深夜のばくだんおむすび
10年前からの据え置き価格
ニシタチの端っこの方に、深夜までやっている小さなお惣菜のお店がある。来店するひとの多くは、飲んだ帰りのお土産や翌朝のご飯を買ったり、地元のタクシー運転手さんが仕事の合間に立ち寄ったりするらしい。創業は55年ぐらい、もともとは下駄屋さんの一角で先代の料理上手だった奥さんがお惣菜を売り始めたのが始まりらしい。現在はその娘さんと旦那さんが夫婦二人三脚で、味を引き継ぎお店を切り盛りしている。価格は10年前からの据え置き、何とも良心的なお値段だ。
美味しいご飯をいつでも
ひっきりなしにお客さんが立ち寄っては、これと決めていたかのように、迷わずに選んでいく。この日は名物のばくだんおむすびが目の前で次々に売れていき、あっという間になくなってしまった。常時25種類ほどのおかずと、7、8種類のおにぎりが並ぶ。夜の20時には、できたてのおかずが一番多く並ぶ。おむすびは無くなってもまた追加で作って出すのだそうだ。ご飯はできるだけあったかいうちにと、お会計の時にジャーからよそってくれる。いつでも家庭味の美味しいご飯が食べられるというのは、単身者に限らず何ともありがたいことだ。まちのお惣菜屋さんは、今日も夜中まで頑張ってくれている。