===================953text0405=================== 特集1 G7宮崎農業大臣会合が宮崎市で開催 今年5月19日から開催されるG7広島サミットを前に、関係閣僚会合のひとつである農業大臣会合が4月22日・23日に宮崎市で開催されます。農業大臣会合に向けた動きや、宮崎のこれからの農業についてまとめました。 G7サミットとは? G7サミット(主要国首脳会議)とは、仏、米、英、独、日、伊、加(議長国順)の7か国並びに欧州理事会議長および欧州委員会委員長が参加して、毎年開催される国際会議です。G7サミットでは、自由、民主主義、人権などの基本的価値を共有するG7首脳が一つのテーブルを囲みながら、世界経済、地域情勢、様々な地球規模課題について、率直な意見交換を行います。G7サミットの日本での開催は、2023年が7回目となります。 G7宮崎農業大臣会合とは? G7宮崎農業大臣会合は、広島サミット(5月19日から21日)の関係閣僚会合のひとつとして開催されます。会合では、G7メンバーの農業大臣と国際機関が参加し、G7メンバーの農業を取り巻く共通の課題の特定や課題克服に向けた具体的な方策などが議論される予定です。 2022年9月16日、G7農業大臣会合開催が決定。 G7開催場所とスケジュール ※令和5年1月現在 北海道札幌市 気候・エネルギ―・環境大臣会合 4月15日(土曜)・16日(日曜) 宮城県仙台市 科学技術大臣会合 5月12日(金曜)から14日(日曜)まで 新潟県新潟市 財務大臣・中央銀行総裁会議 5月11日(木曜)から13日(土曜)まで 栃木県日光市 男女共同参画・女性活躍担当大臣会合 6月24日(土曜)・25日(日曜) 茨城県水戸市 内務・安全担当大臣会合 12月8日(金曜)から10日(日曜)まで 群馬県高崎市 デジタル・技術大臣会合 4月29日(土曜・祝日)・30日(日曜) 長野県軽井沢町 外務大臣会合 4月16日(日曜)から18日(火曜)まで 東京都 司法大臣会合 7月上旬 富山県富山市・石川県金沢市 教育大臣会合 5月12日(金曜)から15日(月曜)まで 三重県志摩市 交通大臣会合 6月16日(金曜)から18日(日曜)まで 大阪府堺市 貿易大臣会合 10月28日(土曜)・29日(日曜) 岡山県倉敷市 労働雇用大臣会合 4月22日(土曜)・23日(日曜) 香川県高松市 都市大臣会合 7月7日(金曜)から9日(日曜)まで 広島県広島市 広島サミット 5月19日(金曜)から21(日曜)まで 長崎県長崎市 保健大臣会合 5月13日(土曜)・14日(日曜) 宮崎県宮崎市 農業大臣会合 4月22日(土曜)・23日(日曜) G7宮崎農業大臣会合開催に向けた動き 2022年 9月16日 G7農業大臣会合の宮崎県開催が決定 10月7日 農林水産省が開催日程を4月22日・23日とすることなどを発表 10月24日 G7宮崎農業大臣会合協力推進協議会設立総会を開催 11月22日 G7宮崎農業大臣会合開催150日前 カウントダウンセレモニーを県庁防災庁舎前広場で開催 2023年 1月12日 開催100日前!カウントダウンボード市内4か所追加設置 1月12日 青島小学校にてサミット給食を実施 官民一体となり、各国関係者のお迎えの準備を進める協力推進協議会を設置。 カウントダウンボード除幕のほか、県産品のふるまいやステージイベントを実施。 開催100日前を機に市内4か所にカウントダウンボードを追加設置。ボードの写真を撮影して投稿する「ハッシュタグキャンペーン」を展開。 G7各国の料理を給食で味わう「サミット給食」。青島小学校では英国料理の「カウル」と「スコッチエッグ」が登場。 メイド・イン・みやざきの農畜産物の凄さとは G7宮崎農業大臣会合開催を機に、宮崎の農畜産物の魅力や世界に向けた発信のヒントについて、国内外の食の事情を知るお二人に聞きました。 ジャパンブランドを支える「宮崎県産ブランド」  肉用牛の子牛や荒茶の生産など、ジャパンブランドを陰でも支えている側面に、宮崎の実力を感じます。宮崎勤務時に海外からシェフを招へいし、県内の農畜産物ツアーを開催した際、行く先々で感嘆の声が聞かれたのが印象的でした。日本の生産者がこだわりを持って切磋琢磨する中で生まれた技や紡いだ歴史、さらには、そこから生み出された日本産品の味や香り、見た目の素晴らしさはもちろんのこと、最近は食においても健康志向や環境配慮が重視されてきています。  