夜の食堂
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安くて旨くて大満足

炉端焼 川㐂

昭和から続く炉端焼き

夕方になると赤ちょうちんが灯り、吸い込まれるように暖簾をくぐっていく姿が見えた。約50年も続く老舗の炉端焼き。奥行きのある店内、さらしの厨房の右にカウンター、左が座敷になっている。カウンター越しに上がる煙と香りを前にずらりと座る、ザ・昭和な庶民的酒場。そこに交じって一杯やってみることにした。

炉端焼 川㐂

カウンター前は鮮魚や串焼のショーケースとなっている。砂ずりやハツ、とり皮などがきれいに串刺しされ、ずらりと並んでいる。そこから好きなものを選び焼いてもらえるのだ。オススメを聞くと「地鶏たたき」「豚バラ串焼き」「玉ねぎの天ぷら」「アジ刺し」だということで、作ってもらった。脂ののった分厚い豚バラは塩味がきいていてうまい。
天ぷらは皿からはみ出るほどに盛られてきた。これを秘伝の天つゆでいただく。サクサクとしたなかから玉ねぎの甘味がでてくる。大根おろしをいれた濃ゆめの天つゆがよく合い手が止まらなくなる。
刺し身はオーダーをすると目の前でさばいてくれる。その間ほんの数分。鮮度の良さが見るからに伝わってくるピチピチな状態で運ばれてきた。
地鶏のたたきも目の前で炙り、まだ肉の赤身が残るレア状態で焼き上げる。噛めば噛むほど旨味が口の中で広がった。
焼酎をごくり、喉を流す。

炉端焼 川㐂

勘定は皿の数

サラリーマン中心だった店内も、最近では女性客も増えてきたそうだ。楽しそうにケースを眺め注文する姿は老若男女関係ない。
鮮魚に串に天ぷら。どれもおいしそうで悩んでしまう。あれもこれもと食べたくなる。いろいろと食べたいときは、2〜3人で来るのがおすすめだ。
カウンターで食べ終わって、皿を下げてもらおうとすると「置いといて」と大将がひとこと。皿の枚数で勘定をするためだそうだ。ほとんどの料理が一皿ワンコイン以内の均一価格、双方によくて間違いがなく合理的な方法だ。

炉端焼 川㐂

「安くてうまい店でありたい」という店のモットーのとおり、朝からはしごして食材の買い出しに回り、お昼からは仕込みに入る。一本一本ていねいに串を刺し、魚は鮮度を保てるように氷のなかに敷き詰める。毎日の仕事に余念がない。このコスパの良さは大将の努力の賜物なのだ。カウンター越しに活気あふれる厨房を眺め、焼酎片手に何時もホッとできる場所。大きな赤ちょうちんは今日も灯っている。

夜の食堂

夜08

炉端焼 川㐂

  • 宮崎市千草町1-2
    SATOビル1階
  • 0985-28-6155
  • 営業時間 17:30~24:00
  • 店休日 日曜日
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食堂の窓のイメージ