みやざき再発見 ひゃくりを行く者は九十をなかばとす やすいそっけん旧宅 幕末の偉大な儒学者であるやすいそっけんは、この旧宅で幼いころから、農作業に汗を流しながら勉学に励む毎日を送りました。近くの宮崎市やすいそっけん記念館には、息軒が書いた日記などが展示されています。 きよたけ駅から車で5分 動画はココから ※QRコードの読み取りには、アプリ「QR・JANコード読み取りバーコードリーダー」を推奨しています。 MiyazakiHumanInterview キラリ!宮崎人 第35回 宮崎市で輝いている人を紹介する「キラリ!宮崎人」。 今回は、さどわら町で伝統工芸品を作り続ける宮崎県伝統工芸士のひょうどうまさかずさんです。 さどわらに数百年伝わる手作りの玩具。 将来も作り続けてほしいですね。 宮崎県伝統工芸士 ひょうどうまさかずさん 父親の後を継ぎ、さどわら町に古くから継承される伝統工芸品を次世代につないでいく活動を続けている。さどわら町伝統的工芸品保存会で講師としても活動中。 女性的な情緒を持つ「ひさみねうずらぐるま」と、端午の節句などで贈り物にされていた「じんだいごま」。どちらも伝統的な玩具です。 父親の後を継いで木工の道へ  ひさみね観音に伝わる縁起物「ひさみねうずらぐるま」と、竹でできた「じんだいごま」。さどわら町に代々伝わるこれらの伝統工芸品を守り継ごうと、8人の作り手からなるさどわら町伝統的工芸品保存会では展示や絵付けなどのイベントを随時行っています。県の伝統工芸士であるひょうどうまさかずさんもその1人。木工を手掛ける父親の作業を、小さいころから手伝っていたそうです。  「幼いころから竹を削ったり、ヒノキのふたを削ったりして手伝わされよったんですわ」と当時を振り返って笑うひょうどうさん。亡くなった父親の後を継ぎ、70年以上も伝統工芸品を作り続けています。 昔は身近だった玩具  「じんだいごま」はまず、竹の筒の上下にヒノキ板を削ったふたをはめ込み、側面に風切り口を作ります。筒には回転する独楽が安定するよう竹の心棒を通して、家紋など模様の入った和紙を貼ります。最後に松の木の根でいぶし焼きにし、黒々と色付けすれば完成です。回すと、ブーンと勢いよく音を立てるのが特徴で、ひょうどうさんによると「竹の乾燥や、ヒノキのふたが密閉できているかどうかで、音の鳴り方や大きさ、回り方が違うんですよ」とのこと。江戸時代には参勤交代の土産物として献上されていたそうですが、ひょうどうさんにとっては小さいころにどの家でもみんな作って遊んでいた、身近な玩具なのだそうです。  一方、「ひさみねうずらぐるま」は、キジ科の鳥・ウズラを模した縁起のよい玩具。タラの木の皮をはぎ、白い木肌の胴体に竹の軸を通して、松を輪切りにした車を付け、絵付けをすれば完成です。雄雌で一組になっているのが特徴で、昔は地元のひさみね観音や鬼子母神社の祭りで売られていたそうです。 数百年の歴史を絶やしたくない  伝統工芸品の継承に取り組んでいる保存会ですが、ひょうどうさんは80歳。他の会員も高齢となり、長い間受け継いできた伝統が途絶えてしまう危機にさらされています。「じんだいごまもひさみねうずらぐるまも、さどわらに数百年前から伝わる大切な宝物。ここで終わらせちゃいかん、何とか残していかにゃ、という気持ちで取り組んじょるんですよ」と、ひょうどうさんは静かに語ります。  春休みや夏休みになると、地元の小学生たちが「ひょうどうさん、独楽の作り方教えて!」と集まってくるとのこと。ひょうどうさんはそのたび、庭先にブルーシートを広げ、小学生たちに竹の皮でできた飛行機や、独楽の作り方を教えているそうです。「ぼくらの子どものころもこうして遊びながら作り方を覚えとった。この子たちが受け継いでくれるなら、こんなにうれしいことはないわね」  一緒に工作をした子どもたちの中から、いつか作り手が生まれてくれることを願いながら、ひょうどうさんは今日も伝統工芸品を作り続けます。 旬食レシピのお弁当 旬の食材を使ったお弁当のレシピを紹介します。 お弁当に限らず、普段の食卓にもぜひご活用ください。 ジャガイモと桜えびのサラダ 春キャベツとたけのこのマリネ vol.12 さわらのくるみみそ焼き 淡泊なさわらに甘辛くてコクのあるくるみみそがよく合います。 お花見弁当に作ってみてはいかがですか。 さわらは冬から春にかけて多く漁獲され、春の魚として広く親しまれています。体長によって、サゴシ・ナギ・サワラと呼び名が変わる出世魚としても知られています。 [材料](2人から3人分) さわら 2切れ(約200g) 塩 適量 酒 大さじ1杯 しょうゆ 大さじ2分の1杯 くるみ(からいりしたもの) 20g ☆みそ 大さじ2分の1杯 ☆砂糖 小さじ2分の1杯 ☆酒 小さじ1杯 ☆みりん 小さじ1杯 木の芽(お好みで) 適量 [作り方] 1 さわらは軽く塩をふり15分ほど置き、出てきた水分をキッチンペーパーで拭き取り、お好みの大きさに切る。 お弁当箱の大きさに合わせて切ります。 2 ポリ袋に1と酒、しょうゆを入れ、空気を抜いて密封する。冷蔵庫で一晩おき、下味をつける。 一晩おくと味がよくなじみます。 3 くるみみそを作る。くるみはポリ袋に入れ、めん棒で細かく砕き、☆印の材料全てと一緒に混ぜ合わせる。 4 2の両面を火加減に注意しながら8分ほど焼く。3をのせて焼き色が付くまで焼き、木の芽を添える。 焦げやすいので、火加減に注意してください。 ※焼き時間はご家庭の魚焼きグリルに合わせて加減してください。 check 「ジャガイモと桜えびのサラダ」「春キャベツとたけのこのマリネ」のレシピはこちら ※QRコードの読み取りには、アプリ「QR・JANコード読み取りバーコードリーダー」を推奨しています。 ●レシピ監修 レシピユニット「みやちゃぶ」 「みやちゃぶ」は“食”に興味旺盛な3人で運営しています。特産物や旬の食材を使ったお手軽レシピをお届けします。メンバー 飯田みどり、佐藤薫、青木直美