
メローな雰囲気漂う海岸線

県内屈指のサーフスポット、木崎浜
宮崎には空港からわずか10分ほどで、サーフィンを楽しめるビーチがある。 青島海岸にある木崎浜ビーチ、県内でも屈指のサーフスポットとして有名だ。 週末ともなれば、県内外から多くのサーファーが集まってくるが、平日はゆったりと波乗りを楽しむことができる。 サーフィンの言葉でメローと言えば、ゆったり・まったりとした波の様子を表すが、この木崎浜はビーチ全体がこうした空気感に包まれている。

とはいえ、過去にはサーフィンの世界大会が開催されるほど波の質は良いと言われている。 地元のサーファーたちは、風が陸から海に向かって吹くオフショアの波を求めて、夜明けごろから9時ごろまでに海にいる時間が多いそうだ。 海からのぼる日の出を背に、自然が生み出す波を楽しむ様は、神々しくも見えてくる。 このビーチの雰囲気を気に入り、この地に移住してくる人たちも多いそうだ。

南国情緒と懐かしさが入り混じる
木崎浜から少し南に行くと、同じ海岸線沿いに青島がある。 鬼の洗濯板と呼ばれる波状岩に囲まれた、周囲1.5kmほどの小さな島だ。この青島は、ちょうど潮の流れがぶつかるところにあるため、流れてきた貝殻の破片などが体積してできたと言われている。島の中には青島神社があり、島へつながる弥生橋を渡って毎日多くの参拝客が訪れる。かつてこの青島は、とても神聖な場所とされていたため、島に渡ることが出来たのは青島神社の神職のみとされていたが、今では誰もが自由に行き来できるようになった。干潮時には鬼の洗濯板まで実際に行くことができる。岩のくぼみに溜まった水の中に、ヤドカリなどの小さな生き物を見つけたりするのも楽しい。

青島には、亜熱帯性の植物が多く自生しており、南国のような雰囲気と、かつて新婚旅行で栄えた昔懐かしい観光地の雰囲気とが独特の空気感を生んでいる。近年では移住者や若い世代を中心に新しいお店も増えてきているため、お店散策しながら海岸線を散歩するのも良いかもしれない。