深夜のごちそう
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辛麺発祥の地で食す、夜の〆

辛麺屋 輪

癖になる辛さと旨味

今では全国的にも知られてきた宮崎発祥の辛麺だが、名店がひしめき合う宮崎県最大の歓楽街であるニシタチの一角に、地元で愛され続けてきた辛麺屋がある。 鶏ガラベースのスープに真っ赤な唐辛子とニンニクがゴロリと入り、ひき肉とニラ、ふわふわの溶き卵、それにモチモチとした独特の食感のこんにゃく麺がからむ。その真っ赤な見た目に一瞬ひるむが、一口食べると辛さよりもその旨味の方にほぉっとなる。食べるうちに額には汗が吹き出してくるが、苦痛を伴うような辛さではなく、不思議と辛さと旨味がどんどん癖になってくる。

辛麺屋 輪

辛麺屋輪は、この場所で創業してから20数年余り、県内外に十数店舗を構える人気の辛麺店だ。3種類の唐辛子をブレンドすることで、辛いだけではなく唐辛子の美味しさを感じられるようにお店独自のブレンドを追求してきた。ニンニクはたっぷり塊のまま入っているが、事前に蒸しているためホクホクとしていて、臭みはない。挽き肉は、ゴロっとした食感を残すためにあえて粗めにしてある。こんにゃく麺と呼ばれる麺は、実際は小麦とそば粉をブレンドして作られていて、もちもちとしたコシのある細麺だ。普通のラーメンなどに比べてカロリーが低く、女性のファンも多い。呑んだ帰りの〆としても罪悪感が少なくていいのだ。
辛さは1倍刻みで選べ、うどんや中華麺、ご飯を入れて雑炊風など、自分好みに選べるのも嬉しい。

辛麺屋 輪

匙1杯で1辛

初めてこの店を訪れる人にとって、辛さを何倍にするかは迷うところかもしれない。店長によると3倍がキムチと同等の辛さらしい。地元の常連さんたちがよく頼むのはなんと9辛。それでも辛さが増すというよりは、唐辛子自体の味を楽しめるのだそうだ。参考までに、辛さ1倍で匙1杯分の唐辛子が入り、25辛まである。この日は8辛を頼んでみたが、意外なほどに大丈夫だったので、次はもう少し上の辛さに挑戦してみたくなる。

辛麺屋 輪

辛麺屋輪には、辛麺以外にもサイドメニューも頼める。骨までトロトロになるまで2時間以上かけて煮込んだ豚のナンコツは、ポン酢でさっぱりと美味しい一品。また、餃子も隠れた人気メニューだ。ビールと一緒にサイドメニューを楽しんだ後、〆に辛麺というのもいいかもしれない。飲んだ後の〆として、また、次の日の元気の源として、発祥の地で必ず一度は食べてみてほしい。一度食べたら、やみつきになること間違いなし。とはいえ、輪の辛麺はどんぶりも大きくボリュームが多いので食べ過ぎにはご注意を。

深夜のごちそう

深夜05

辛麺屋 輪

  • 宮崎市中央通6-5
    ウエストビル1階
  • 0985-31-0606
  • 営業時間 平日 18:00~26:00
    金・土・祝前日 18:00~27:00
  • 店休日 不定休
  • 朝のごちそう
  • 昼のごちそう
  • 夜のごちそう
  • 自然もごちそう
食堂の窓のイメージ