===================954text04=================== 特集1 まちの歴史を伝える遺跡をみんなで守ろう! 古墳やムラの跡などの遺跡は、「あの日あのときの宮崎市のリアルな歴史」を伝えてくれる存在です。宮崎市内にはこの遺跡が約850か所も確認されていて、土器や石器、埴輪(はにわ)などが出土します。皆さんのすぐ足元にも、遺跡はあるかも知れません。 遺跡を守り伝えるために 遺跡を守るために、文化財課では発掘調査や遺跡の理解を深める活動(小中学校での出前授業や校外学習、市民向けイベントなど)、また、遺跡の場所をまとめた遺跡マップの作成なども行っています。今回は、最近更新された遺跡マップについてご紹介します。 遺跡を発掘している様子。 出土品は生目の杜遊古館で実際に見ることができます。 遺跡マップを活用して遺跡の保護をしています 建物建築や土木工事など、開発予定地が遺跡の範囲内にあるかどうか、まず文化財課にお問い合わせください。 『遺跡マップ』で確認し、その結果を回答します! 遺跡の範囲で開発を行う場合には、文化財保護法に基づく事前手続きが必要です。 開発と遺跡の保護の両立ができるよう、調整をおこないます。 遺跡の範囲外でも、土器や石器などが見つかった場合には、速やかに届け出ることが義務付けられています。 漫画の人物は、文化財の専門職員です。(漫画作成 文化財課 金丸武司) ===================954text05=================== 遺跡マップが更新されるまで 1 『遺跡マップ』は、合併前から自治体別に作られていました。  この遺跡マップを使って、私たちは開発と遺跡の保護とを調整していました。 2 それぞれの遺跡マップをよく見てみると…遺跡の範囲の決め方や、名称のつけ方が統一されていませんでした。 3 また、どの遺跡マップも、作られて15年以上経っていました。  最近、新しい遺跡も見つかっていますから。もう一度しっかり調べ直さないとな!  そのため、遺跡マップの更新作業が必要になりました。 4 まずは地形をたよりに、市内全域をくまなく見て廻りました。  今日は何万歩歩くことになるかな。晴れても降っても現場にGO!いざ出発! 5 土器や石器が拾える場所=遺跡です。これは埴輪(ハニワ)だ!  集めた情報を基に、遺跡の範囲を把握しました。 6 県教育委員会と話し合いながら…令和5年3月、遺跡マップの更新が完了したのでした。  苦節10年…。 文化財専門職員が総力をあげてバージョンアップした「遺跡マップ」。 このマップを活用して、遺跡の保護と私たちの暮らしの両立を目指します。 新しくなった遺跡マップ 更新前 更新後 集めた情報をもとに遺跡の範囲を修正しました! 地名を入れるなどして遺跡の名称を改めました! 新範囲には近年の発掘調査成果を反映しました! 遺跡かどうかの確認について 「宮崎市埋蔵文化財事前審査調査(様式1)と「調べたい場所の地図」を、文化財課までファックス、メール、郵送または持参で提出してください。 様式1は市ホームページよりダウンロードできます。 その他、埋蔵文化財に関する事務手続きなど、詳しくは市ホームページをご覧ください。 市ホームページはこちら 11 住み続けられるまちづくりを 文化遺産および自然遺産の保護・保全の努力を強化する 問い合わせ先 教育委員会文化財課 電話85-1178 ファックス番号84-2222