夜のフルーツパフェ
花が咲くように
ニシタチで飲んだ後、シメを何にするか。これはいくつか意見がわかれそうだが、フルーツ大野は必ずといって良いほど名前あがるお店だ。夜も遅くなってくると、ニシタチにあるフルーツ店の前には行列が出来る。女性を中心に、飲んだ後にフルーツパフェを食べて帰るというのが定番になっているらしい。地元でも指折りの美味しい果物店がつくるフルーツパフェは、見た目にも華やかで季節の果物が何とも贅沢に使われている。目でも楽しんでもらいたいという思いから、お花が咲いているかのように盛り付けるのだそうだ。フルーツに合う生クリームとアイス、その下にはまた果物がゴロゴロ。思わず顔がにやけてくる。周りを見渡すと皆同じように笑顔だった。
幸せのフルーツパフェ
フルーツ大野は、もともと青果の仲卸業をしていた店主の大野さんが、昭和57年にはじめたお店だ。ニシタチの通りに果物店をオープンし、かねてからやってみたかったフルーツパーラーというスタイル始めた。「パフェを食べると皆、幸せそうな顔になるでしょ。それを見るのが嬉しいんだよねぇ」そう語る大野さんが一番幸せそうな顔をしている。
「うちは食事の後に寄られる方が多いんだけど、パフェを見て、えぇー!食べきれるかなぁっておっしゃるんだけど、だいたいペロって完食されるよねぇ」これまた、幸せそうに語るのだ。果物が大好きで、毎日美味しい果物を食べている大野さん。1日の最後には、姉妹店のアネックスでフルーツカクテルを飲むのが至福の時間なのだそうだ。幸せ顔でフルーツパフェで締める夜。きっと家路もにこにこ顔だろう。