===================945text0405=================== 特集1 みんなが笑顔を共有できるまちへ 近年、さまざまな性のあり方に対する理解が広まっています。市では、同性のカップルの方々が人生のパートナーであることを公的に証する「パートナーシップ宣誓制度」を導入するなど、誰もが自分らしく生きることができる社会を目指しています。当事者とともに活動している人たちや市の取り組みを紹介します。 宮崎国際大学アライサークル「虹色カフェ」の皆さんにお話を聞きました。 疑問その1 「虹色カフェ」とはどういうサークルですか? 回答その1 宮崎国際大学がすべての学生・教職員にとって「安全な居場所」になるよう、みんなで話し合い、考えながら、居心地よく過ごすことができる環境づくりを目的に活動しているLGBTQ・アライサークルです。 疑問その2 「虹色カフェ」はどのように始まったのですか? 回答その2 3つ上の先輩が、留学したカルフォルニアの大学で多くのLGBTQ当事者やアライの方たちと出会いました。誰でも参加できるイベントや、居場所づくりが行われており、とても素敵なことだと思ったそうです。帰国後に、宮崎で自分たちにできることをしたいとの思いから、このサークルを立ち上げられました。 「虹色カフェ」こんな取り組みをしました! みんなのトイレ 必要な人にとって使いやすいトイレになるよう、マークを作成しました。障がい者や、高齢者、妊娠中の人、性別に違和がありトイレ利用を悩んでいる人などに配慮したデザインです。学内総選挙を実施して選ばれた、宮崎国際大学独自の8色のマークです。 結婚報告祭 カナダ人の同性カップル、ステファニー・リムさん(元宮崎国際大学講師)と、アンジェリーナ・カンタダさんの帰国前に、青島神社にてサプライズで「結婚報告祭」を企画しました。祝福を受けたお二人は「宮崎は私たちにとって故郷です」と喜んでくれました。 これからこんな取り組みをしていきます! インフォメーション プロジェクト8.9 日本の人口の8.9パーセントとも言われるLGBTQ。その存在を可視化するアートイベントを企画しました。LGBTQのシンボルカラー、社会運動の象徴と言われる6色のレインボーカラーの「ベンチ」を作り学校の敷地内に設置します。参加型のイベントとすることで、多くの人に知ってもらい、虹色のベンチを気軽に使ってもらうことで、LGBTQを身近に感じてもらいたいと思っています。 アライとは? 同盟や支援を意味する英語「ally」が語源で、性的少数者を理解し、支援するという考え方や、その考えを持つ人のことを表します。 アライサークル「虹色カフェ」メンバーからひとこと コメント LGBTQの方々だけでなく、誰もが違いを持っていると思います。お互いの違いに関わらず、インクルーシブな(誰も排除されない)宮崎になれたらいいなと思います。 4年生 やの せりなさん アライ活動に参加することで、言葉遣い・考え方など相手の立場に立って考えられるようになりました。自分が発する言葉で、誰かをサポートすることもできるということを、今後の活動を通して伝えていきたいです。 4年生 ふくなが あやさん 性のあり方の概念や言葉を知ることが、自分らしさを見つけたり、誰かを理解したりする手掛かりになるかもしれません。LGBTQ当事者とそうでない人が一緒に楽しみながら参加できる環境を整えていきたいです。 講師 かさい あやさん 活動を通して当事者の困りごとを知ることができました。味方がいる、居場所がここにあると感じてもらえるような活動をしていきたいです。まずは知ること、そして、知ったことを広めていくことが大切だと感じています。 4年生 もりやま ゆきのさん 用語集 いくつ知っていますか? L <レズビアン> 女性として女性を好きな人。 G <ゲイ> 男性として男性を好きな人。 B <バイセクシュアル> 異性を好きになることもあれば同性を好きになることもある人。 T <トランスジェンダー> 生まれたときに割り当てられた性別とは異なる性を生きたい・生きる人。 Q <クエスチョニング> 性的指向や性自認が分からない、明確でない人。 