自転車と南国の風に乗って
宮崎は今日も晴れだった
日照時間や快晴日数は全国でもトップクラス。太平洋に面し、温暖な気候に恵まれているという宮崎。遊ぶにも、食べるにも、絶好の自然条件がそろっている。今回はこの地を自転車で散歩してまわるサイクリングツアーに参加してみた。空を見上げると雲一つない晴天。少し肌寒さはあるものの2月にしては暖かく、電動自転車をレンタルしてさっそくスタートすることにした。
収穫したての野菜をスムージーに
まず向かったのは自転車で10分ほど走ったところにある農家さん。小松菜とホーレンソウの収穫を体験させてもらえた。ビニールハウスのなかは温かく、緑色のホーレンソウが生き生きと葉を伸ばしている。ふかふかの土に足を踏み入れ、しゃがんで根っこから引き抜いていく。今、まさに生きている野菜はピチピチに元気がみなぎっている。根っこをハサミできり、きれいに土を洗い落とし、ホーレンソウは胡麻和えで、小松菜はバナナと牛乳でスムージーにした。みずみずしさと甘さは野菜とは思えない旨さ。なんだか体がよろこんでいる。
木漏れ日がそそぐ静かな松林
次はランチスポットへ向けて30分ほど風をきっていく。走るのは広大な黒松林。右を見ても左を見ても、空を見上げても松林に囲まれ、木漏れ日だけが注いでくる静かな松林の中。鳥のさえずりと遠くから波の音がうっすら聞こえてくる。電動自転車は軽く、気持ちよく風をきっていける。すがすがしい心地よさに気分がどんどん晴れていく気がした。
ランチは「農家バイキング」でビュッフェを味わう。地元でとれた野菜料理が約30種類ほど並んでいる。サイクリングで程よく運動をした身体に、新鮮な野菜をたっぷり補給できた。
なぜか英国式庭園でティータイム
最後に寄ったのは、イギリスのトップガーデンデザイナーのロビン・ウィリアム氏が手がけた庭園。英国の人々の生活感あふれるくつろぎの空間を目指した、さまざまな建築技術が味わえる。ここでゆったりティータイムを楽しみながら、半日を振り返ってみた。名所観光に終わらずに、自分の身体で自転車をこぎ、自然をのんびり感じた達成感とすがすがしさ。たまにこんな日があるだけでも、ずっと元気でいれそうな気がした。