===================950text11=================== 明日を見据える注目の人財をピックアップ キラリ! ますだ ゆうすけさん 和牛繁殖農家 積み重ねた練習と経験を糧に次につなげる  今年10月に鹿児島県で開催された第12回全国和牛能力共進会。5年に一度、全国の優秀な和牛を集めて、改良の成果やその優秀性を競います(通称 和牛オリンピック)。その大会に宮崎市から唯一代表として参加し、5区(高等登録群)で優等賞2席(全国2位)に輝いたのが増田裕輔さんご家族です。5区は姿や形が審査される種牛の部で、母、娘、孫娘牛の直系3代の3頭の美しさ(種牛性)を競います。「前回の宮城県大会で高等登録を受けていた母牛が良くて、娘と孫娘牛も改良の成果が出ていると、多くの人が推してくれました」と増田さん。自信は五分五分だったものの、8月に代表に決定。以降、毎日3時間の運動と調教を重ねました。「本番で牛の姿や形がいちばん良い状態にしないといけません。そのため餌を食べさせた数時間後や、水を飲ませた後の姿などを都度確認。ただ大きくすれば良いのではなく、体高制限があるため、どんな立たせ方をすれば規定ギリギリの高さになるか、目視で分かるほど練習しました。また、どんな状況でも指示通りに牛が動くように調教をしました」と振り返ります。本番では慣れないフラッシュに牛が驚きましたが、3頭をベストな状態で立たせることができたそうです。「大会で日本一の技術を体感して勉強になりました。経験を今後に生かしたいです」と語ってくれました。 和牛能力共進会に出場した孫娘牛の「ひかる127」をはさんで、増田さんと一緒に参加した奥さんのくるみさん(左)と父の純一さん(右)。 今回の共進会で全国2位となった母牛のひかる1(左)、娘ひかる12(中央)、孫娘ひかる127(右)。 プロフィール 宮崎県立農業大学校卒業後、平成19年10月、(一社)宮崎県家畜改良事業団で研修。平成20年4月、父が経営する農場に就農。同年第10回全国和牛能力共進会に繁殖雌牛群で参加。令和4年、農場の経営を父から引き継ぐ。同年10月、第12回全国和牛能力共進会で5区高等登録群で2位に輝く。