SOGI ソジ(性的指向と性自認)とは、Sexual Orientation(性的指向・誰を好きになるか)とGender Identity(性自認・自分自身の性別をどう認識しているか)の頭文字をつないだ言葉。すべての人に当てはまる考え方。 パンセクシャル 好きになる相手の性のあり方を限定しない人。 エックスジェンダー 性自認が男性・女性どちらでもある、男性・女性どちらでもない、流動的な場合もある人。 カミングアウト 自身が性的少数者であることを他者に打ち明ける行為。 アウティング 本人の許可・同意なしに、性的少数者であることを第三者に暴露する行為。 LGBT交流会「レインボービュー宮崎」インフォメーション 出張型宮崎レインボーカレッジ2022 宮崎市で活動する当事者団体LGBT交流会「レインボービュー宮崎」が、学校、企業、医療・福祉事業所など、申し込みのあった団体等へ講師を派遣する取り組みです。第1回目の講演が5月12日(木曜)、日南学園高等学校宮崎穎学館看護専攻科1年生を対象に実施されました。(講師派遣は無料(市の補助金を活用)・先着10枠) 「毎日がパレード」一緒に歩いてみませんか? 期間 2022年8月2日(火曜)から11日(木曜・祝日)まで 2018年度から宮崎県人権啓発強調月間の取り組みとして行われている宮崎県庁本館のレインボーライトアップ。本年度は同期間中に毎日、宮崎市役所前広場から宮崎県庁までパレ―ドを実施します。(各日先着30名・要申し込み) レインボービュー宮崎ホームページ ===================945text0607=================== 誰もが自分らしく生きる社会をつくる取り組み 市での取り組み、当事者団体と協力しながら取り組んでいる事業を紹介します。 レインボービュー宮崎・宮崎市 啓発用DVD「Niji-Connect」 おもに教職員の方々に授業などで活用していただくことを想定した、当事者の声を収録した啓発用DVDを作成しました。 DVD貸し出し レインボービュー宮崎・宮崎市 啓発誌「レインボー」発行 おもに中学生向けに授業で活用できる内容の啓発誌を作成しました。学習指導案も併せて公開しています。 レインボーダウンロード 宮崎市 当事者との情報交換会 年に1、2回、当事者団体のメンバーやパートナーシップ宣誓制度利用者と、情報交換会を開催しています。 レインボービュー宮崎・宮崎市 市政出前講座 「性的少数者支援」のテーマについて、市職員が市民の皆さん(概ね10名以上のグループ)のところへお伺いする出前講座を実施しています。 出前講座申込み レインボービュー宮崎・宮崎市 中学生向け講演会・パネル展示 希望のあった市内中学校に対して、当事者団体から講師派遣を実施し、併せて性的少数者に関するパネル展示を行います。 宮崎市 「性的少数者に配慮した様々な行政場面での対応事例集」の作成 市職員が、窓口等において、性的少数者を尊重し適切な対応ができるよう、行政場面の実例に基づいた事例集を作成しました。 宮崎市 宮崎市職員向け研修 新規採用職員研修や管理職職員研修の機会に合わせ、職員に対して性的少数者に関する研修を行っています。 宮崎市 申請書・通知書等の性別欄削除 市が作成している申請書・通知書等の中から、不必要と判断される性別欄の削除を進めています。(令和4年6月1日現在、193文書から削除) 宮崎市 パートナーシップ宣誓制度 同性カップルなどのお二人が、人生のかけがえのないパートナーであることを市職員の前で宣誓することで、お二人の関係を公的に証する制度です。 令和4年5月31日時点 23組の利用 パートナーシップ宣誓について 宮崎市 多目的トイレ表記 市所管施設の多目的トイレに、性別に関わりなく利用できることを示すステッカーを貼付しています。 レインボービュー宮崎 懸垂幕の掲出 毎年8月の宮崎レインボーウィークの期間に合わせて、中心市街地にオリジナルデザインの懸垂幕を掲げています。 