を助成します。また、譲り受ける側に対し、引き継ぎ後の事業展開を促進するための費用の一部を助成します。 予算 670万円 若者ステップアップ・定着支援事業 新人社員・若手社員向け研修プログラムや経営者・管理者向け研修プログラムを通して、新人・若手社員が前向きに働くことができるためのスキル向上や社外でのネットワークづくりを図ります。 予算 320万円 戦略プロジェクトⅡ フードシティ推進プロジェクト 基幹産業である農業の生産基盤を維持するとともに、豊かで良質な農畜水産物を生かしたフードビジネスを推進していきます。販路や交流人口の拡大を図ることで、ブランド力を向上させていきます。 長距離フェリー輸送力拡大支援事業 本県唯一の長距離フェリー航路の維持・存続を図るため、貨物対策、旅客対策および新船就航広報等の支援を行います。 予算 1300万円 みやざきの豊かな食材国内PR事業 国内で宮崎市産食材を活用した効果的なPR活動を展開し、持続可能なみやざきブランドの確立を図るため、関係機関と連携を図りながら、地産地消および地産外商を推進する取り組みを支援します。 予算 944万円 ===================942text0607=================== 戦略プロジェクトⅢ 観光地域づくり推進プロジェクト 観光資源を磨き上げ、観光ルートの形成や受け入れ体制の充実を図ることで、広域的な観光地域づくりを推進します。また、東京2020オリンピック・パラリンピックの事前合宿など、これまでの受け入れのノウハウ等を生かし、新たなファンの獲得に向けて、「総合スポーツ戦略都市みやざき」の取り組みを推進していきます。 ナショナルチーム宮崎合宿受入事業 ラグビーなど各種スポーツにおけるナショナルチームの合宿地としての定着や増加を図るため、合宿の誘致や受け入れ等を行う実行委員会を支援します。 予算 1110万円 ガーデンツーリズム促進事業 「ガーデンツーリズム登録制度」に九州で唯一登録された「宮崎花旅365」を促進するため、実施団体の活動を支援し、県内外へ向けたPRを行います。 予算 190万円 戦略プロジェクトⅣ 子ども・子育て推進プロジェクト 子どもや親に幸せの実感が得られるよう、安心して子どもを産み、育てやすい環境を整備するとともに、子どもの生涯にわたる人格形成の基礎を培い、子どもたちが夢や目標をもち、自ら未来を切り拓いていけるよう、学校教育の充実を図っていきます。 子ども食堂ネットワーク応援事業 子ども食堂の取り組みを応援するため、コーディネーターを配置し、食材のマッチングや相談支援を行うとともに、子ども食堂を市内全域に広げる「地域のちゃぶ台プロジェクト」を進め、地域のみんなで子どもを見守り・育てる体制を強化します。 予算 680万円 小中学校外国語教育推進事業 外国語指導助手(ALT)および外国語活動アシスタント(FLAA)を市内の小中学校へ配置・派遣するほか、教職員に対する研修を実施し、地域の特色を生かした外国語教育を行います。 予算 7771万円 戦略プロジェクトⅤ 地域コミュニティ活性化プロジェクト 地域課題の解決に向け、担い手となる人材を育成し、地域の多様な主体の連携を強化するとともに、地域の自主的、かつ持続的な取り組みを促進することで、自律性の高いコミュニティを形成していきます。また、関係機関や関係団体と協力して、移住相談や移住者のフォローアップを行います。 みやざきIJU(移住)・定住促進事業 移住・定住の促進を図るため、宮崎市移住センターに移住コンシェルジュを配置し、移住相談・受入体制のワンストップ化を図り、さまざまな媒体により地域の魅力を発信するとともに、交流イベントを実施するなど移住後のフォローアップを行います。 予算 1022万円 ぐるみん宮崎推進拠点事業 地域包括ケアシステム(ぐるみん宮崎)を構築するため、介護予防・共生型の拠点を設置し、地域での介護予防・生活支援の充実を図るとともに、高齢者、障がい者、子どもおよびその保護者への支援や全世代の交流を図ります。 予算 1070万円 財政健全化の取り組み 市債残高の推移(普通会計ベース)(平成26年から令和4年) 年度 平成26 平成27 平成28 平成29 平成30 令和1 令和2 令和3(見込み) 令和4(見込み) 残高(億円) 1994 1940 1899 1854 1814 1777 1794 1771 1714 年度 平成26 平成27 平成28 平成29 平成30 令和1 令和2 令和3(見込み) 令和4(見込み) 残高(億円) 97 97 95 105 110 101 96 108 105 未来を担う子どもや孫たちの世代に大きな負担を残さないように、市債残高の圧縮や貯金である財政調整基金の確保に努めています。引き続き、「将来を見据えた、持続可能な財政運営」を目指し、財政の健全化に取り組んでいきます。 問い合わせ先 財政課 電話21-1723 ファックス番号21-1522