今月のクローズアップ 月経や月経前症候群(PMS)を知り理解し合える社会へ  女性はライフステージによって月経やPMS、妊娠や出産、更年期などの健康課題に直面します。市では、女性特有の疾患・症状への理解と対応への取り組みのため、市民を対象にアンケートを実施しました。今回はおもに令和5年10月に実施したアンケートの結果を紹介します。 PMS(月経前症候群)とは…… 月経の3日から10日くらい前から起こる精神的、身体的症状で、月経が来ると症状が弱まり、やがて消えていくものです。症状は精神神経症状としては情緒不安定、イライラなど、身体的症状としては腹痛、頭痛など人によってさまざまで、同じ人でも月によって違い、その種類は200以上と言われています。 PMS発症時期 ホルモン量 多 少 女性ホルモン 10歳 20歳 40歳 50歳 60歳  思春期 性成熟期 更年期 老年期 月経開始 妊娠・出産 閉経 PMS発症時期 アンケート結果 アンケートの詳細はこちら 疑問その1 具体的にどういう症状がある? 体の症状 腹痛、眠気、お腹や胸のはり、腰痛、疲労・脱力感 心の症状 イライラ、怒りやすい、気分の落ち込み、不安 生活上の症状 食欲の増加、外に出るのがいや 疑問その2 普段とどのように違う? 普段の能力 100パーセント 生理中の能力 65.4パーセント 34.6pt DOWN 普段の能力 100パーセント PMS時の能力 67.0パーセント 33.0pt DOWN 月経やPMS時に能力が低下すると回答した人が9割以上いた。 月経やPMS時のパフォーマンスを平均すると、普段の約70パーセントしか能力を発揮できないと回答。 疑問その3 つらい経験はどのようなことでしたか?(女性のみ回答) イライラから夫に誤解されけんかになる 月経痛のない女性から理解されず、男性に言われるよりつらい 男性の多い職場で生理休暇が取りづらい 体がきつく少し休憩したら「さぼるな」と言われた 疑問その4 周りの女性の月経やPMSにともなう症状で対応に困った経験は? 機嫌が悪くなることがあり、家庭内でストレスが発生する 八つ当たりされたと感じ、イライラしてけんかになりそうになった どう言ってあげれば良いか分からない 理解し合える社会へ向けて必要なこと 月経やPMSの理解を 月経やPMSの話題はタブー視されがちで男性の踏み込みづらさなどから気軽に話せないと感じる人が多くいます。男性も女性もより月経やPMSのことを知り、相互に理解し合える環境づくりが必要です。 働きやすい職場環境を 多くの女性が月経やPMSでパフォーマンスが低下すると感じています。会社などが女性の健康課題を知り、業務体制の充実や勤務形態の多様化といった働きやすい職場環境の整備が必要です。 調子が悪いときは我慢せずに休んでね 思春期の子どもを持つ保護者は、月経痛やPMSは我慢するものと思い込まず子どもの訴えに耳を傾けましょう。ひどい月経痛やPMSには、病気が隠れていることもあります。女性特有のがんを防ぐためにも定期的にがん検診を受けましょう。 がん検診についてはこちら 問い合わせ先 健康支援課 電話29-5286 ファックス番号29-5208