違いをチカラに 笑顔あふれる 宮崎市へ 宮崎市 パートナーシップ宣誓制度自治体間連携協定 パートナーシップ制度利用者が連携協定のある自治体間で転居する際に、宣誓手続きを一部省略でき、パートナーシップ制度を安心して継続利用いただける自治体間の連携協定に取り組んでいます。(現在までの協定 木城町、えびの市、西都市) 宮崎市……市が主体となって行っている取り組み。両方表記されているものは協働で行っている取り組み。 レインボービュー宮崎……LGBTQの当事者団体LGBT交流会「レインボービュー宮崎」が主体となって行っている取り組み。 宮崎市アライ推進会議 これまで性的少数者に関する活動に個々に取り組んできた、教育機関職員、法曹関係者、医療従事者、民間事業者、学識経験者が一堂に会し、2022年3月に「アライ推進会議」を発足しました。幅広い業種が連携することで、性的少数者も含めた【誰もが暮らしやすいまちづくり】につなげていくことを開催目的としています。 会議の主体 新たなネットワークの構築 学識経験者 医療従事者 民間事業者 教育機関職員 法曹関係者 事務局 行政(文化・市民活動課) オブザーバー 当事者団体 学生 サークル活動などへの反映 当事者目線での意見 オブザーバー(会議内容に応じて) パートナーシップ制度利用者 庁内プロジェクトチーム職員 県内市町村職員 新たにパートナーシップ制度導入を検討している自治体など 生の声の反映 「LGBTQの世界大会を宮崎で開催したいと思ったことがきっかけで私自身の学びが始まりました。社内研修資料を作り全社員に共有したり、就業規則を見直し同性カップルの方々に対する福利厚生を見直すことにも取り組みました。LGBTQ の存在は決して特別ではなく、身近な人の話なのです。社内での取り組みを、アライ推進会議を通して広めていきたいです」 フェニックスリゾート株式会社 人財開発部育成課、サステナブル推進課 課長 たなか ちづるさん 「アライ推進会議を通してだれもが暮らしやすくなる社会づくりを目指しています。カミングアウトしやすい社会も大切ですが、カミングアウトしなくても自分らしく生きられる社会をつくることも大切だと思います。性的指向や性自認を問われず、またそれを明らかにすることなく誰もが自分らしく活躍できる場をつくる。アライ推進会議には、そんな役割も期待できるのではないでしょうか」 松田共同法律事務所 弁護士 つかもと さちおさん 悩みの相談窓口&仲間づくりの交流会 相談 宮崎市男女共同参画センター パレット相談室 性的少数者相談ダイヤル 電話0985-22-0022  毎月第3日曜 9時から午後0時まで <メール相談>(随時) QRコードまたはホームページ内お問合わせフォームからご相談ください。 パレット相談室ホームページ 性的少数者のことに限らず、さまざまな相談を受ける窓口です。 電話0985-25-2057 9時から午後5時まで(受付は午後4時30分まで) ※面接相談は要予約 休み 火曜、祝日、年末年始 相談 LGBT電話相談 にじいろ·ひなた·コール 性的少数者の当事者が受け手となり、相談を受け付けています。 電話 070-8985-4390 毎月第1水曜 午後7時から午後10時まで 毎月第3日曜 午後1時から午後4時まで ※折り返しお電話することも可能(相談無料) 交流会 LGBT交流会 レインボービュー宮崎 毎月、性的少数者が安心して集える居場所としてLGBT交流会を市内で開催しています。 レインボービュー宮崎ホームページ 交流会 ユース向け交流会「にじいろのひなた。」 奇数月の第3土曜日の午後、24歳以下と年齢を限ったLGBT交流会を開催しています。 LGBT交流会「レインボービュー宮崎」 「にじいろひなた。」フェイスブック 交流会 親、家族、パートナーの会 にじいろスカイ 奇数月の第3土曜日の午前、当事者の親・家族・パートナーなどが集う交流会を開催しています。 LGBT交流会「レインボービュー宮崎」 にじいろスカイ フェイスブック 5 ジェンダー平等を実現しよう 10 人や国の不平等をなくそう 誰もが生きづらさを感じることなく、自分らしく生きる社会をつくる。 問い合わせ先 文化・市民活動課 電話21-1835 ファックス番号20-1564