===================949text0607=================== 特集2 子どもたちの未来を地域で支えよう 市では、令和3年に「宮崎市子どもの未来応援基金」を創設しました。基金の目的や使いみちについてご紹介します。 疑問その1 「宮崎市子どもの未来応援基金」ってどういう基金? 回答その1 すべての子どもが生まれ育った環境に関わらず、自らの未来に希望を持って成長できるまちづくりの推進を目的にした基金です。この基金は市民や企業から広く寄附を募ることで、貧困対策をはじめ子どもの未来を応援する事業に長期的に取り組むことに加え、「子育てや貧困の課題に社会全体で取り組む」という意識の醸成も図る役割を果たしていきます。 疑問その2 子どもの貧困問題の現状は? A 国の調査によると、中間的な所得の半分に満たない家庭で生活する18歳未満の割合(子どもの貧困率)は13.5%で約7人に1人が貧困状態にあるといわれています。ここでいう貧困とは、社会の中で普通とされる機会が得られない「相対的貧困」を指します。飢餓に苦しむといった「絶対的貧困」と比べ、一見して困窮の状況が見えにくいという特徴があります。 基金への寄附には税制上の優遇措置があります 基金への寄附は、税制上の優遇措置があり、所得税および住民税の寄附金(税額)控除の対象となります。2000円を超える寄附金については、一定の上限まで、所得税および住民税が控除されます。ただし、控除を受けるためには確定申告が必要です。詳しくはお問い合わせください。 問い合わせ先 市民税課 電話21-1748 税制優遇措置の流れ ①基金に寄附 ②受領書を送付 ③確定申告書を提出 ③申告情報の送信 ④寄附を行った年分の所得税から控除 ⑤寄附を行った翌年度分の住民税から控除 寄附を行った方 宮崎市 税務署 宮崎市または住所地市区町村 寄附の申し込み方法 QRコードを読み込み、入力フォームから申し込みをお願いします 寄附者紹介 市ホームページでの公表に同意いただけた方を紹介しています 「宮崎市子どもの未来応援基金」の使いみち 「子どもの貧困対策活動支援事業」として、子どもの生活支援や学習支援、子ども食堂などの居場所づくりに取り組む団体の活動の安定化を図るため、基金を財源に活動費の助成を行っています。助成団体のなかから活動の様子を3つ、ご紹介します。 ----------------------------------------------- 基金の使いみち例① 小学校入学時のブックバッグをプレゼント 大淀地域を拠点に民生委員や手芸サークルで構成する団体です。小学校入学時に必要な袋バッグをボランティアで作成。「赤ちゃんがいてなかなか手作りできない」、「保護者が体調不良」、「仕事が忙しくて作る時間がない」など、準備が難しい希望者の家庭に届けています。 運営者の声 補助金は布や糸などバッグ作成に必要な材料の購入に充てています。これまではスタッフが手持ちの布を持ち寄り作っていました。補助金のおかげで、子どもが好むような布を購入でき、これまでより多くの数が準備できると思います。 活動団体:おおよどほのぼの応援団 代表 かいえだ かずこさん(右) なかがわ あきこさん(左) ----------------------------------------------- 基金の使いみち例② 大学生や教職員OBが学習支援 小学3年生から6年生の児童を対象に、宿題やそれぞれに応じた個別課題の指導を毎週、2か所で行っています。指導者は教職員を目指している大学生や教職員OBです。 運営者の声 補助金は指導者の交通費や謝金、会場使用料のほか、協調性や人間関係能力など社会性を育成するための体験活動の経費にも充てています。 活動団体:特定非営利活動法人 家庭・青少年教育ネットワーク 理事長 いけもと かなめさん ----------------------------------------------- 基金の使いみち例③ 毎月2回子ども食堂を開催 毎月第2・4土曜に「こどもレストランひまわり」として子ども食堂を開いています。子どもは無料、大人は200円で子どもだけでなく、大人でも誰もが利用できる地域食堂です。 運営者の声 食材は自前でまかなっているので補助金は食材購入に役立ちました。ここは地域の人たちがふれあえる場でもありたいと思っています。 代表 いわもと ひさとしさん ----------------------------------------------- 宮崎市は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。 問い合わせ先 子育て支援課 電話21-1765 ファックス番号27-0752