宮崎市の茶について
茶の発祥は中国ともいわれ、もともと薬、解毒剤として用いられていました。茶を「一服」というのは、これに由来するといわれています。
また、緑茶、ほうじ茶、烏龍茶、紅茶は加工の仕方が違うだけで同じ「茶」という植物の葉で作られています。
宮崎県は全国で第4位の生産量を誇り、宮崎市内には20件の茶生産農家が、手間を惜しまず、美味しい茶の生産につとめています。
宮崎市内では4地区(生目、田野、高岡、清武)で茶の生産が行われており、それぞれの地区で特徴が異なる茶を生産しています。
茶に含まれる成分や効能
・カテキン類
茶の「渋み」「苦み」を作り出している成分です。
抗酸化作用、抗突然変異作用、血糖値の上昇抑制、悪玉コレステロールの上昇抑制などの効果があると言われています。
・カフェイン
茶の「苦み」を作り出している成分です。
眠気を覚ましたり、心臓の動きを活発化させ血行を良くする効果があると言われています。
・テアニン
茶に含まれるアミノ酸の一種で、茶の「甘味」「うま味」を作り出している成分です。
人の心と体をリラックスさせる「ヒーリング効果」があると言われています。
・ビタミンC
煎茶一杯にはおよそ10ミリグラムのビタミンCが含まれています。
茶のビタミンCはカテキンに守られているため、熱に強いのが特徴です。
各地区の茶の特徴
煎茶の製造工程において、摘んだ生茶葉を蒸気で蒸して、冷却し、その後4回に分け揉み(粗揉、揉捻、中揉、精揉)、乾燥したものを「荒茶」といいます。
茶の取引は通常、荒茶で取引されるため、茶の生産者は荒茶を生産し、茶の市場に出荷します。
その後、市場で取引されたのち、選別や乾燥などの仕上げの工程を経たものが、煎茶となります。
これらの工程のうち、荒茶の製造過程における蒸し時間の長さにより茶の特徴が分かれます。
・生目地区(蒸し製玉緑茶)
茶の形を勾玉状にした蒸し製玉緑茶。どこかほっとする穏やかで飲みつかれしない味が特徴。
・田野地区(深蒸し茶)
蒸し時間の長い深蒸し茶。鮮やかな緑色をしており、渋みが抑えられているのが特徴。
・高岡地区(浅蒸し茶)
蒸し時間の短い浅蒸し茶。針のように美しい形をしており、豊かな香りが特徴。
・清武地区(中蒸し茶)
浅蒸し茶と深蒸し茶の長所を合わせ持ち、香りとコクのバランスがよいのが特徴。
※左から清武(中蒸し茶)、高岡(浅蒸し茶)、田野(深蒸し茶)、生目(蒸し製玉緑茶)
安全・安心な「みやざき茶」を飲もう。
(主な生産者直売店)
【生目茶】
◆山川製茶
連絡先:0985‐47‐1444
【田野茶】
◆宮崎市田野物産センター「みちくさ」
連絡先: 0985-86-5050
宮崎市田野町甲3157-2
◆道の駅田野
連絡先:0985‐86‐2960
宮崎市田野町甲7885‐164
【高岡茶】
◆道の駅高岡「ビタミン館」
連絡先:0985-82-4936
宮崎市高岡町花見304-5
【清武茶】
◆四季の夢
連絡先:0985‐64‐8600
宮崎市清武町西新町1‐1