===================958text1011=================== 特集2 姉妹都市盟約30周年 韓国·報恩郡(ボウングン)と続く国際交流 平成4年2月に民間から始まった報恩郡との交流は、平成18年の高岡町と宮崎市の合併を機に宮崎市が継続して交流を続けてきました。今年で姉妹都市交流を始めて30周年になるのを記念し、報恩郡の魅力をナビゲーターがご紹介します。 報恩郡は韓国の中央部にある忠清北道の南部に位置しています。農業が盛んで、観光資源も多く、美しい山々に囲まれています。登山道を利用して、多くの観光客がウォーキングを楽しんでいます。 報恩郡 面積 584平方キロメートル 人口 31375人(2023年4月現在) 年平均気温 10.5度 おもな産業 農業、観光など 郡花 れんぎょう 昔より平和の象徴といわれ、郡民の愛を受けながら郡内全体に分布しています。 郡木 ナツメの木 10月にナツメに関する祭が開かれます。“ナツメの歌”と呼ばれる民謡もあります。 郡鳥 かささぎ 縁起のいい鳥といわれています。郡民から愛され郡内の各地で見られます。 文化財&観光地 報恩郡には歴史的な文化的遺産がたくさんあり、国宝や重要文化財が数多くあります。 法住寺(ポプジュサ) 報恩の顔といわれている法住寺。553年に義信祖師が創建しました。創建以来、数回の増改築をしています。 俗離山(ソンリサン) 韓国八景のひとつ。高く深い峰と渓谷は絶景です。 正二品松(チョンイプムソン) 樹齢600年以上と推定される松の木で、天然記念物に指定された文化財です。 グルメ 韓国を代表するナツメの名産地であり、ナツメを使った料理が豊富です。 ナツメ 報恩郡のナツメは王に献上されたこともあり、約1200の農家が栽培しています。韓国料理にもよく使われます。 黄土りんご 適度な酸性土壌の黄土で育ったりんごはキムチに使われることもあり、すりおろして加えることで甘みと酸味がでます。 報恩郡と宮崎市の姉妹都市盟約 30年の軌跡 平成5年 高岡町での姉妹都市交流盟約調印式 報恩郡との交流の始まり 平成4年頃、高岡町では国際化を見据えて国際交流をしたいと考えていたところ、韓日文化交流協会のチョ・マンジェ会長(ソウル在住)を紹介してもらいました。話をする中で、チョさんの故郷である報恩郡が高岡町と雰囲気や人口などが似ていることから姉妹都市になる話になり、平成5年姉妹都市盟約を結びました。 民間の友好から始まった交流が30年間たゆまなく続いてきました。 宮崎市国際交流協会 アン スジョン 韓国の伝統芸能「サムルノリ」を高岡町民が披露 調印式では、姉妹都市交流初期メンバーが韓国の郷土芸能「サムルノリ」を練習して、報恩郡メンバーに披露しました。 「サムルノリ」は、韓国を代表する音楽です。「サムル」は4種の打楽器を指し、「ノリ」とは英語のPLAYを意味します。4つの楽器が奏でる音は、天地·宇宙を表現するといわれています。 交流経験者 ささき ゆかさん 姉妹都市交流から生まれた高岡町「天ケ城サムルノリ」 文化面での交流をしていこうと「天ケ城サムルノリ」を結成。演奏曲は報恩郡のサムルノリチーム「地の響」の基本リズムを取り入れ、高岡の新しい郷土芸能となりました。 平成15年 高岡町の農家を視察 令和元年 市内の中学生が報恩郡にホームビジット 令和元年 報恩郡の中学生が宮崎市で浴衣を楽しむ 令和4年 コロナ禍のためオンラインで交流 両関係者が語る“30年の軌跡とこれから” 国家無形文化財の焼き絵技能保有者、キム・ヨンジョです。報恩郡と宮崎市の交流30周年を心よりお祝い申し上げます。宮崎市を訪れてから、あっという間に30年がたちました。これまで相互訪問をしながら、活発に交流を続けてきたことをうれしく思います。今後も、報恩郡と宮崎市が変わらず友情を築いていくことを願います。改めて交流30周年をお祝い申し上げます。 キム・ヨンジョさん 30年前、風土や人口、基幹産業が農業など高岡町と共通点が多い報恩郡と姉妹都市盟約を締結しました。訪問団が来たときは伝統芸能「サムルノリ」を練習して披露し、訪問した時は高岡音頭を踊ったほか、互いの農場の見学や小中学生はホームステイをするなど子どもから大人までが交流を深めてきました。これからも交流を大切に育んでいきたいと思います。 日韓姉妹都市交流協会 かわの ひろし会長 17 パートナーシップで目標を達成しよう 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。 問い合わせ先 秘書課都市交流係 電話42-9234 ファックス番号29-6547