===================949text11=================== 明日を見据える注目の人財をピックアップ キラリ! おうりょうじ まなさん 女子デフサッカー日本代表 デフスポーツの知名度を上げ競技する人を増やしたい  今年5月にブラジルで開催された、聴覚障がい者の国際大会「デフリンピック」。その競技のひとつ、女子デフサッカーに、日本代表として参加したのが押領司真奈さんです。押領司さんは、中学3年生のときに障がい者サッカースクールの代表などを務める秋本範子さんに声を掛けられ、練習に参加するようになりました。「中学校は陸上部に所属。未経験でしたがサッカーに興味があって。秋本さんとの出会いで始めました」と押領司さん。デフサッカーは、聴覚障がい者が補聴器を外して、アイコンタクトと手話で連携を取りプレーする競技。女子デフサッカーの競技人口は少なく、九州でも押領司さん一人というほど。経験は浅くても、陸上で培った脚力とこれからの活躍を期待されて、16歳から日本代表合宿に参加し、今年日本代表に選ばれました。「初めての海外での試合がデフリンピック。思った以上に外国の選手が大きくて苦労しました。でも、たまたま良い位置にいて1点決めました」と顔をほころばせます。ポジションはフォワード。今後も走りを強みにしていきたいというだけに、今でも陸上で培った走るフォームを意識しているのだそう。「目標は東京デフリンピックへの参加。私が活躍することで、デフスポーツの認知度を上げたい」と決意を表してくれました。 毎週火、木曜は、仕事が終わったあとにヴィアマテラス宮崎アカデミーと一緒に練習に打ち込む。 日本代表として参加したデフリンピックで。前列左から3人目が押領司さん。 プロフィール 小林市生まれ。現在宮崎市在住。宮崎県立都城さくら聴覚支援学校高等部1年生から、障がい者サッカースクールに参加。卒業後、「ヴィアマテラス宮崎」に所属。同団体の寮(宮崎市内)に入り、けいめい記念病院のリハビリ助手として働きながら練習を重ねる。今年5月、デフリンピックに日本代表として出場。