1. 事業の目的
飼料価格高騰により、畜産農家の経営が圧迫されていることから、令和5年から令和6年の2か年にかけて、一般的な飼料の代替として放置竹林を原料とした「笹サイレージ」の給餌に係る費用を助成し、畜産経営の安定に繋がるか実証した。
2. 給餌実証事業実施頭数
令和5年度:144頭(繁殖母牛:80頭 子牛:50頭 肥育牛:14頭)
令和6年度:994頭(繁殖母牛:604頭 肥育牛:230頭 乳用牛:160頭)
3. 補助内容
令和5年度:総事業費 2,000千円
繁殖母牛80頭×20千円+子牛50頭×2.4千円=1,720千円
肥育14頭×20千円=280千円
令和6年度:総事業費 16,000千円
約16千円×994頭=15,993千円(頭数割で補助金額計算)
給餌実証に係る消耗品=7千円
4. 飼料費節減効果
令和5年から令和6年の2か年にわたり、給餌飼料の一部を笹サイレージに置き換えることで、飼料費の節減効果を検証する実証事業を行った。この取り組みにより、各家畜種において飼料費の節減効果が確認され、畜産経営の安定に繋がる結果となった。
例 | 原飼料 | 置き換え飼料 | 価格差 | 給餌量 | 給餌期間 | 節減額 |
繁殖母牛 | オーツヘイ(76円/kg) | 笹サイレージ(44円/kg) | 32円/kg | 1.5kg | 365日 | 約18千円 |
子牛 | 0.5kg | 約6千円 | ||||
肥育牛 | 中国産稲わら(70円/kg) | 26円/kg | 1.5kg | 約14千円 | ||
乳用牛 | 配合飼料(86円/kg) | 42円/kg | 3.0/kg | 約46千円 |
5. 給餌実証事業結果(生産実績)
畜産飼料転換支援事業(笹サイレージ給餌実証)実績 (PDF 325KB)