「おいしい上に、体にも良い!」そんな日本のスーパーフードを現地目線で伝えていくことができれば、世界のトレンドを牽引する一翼を担えるのではないでしょうか。 日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO) 海外プロモーション企画課 課長 みやうち やすなりさん 宮崎の土壌はパワーがあり農産物のレベルが高い  ミラノ万博のスイーツワールドカップで優勝したことを機に、県や市、みやPEC 推進機構さんからの紹介で、たくさんの生産者さんとつながることができました。産地巡りをして感じたことは、土壌にパワーがあり、農産物のレベルがとても高いことです。そして、こだわりの生産者さんが多く、宮崎を全国にPRしようという熱量にあふれています。  近年、フードロスの削減や野菜を使ったスイーツが世界でのトレンドです。そこで、廃棄されている柑橘の皮などを使った商品作りや、佐土原なす・カラーピーマン・トマトなど加工に向いている魅力的な多くの素材を、生菓子や焼き菓子にして、宮崎を代表するお土産スイーツにできたらと考えております。 宮崎市プロモーション大使 『メゾンジブレー』オーナーシェフ えもり ひろゆきさん 2 7 9 12 13 14 15 17 さまざまな取り組みで持続可能な社会の実現を目指す。 ===================953text06=================== G7宮崎農業大臣会合を機に考えよう! 宮崎の農業・食料のこと 食料は農業者だけの問題ではなく、みんなで支えていく意識が大切 疑問その1 審議官のふるさとでもある宮崎の地で農業大臣会合開催の思いは? 回答その1 異常気象、新型コロナウイルス、ウクライナ問題などがあって、食料と農業が本当に持続可能なものになるのでしょうか。食料安全保障というのは、首脳レベルでのテーマになってきており、4月22・23日に開催される農業大臣会合を、5月の広島でのサミットに向けてメッセージをつなげていく、非常に意味のある会合にすべきだと思っています。その重要な会合が、私の生まれ育った宮崎で開催され、自分が関われることは光栄なことですし、そこに少しでも貢献したいと思っています。 疑問その2 今後の宮崎の農業の展望は? 回答その2 食料は農業者だけの問題ではなく、みんなで食料というシステムを支えていく意識で考えていただくと、すべての人が当事者になるのですね。食べるということは、普通のことと思われるかもしれませんが、なんの努力もなく今後とも得られるものではないということです。  宮崎は日本の主要な食料生産基地として役割を期待されている場所だと思うので、宮崎の風土をどうやったら最大限に活かせるのかという視点で考えていただけたら、宮崎の農業は今後も全国の中でしっかりと位置づけられ、世界にも発信できると思います。 G7宮崎農業大臣会合に向けた「高校生の提言」プロジェクトにおいて、特別講師や県内の高校生と食や農業について意見交換を行った たにむら えいじ審議官。 たにむら えいじ 農水省輸出・国際局審議官 宮崎市出身。宮崎西高校から東京大学に進学。1991年に農水省に入省。在オーストラリア大使館参事官、国際部参事官などを歴任し現職。 宮崎農業高校の挑戦! ミクロの視点から持続可能な農業への貢献を目指して  宮崎農業高等学校では、これからの農業の在り方を探る取り組みが、「授業と実習」の両面から進められています。生産流通科野菜専攻班では、井上逸朗先生と村山範朗先生の指導のもと、省力化栽培法の確立を目指したプロジェクト学習を実践中。地域の未利用資源である「焼酎かす」を活用することで、土壌病害抑制効果や肥料効果、そして生産物の安定生産や品質の向上などが検証されています。焼酎かすの他にも廃棄有機物となる未利用資源の活用や、限られた施設を有効に活用した省力的な栽培法、高品質で安定した生産から食卓へ運ぶ流通販売の学習が行われています。人と環境に優しい循環型農業を目指した取り組みにより、次の世代を担う人材が宮崎から輩出されています。 G7宮崎農業大臣会合PR連携イベント 3月4日(土曜) 園芸の祭典(宮崎ブーゲンビリア空港) 3月4日(土曜) まつり宮崎(高千穂通りなど) 3月25日(土曜) 街市(一番街・若草通り) G7宮崎農業大臣会合ホームページはこちら G7宮崎農業大臣会合 検索 問い合わせ先 企画政策課 電話21-1711 ファックス番号31-6557