===================951text0405=================== 特集1 未来の世界を救うために 私たちができるエスディージーズを考えよう 「エスディージーズ」「サステナブル」「持続可能な社会」などの言葉をここ数年、耳にすることが多くなりました。 「誰一人取り残さない」社会の実現に向けた取り組みは広がりをみせ、認知度も1年間で上がってきました。 ここでもう一度、私たちは今、何を心がけて暮らしていけばよいのかを一緒に考えてみましょう。 エスディージーズとは? エスディージーズとは、2015年9月の国連サミットですべての加盟国が合意した国際目標です。世界中では、貧困や気候変動、感染症など、数多くの課題に直面していますが、私たちみんなが、この地球で暮らし続けられる「持続可能な世界」を実現するために、17のゴールが設定されています。 1年間でエスディージーズの認知・関心が大幅に上昇 疑問その1 エスディージーズについてどの程度ご存知ですか? 令和2年度 17.3% 令和3年度 37.8% ※「17のゴール、169のターゲットから構成されるということを知っている」「2030年までに達成すべきゴールであるということを知っている」と回答した人の合計。 疑問その2 エスディージーズについてどの程度関心がありますか? 令和2年度 37.9% 令和3年度 55.1% ※「非常に関心がある」「関心がある」と回答した人の合計。 宮崎市のまちづくりに関する市民意識調査より 個人でできるエスディージーズの例 節電・節水を心がける 6 7 13 マイバッグやマイボトルを活用する 12 14 徒歩や自転車、公共交通機関、「ぐるっぴー」を利用する 11 13 家事を平等に分担する 5 災害に対する備えをしておく 1 11 13 地域の活動に参加する 11 17 健康増進に取り組む 3 地域で生産・製造されたものを消費する 2 8 9 デジタル技術を活用する(スマホ教室など) 4 9 17 市のエスディージーズに関連する取り組み例 従来の働き方や固定的性別役割分担を見直し、誰もが働きやすく、暮らしやすい社会の実現が求められています。そこで、ジェンダー平等の実現に向け、動画を活用した啓発活動や市役所本庁舎1階でのパネル展示を行っています。 市役所本庁舎1階でのパネル展示 文化・市民活動課の啓発動画 ※1月下旬からご覧いただけます。 市内で進むさまざまなエスディージーズの取り組み 環境を考えた取り組みや、働きやすい環境づくりなど、市内でもさまざまなエスディージーズな取り組みが盛んになっています。ここでは、学校や企業、個人の取り組みを紹介します。 宮崎北高等学校 11 12 15 廃棄される飫肥杉の葉で歯磨き粉を開発 祖父が林業をしている高橋さんは、廃棄される飫肥杉の葉から「何かに活用できないか」と、下茂さんと一緒に考え研究のテーマにしました。2人は飫肥杉には抗菌効果や特有の香りがあることに着目。約2年半かけ、未知の分野だった抗菌を培養し増殖させる方法などをさまざまな論文を参考にしながら研究し、念願の歯磨き粉の開発に成功しました。卒業までに商品化を考えています。 サイエンス科3年生 たかはし まさてるさん(左) しもしげ あきひろさん(右) JA宮崎経済連 12 15 豚ふん・鶏ふんでたい肥入り「BB肥料」を開発 地域資源である豚ふんや鶏ふんを有効活用した「エコループシリーズ」を開発し、供給を始めました。「BB肥料」はバルク(粒)、ブレンディング(配合・混合)の頭文字で、窒素、リン酸、加里などの肥料原料を混ぜ合わせただけの肥料で、土壌に合わせた肥料を製造できることが特徴。今後は飲料会社の搾汁過程で生じる果樹、茶、野菜の残渣も肥料原料として活用の検討をしています。 つちはら まさしさん(左) かわさき ゆうきさん(右) 株式会社矢野興業 1 5 8 働きやすく働きがいのある職場 人手不足の建設業界を働きやすい業界にするために、男性も女性も誰もがいきいきと働ける取り組みをしています。子どもの行事などの参加や看病のために独自のサポート制度を確立。職種・性別問わず利用しています。他にも、就職した若者の奨学金を県と一緒に返還するひなた創生のための奨学金返還支援企業に登録し、今後入社した若者の負担が軽減するような取り組みも行います。 くろぎ えみさん(左) ずし のぞみさん(右) 地球温暖化防止活動推進員 もりすえ とみこさん 7 11 12 ごみを出さないエコな暮らし 燃やせるごみを出すのは1か月に1回とごみが出ない暮らしをしています。庭に手作りのコンポストがあり、そこに生ごみを入れて堆肥を作っています。できた堆肥は自家菜園や花の肥料に活用。雨はタンクに貯め、菜園や花などの水やりに活用しています。また、廃油で石けんを作り洗剤として使い、器や鍋などの油汚れなどをふくときは古布を使用し、ペーパーなどは使わないようにしています。 問い合わせ先 企画政策課 電話21-1711 ファックス番号31-6557