現在、全国的に麻しん患者が確認されており、本市においても、麻しん患者が確認されております。
麻しんは、5類感染症に位置付けられておりますが、極めて感染力が強く、免疫がない者が感染した場合はほぼ100%発病すると言われています。
麻しん患者の発生(本年1例目)
本市では、2019年4月以降、麻しん患者は確認されていませんでした。
令和8年:1件(2026年3月29日届出)
感染経路
麻しんは人から人へ感染します。
- 空気感染:病原体を含む飛沫核が長時間空気中を漂い、それを吸い込むことで感染します。
- 飛沫感染:感染者の咳やくしゃみなどで飛び散る、病原体を含む比較的大きな水滴(飛沫)を吸い込んだり、鼻や目の粘膜に付着したりすることで感染します。
- 接触感染:病原体が付着した対象物に直接的または間接的に触れることで感染します。
主な症状
麻しんの経過は通常、カタル期(前駆期)、発疹期、回復期の順に進みます。
カタル期:麻しんウイルスの感染後、10日から12日間の潜伏期ののち発熱や咳などの症状で発症します。38℃前後の発熱が2日から4日間続き、倦怠感があり、カタル症状(咳、鼻汁、くしゃみなどの上気道症状と結膜充血、目やになどの結膜炎症状)が現れて次第に強くなります。発疹が現れる1~2日前ごろに頬粘膜(口のなかの頬の裏側)にやや隆起した1mm程度の小さな白色の斑点(コプリック斑)が出現します。コプリック斑は麻疹に特徴的な症状ですが、発疹出現後2日目を過ぎる頃までに消失します。また、口腔粘膜は発赤し、口蓋部には赤い斑点状の粘膜疹がみられ、点状出血を伴うこともあります。
発疹期:その後、体温は一旦下がりますが、その後半日くらいのうちに、再び高熱(多くは39℃以上)が出るとともに、発疹が出現します。発疹は耳後部、頚部、前額部から出始め、翌日には顔面、体幹部、上腕に及び、2日後には四肢末端にまで広がります。
回復期:発疹出現後3~4日で解熱し、全身状態は回復し、カタル症状も軽快します。発疹は黒ずんだ色素沈着となり、しばらく残ります。合併症のないかぎり7~10日後には主症状は回復します。
症状の一例については、厚生労働省ホームページ(外部サイトへリンク)の麻しんを疑った際の対応 | 国立健康危機管理研究機構(Japan Institute for Health Security:JIHS)(2026年4月掲載)をご参照ください。
潜伏期間
潜伏期間は10~12日間(最大21日間)で、人に感染させる期間は、発症の1日前から解熱後3日を経過するまでとされています。
予防と対策
手洗い、マスクのみで予防はできません。
麻しん含有ワクチンが最も有効な予防法といえます。また、麻しんの患者さんに接触した場合、72時間以内に麻しん含有ワクチンの接種をすることで、麻しんの発症を予防できる可能性があります。
ワクチンを接種することで、95%程度の人が免疫を獲得することができ、2回の接種を受けることで1回の接種では抗体が充分に産生されなかった方の多くに免疫をつけることができます。
麻しんと風しんの両方を予防するMRワクチンは、予防接種法に基づくA類疾病の定期接種として定められています。麻しんや風しんは重症化すると肺炎や脳炎などの合併症を引き起こし、深刻な後遺症が残ったり、命に関わることもあります。
MRワクチンは、免疫を確実に定着させるため、合計2回の接種が推奨されています。
第1期:1歳の1年間(1歳の誕生日の前日から2歳の誕生日の前日まで)
第2期:5歳以上7歳未満で、小学校入学前の1年間
【市民の皆様へ】医療機関の受診について
- 麻しんを疑う症状(発熱、発疹、咳、鼻水、目の充血等)が現れた場合は、必ず事前に医療機関に連絡の上、受診してください。
- 受診の際はマスクを着用し、周囲の方へ感染させないよう公共交通機関等の利用を避けてください。
【医療機関の皆様へ】麻しんを疑う患者の受診について
- 発熱や発疹を呈する患者が受診した際は、麻しんの予防接種歴の確認等、麻しんの発生を意識した診療をお願いします。
- 患者(疑い)は、個室管理を行う等、麻しんの感染力の強さを踏まえた院内感染対策を実施してください。
- 臨床症状等から麻しんと診断した場合は、速やかに保健所に届出ください。
麻しん(疑い含む)診断時の対応:宮崎県ホームページ(外部サイトリンク)
学校保健安全法における取り扱い
麻しんは学校保健安全法において「第二種学校感染症」に定められています。
麻しんと診断された児童生徒等は、解熱後3日を経過するまで出席停止となります。
ただし、医師が感染の恐れがないと判断した場合は、この限りではありません。
関連リンク
麻しん(はしか):厚生労働省ホームページ(外部サイトへリンク)
麻しん届出基準 :厚生労働省ホームページ(外部サイトへリンク)