MiyazakiHumanInterview キラリ! 宮崎人 第30回 宮崎市で輝いている人を紹介する「キラリ!宮崎人」。 今回は、演劇で培った経験や技術を生かして、コミュニケーションの場づくりを行っているくろぎともこさんです。 「見る」「聞く」「伝える」という演劇の基本的な技術は人と人の関係づくりにも役立ちます。 宮崎県演劇協会会長 くろぎともこさん 社会人劇団で役者として15年間活動したのち、平成4年からは多くの舞台演出も担当。平成21年には宮崎県演劇協会会長に就任し、演劇界の発展に尽力している。人と人のコミュニケーションの場を作るワークショップデザイナーとしても活動中。 これからの活躍が楽しみな劇団「キッズインザルーム」。 演劇で培った経験を子どもたちに  今年5月、宮崎市民プラザで演劇講座を受講した5人の小学生が、劇団「キッズインザルーム」を旗揚げしました。劇団では子どもたちが集まると、誰かの動きをまねしたり、銅像になってみたりなど、まるで遊んでいるような稽古が行われています。「稽古では、演劇の基本である『見る』『聞く』『伝える』といった能力を、遊びを通して培っています。私が何かを提供するのではなく、子どもたちが自ら感じ、学び取る。そんな体験学習としてのスタンスを大切にしているんですよ」と、指導者のくろぎさんは話します。  くろぎさんが子どもたちとの関わりを大事にしている背景には、カメラマンとして仕事をしていた時の経験があるそうです。「小学校の卒業アルバムを担当していたのですが、友達同士で仲良くしているように見えて実はすごく気を使っていたり、コミュニケーションが上手にとれていない様子を子どもたちから感じたんです。これでは人と人の関係づくりが大変。演劇で培った経験を生かせないかと思うようになったんですよ」 演劇に重なるワークショップデザイン  くろぎさんは演出家として仕事をしながら、ワークショップデザイナーという資格を取得しました。これは人と人のコミュニケーションの場をつくる専門資格のことで、くろぎさんはその要素が、演劇で培った経験と重なることに気付いたそうです。「実は私自身がコミュニケーションをとるのがが苦手で、どうにか上手になりたいと悩んでいました。そんな時に出会ったこの資格は、演劇の考え方や練習方法と通じるところがたくさんあったんです。これを活用すれば、演劇の経験をワークショップという形式で伝えていけるのでは、と思ったんですよ」 誰もが役者で演出家  多くの劇団を指導しながら、演出家として活躍し続けているくろぎさん。実は私たちの誰もが、毎日の生活で芝居をしていることを教えてくれます。「遅くに帰宅して奥様に顔を合わせる時のご主人、家で一人くつろぐ高校生…誰もがいろんなシーンで芝居をしていて、その全てで自分を形作っています。演劇はそれを技術的にやっているだけ。演劇というと遠い存在に感じる人もいるかもしれませんが、皆さん一人一人が人生という物語の役者であり、演出家だといえますね」。ワークショップを通じたコミュニケーションの機会を、今後は大人にもつくっていきたいというくろぎさん。新しい舞台が幕を開けようとしています。 旬食レシピのお弁当 旬の食材を使ったお弁当のレシピを紹介します。 お弁当に限らず、普段の食卓にもぜひご活用ください。 ニラのチキンボール きゅうりとパパイアのサラダ vol.07 あじのごま焼きポケットサンド ふっくら香ばしく焼いたあじをパンに挟んだ簡単サンドイッチ。 宮崎市では年間約150トンのあじの水揚げがあり、冬から春にかけて多く漁獲されます。 [材料](6個分) あじ(三枚におろしたもの) 1尾分(100g程度) 塩 適量 ☆薄力粉 大さじ1杯 ☆溶き卵 大さじ2杯 白炒りごま 大さじ4杯 サラダ油 大さじ2分の1杯 ★しょうゆ 大さじ1杯 ★みりん 大さじ1杯 食パン(6枚切り) 3枚 バター 適量 マスタード 適量 レタス 60g トマト 2分の1個 マヨネーズ 適量 [作り方] 1あじは中骨を取り除き三等分に切る。軽く塩をふり10分ほどおき、出てきた水分をキッチンペーパーで拭き取る。 2ボウルに☆印の材料を入れよく混ぜ合わせ、1の表面につける。両面に白炒りごまをまぶす。 3フライパンを熱しサラダ油をひく。弱火で2の両面をじっくり焼き、火が通ったら取り出す。同じフライパンに★印の材料を入れ中火にかける。沸騰したら1分ほど煮て火を止める。あじを戻し入れ、たれを絡める。 焼く際にふたをすると火の通りが早いです。 4食パンを半分に切り、断面に切り込みを入れる。トースターで軽く焼き、切り込みの内側にバター、マスタードを塗る。3、レタス、マヨネーズ、薄切りにしたトマトを詰める。 パンをトーストすることで、香ばしくなります。 check 「ニラのチキンボール」「きゅうりとパパイアのサラダ」のレシピはこちら ※QRコードの読み取りには、アプリ「QR・JANコード読み取りバーコードリーダー」を推奨しています。 ●レシピ監修 レシピユニット「みやちゃぶ」 「みやちゃぶ」は“食”に興味旺盛な3人で運営しています。特産物や旬の食材を使ったお手軽レシピをお届けします。メンバー 飯田みどり、佐藤薫、青木直美 みやざき再発見 去川の山に抱かれて800年。 遠く侍の世を思う。 去川の大イチョウ(高岡町) 高さ41m、幹の周囲10mにもなる大樹は、推定樹齢約800年。島津家の初代当主である島津忠久が植えたものといわれています。11月中旬から下旬の間、日没から午後8時までライトアップを行う予定です。 ※写真と動画は平成26年に撮影したものです。 動画はココから ※QRコードの読み取りには、アプリ「QR・JANコード読み取りバーコードリーダー」を推奨しています。