1.小戸之橋竣工況
平成25年11月1日に通行止めしてから、昭和通線(小戸之橋架替え)整備事業として、旧橋撤去および新橋建設を行ってきた小戸之橋が、令和3年3月に無事竣工を迎えました。
生まれかわった小戸之橋(4代目)の概要

◆橋種:コンクリート橋(7径間ポストテンションほうしきPC連続箱桁橋)
◆橋長:506m(昭和通線(小戸之橋架替え)整備事業L=1,048m)
◆幅員:16~19m
◆橋台:A1、A2(逆T式橋台・杭基礎(場所打ち杭Φ1200))
◆橋脚:P1、P5(逆T式橋台・杭基礎(場所打ち杭Φ1500))およびP2、P3、P4、P6(壁式橋脚・直接基礎)
◆活荷重:B活荷重
撮影日:令和3年3月22日(上写真は右岸(吾妻町)・南側上空より、下写真は左岸(城ケ崎)・北側上空より)
小戸之橋橋名板
小戸之橋の架け替えにあたっては、未来を担う子供たちに、橋の重要性を再認識してもらうことや、地域に親しまれる橋として愛着を抱くよう願って整備にあたりました。そして、生まれかわった小戸之橋が、地元に根ざした橋として、更なる関心を高めてもらうため、親柱に設置される四方の橋名板の題字を、小戸之橋を囲む沿線上の小学校(宮崎小、潮見小、赤江小、恒久小)それぞれの代表児童に書いてもらいました。
4人の児童には、小戸之橋開通式典に参加していただき、感謝状を贈呈しました。
2.小戸之橋開通式典
生まれかわった小戸之橋を記念し、令和3年4月3日に小戸之橋開通式典を開催しました。
実施にあたっては、新型コロナ感染拡大防止を念頭に、関係者および地元の代表者等により、ささやかに執り行いました。渡り初めを終えた後は、橋上でのフリーウォークの時間を設け、一般来場の皆さまにも開放して完成した小戸之橋を楽しんでもらいました。
3世代夫婦ご家族による渡り初めにあたっては、小戸之橋周辺にお住いの皆さまに呼びかけて代表家族を選出しました。
フリーウォーク
招待者によるセレモニー神事、式典セレモニー後は、小戸之橋の完成を一目見ようと駆けつけてくださいました一般来場の皆さまに散策していただき、生まれかわった小戸之橋を祝ってもらいました。
当日は、あいにくの雨模様でしたが、「ミヤザキ春の花まつり」とコラボして会場や橋上を花で飾り付けしており、来場者に花の苗や種をプレゼントしました。
また、橋上の防護柵に、旧橋を通行止めしてから7年半もの間取り組んできた「小戸之橋架替えプロジェクト」等の記録をパネルに仕立てて設置し、様々な取り組みの軌跡を振り返ってもらうほか、歩道の2箇所にフォトスポットを設置して、来場者に記念撮影を楽しんでもらいました。
3.供用開始
小戸之橋開通式典およびフリーウォークを終えて、午後3時、いよいよ車両通行の供用開始を行いました。パトカー先導の上、通行を心待ちにしていたドライバーの皆さまのご配慮もあり、スムーズな通行開始とすることができました。
写真は供用開始直後の橋上の状況。架け替えに伴い、旧橋では規制されていた大型車両の通行も可能となりました。
サプライズ祝い花火の実施
開通当日を迎えるにあたって、新型コロナ感染状況の収束の見通しがたっておらず、過去の開通事例と同様に盛大なイベントを開催することは断念しましたが、旧橋の通行止めから長きにわたり生まれかわった小戸之橋の完成を、地域の皆さまとともに祝いたいとする思いもありました。
そこで、小戸之橋が世代を超えて末永く受け継がれる橋となるよう、また、新型コロナ感染状況の収束を願う思いを込めて、開通当日の夜に、サプライズの打ち上げ花火を実施しました。