屋根のイメージ
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樹齢800年の地域のシンボル

高さ41メートルの巨大イチョウ

宮崎市高岡町去川、ここは江戸時代より薩摩藩とその支藩である佐土原藩とを結ぶ薩摩街道が通っていた。 その重要な関所として去川の関が置かれていた。現在でも関所の跡や、関守として去川の関を代々守ってきた二見家の住居跡など、歴史の跡を感じる場所だ。その去川に悠然とそびえ立つ大イチョウがある。高さ41メートル、樹齢800年とも言われるこの巨木は、島津家初代当主島津忠久によって植えられたものだと伝えられている。

去川の大イチョウ

木の幹が天に向かって高く高く伸びており、下から見上げるとその巨大さに圧倒される。幹の太さは、子どもたちが10人から11人ほどが手を繋いでちょうど一周するほどの太さだそうだ。平成5年には県内にも甚大な被害をもたらした台風13号により、大イチョウも深刻なダメージを受けたが、当時の樹木医によるいわば大手術を経て、奇跡的に蘇ったのだそうだ。

大イチョウと地域のつながり

去川の大イチョウ

毎年、イチョウが黄金色に色づくのは1年のうちに10日間ほどで、毎年その時期になると多くの人々が見に訪れる。その頃になると、地元の人々によってライトアップされたり、大イチョウフェスティバルが開催されている。ひと昔前までは、大イチョウから採れるぎんなんでおこわを作って販売をすることもあった。現在も地元有志のメンバーが定期的な整備を行なっている。地域のシンボルは、この地に暮らす人々の手によって、数百年もの間大切に守られ続けてきたのだ。

去川の大イチョウ

また、大イチョウの近くには、関守として去川を守ってきた二見家の住居跡もあり、週末には一般開放もされている。 まるでタイムスリップしたかのような、当時の生活を感じられる家屋や道具などが多く残されており、一見の価値がある。 二見家の縁側から外を見渡すと、黄金色の大イチョウが見えた。当時の人々も大イチョウを道標にこの地を歩み、大イチョウとともに暮らしが営まれていたのだろうと思った。

去川の大イチョウ

自然もごちそう

自然もごちそう

去川の大イチョウ

  • 宮崎市高岡町内山3704ー1
  • 二見家住居 宮崎市高岡町内山3627番地
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